【ラグビー】リーグ最終節 古豪・同大に善戦

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◇2018ムロオ関西大学Aリーグ第7節◇対同大◇11月25日◇於・鶴見緑地◇

【前半終了】関大19-17同大
【後半終了】関大14-21同大
【試合終了】関大33-38同大

前節近大戦での敗北によって入替戦は現実となり、迎えた最終節。勝っても負けても、順位が変動することはないが、「今回の同大戦を諦めた形で入替戦に挑むのと、しっかり勝ちにいって、入替戦に挑むのとは全然違う」(フッカー西勇樹主将=人4)。

選手1人1人のAリーグ残留に懸ける思いが、最終節を消化試合で終わらせようとしなかった。桑原久佳監督の「入替戦につながるような、1つ1つ意味のあるプレーを意識してやる」という言葉通り、チームの動きには一体感が生まれた。「ディフェンスとアタックで1人1人が前に出ることをやってきて、それがすごくはまって、終始いい流れにもっていけた」(西)。惜しくも1トライ差での敗北だったが、チームにとっては十二分の結果となった。

 

試合開始から関大は「ディフェンスはしっかり前に上がって、プレッシャーかけることができて、本来の自分たちの形でできた」とSH木下皓太副将(人4)が話すように、同大を圧倒した。

前半4分、相手のインゴール付近で形成されたモールから、プロップ豊崎悠貴(経4)がボールを持ち出し、インゴールに駆け寄り先制点。続くコンバージョンキックもCTB工藤広和(人1)が決め切る。しかし、まだまだ勢いは止まらない。

得点が入るとすぐさま、今度はCTB津田剛希(人3)が相手のミスからボールを奪い、トライを決める。

開始早々、一挙に14得点獲得し相手を離す。24分には工藤と交代した花田康輔(法2)がハンドオフなどで相手をうまくかわし、グラウディング。途中、同大に得点を許し詰め寄られるものの、19-17で2点をリードし、前半を折り返した。


後半7分、相手のノックオンにより、1度はピンチを切り抜けられたが、相手の攻撃を防ぎきる事ができず、逆転を許してしまう。しかし、10分にはSH吉田義弘(人3)と交代した木下が、中央で形成されたスクラムから一気にコート中央を駆け巡り、追加点。

「自分の持ち味は強気にアタックすること」だという木下の言葉通り見事逆転に成功し、ゲームの流れを再び関大に戻す。だが、同大も負けてはいない。両者とも1歩も譲らない、一進一退の試合を繰り広げ、どちらも得点を重ねる。ゲーム終了が迫るにつれて、スタンドの声援が選手たち1人1人のプレーにどんどん呼応していく。後半もロスタイムに差し掛かったころ、関大にチャンスがやってくる。

相手のノットリリースザボールにより、ゴール前まで一気に詰め寄る。あと1トライすれば試合が変わるという状況で、観客も固唾(かたず)を飲んで見守る。関大は何度も何度もモールを形成。同大もそれに反応するように、ゴールラインを防ぐ。両者のぶつかり合いがどんどんヒートアップしていく中、最後は関大側がタッチラインを超えてしまい、試合終了。

あと一歩が届かず古豪の力に届かなかった関大だったが、選手たちの顔にはやりきったという感情が表れていた。「今シーズン7試合の中で一番できが良かった。ディフェンスもしっかり上がっていたし、色々なものが機能していた。入替戦に向けていい試合だった」と監督自らが振り返る今試合は、選手1人1人にとっても同じ。再来週に控えた入替戦につながる価値ある試合となった。泣いても笑っても西率いる関大ラグビー部にとって次が最後の試合。4年生にとっては今までの集大成となる入替戦で、Aリーグ残留という最後で最高のたすきを後輩に、きっとつなげてくれるはずだ。【文:濵田将志/写真:柴村直宏】

▼桑原監督
「(今日の試合を振り返って)良かった。今シーズン7試合の中で一番できが良かった。ディフェンスもしっかり上がっていたし、色々なものが機能していた。入替戦に向けていい試合だったと思う。(試合が始まる前にチームで共有していたことは)試合が始まる前に入替戦が決定していたので、入替戦につながるような、1つ1つ意味のあるプレーを意識してやるということ。本当だったら(同大戦は)消化試合だったが、諦めずに前向きにできた。今日の試合は勝てたかもしれないが、ミスが少しでてしまったが、しょうがない部分もあった。向こうも代表クラスがゴロゴロいた中でよかったと思う。(今日の交代について)良かったと思う。(後半から出場した木下は)まだ本調子じゃないので、入替戦までずっと使うのも難しかった。(入替戦へ向けて)決してうちも弱いチームではないので、きっちり勝ち抜こうと思います」
▼木下副将
「(今日の試合を振り返って)今シーズン一番良かった試合だったので、次の入替戦につながる試合になりました。(チームの動きとかは)ディフェンスはしっかり前に上がって、プレッシャーかけることができて、本来の自分たちの形でできたと思う。(自分自身の動きについて)自分の持ち味は強気にアタックすることなので、得点を取ることももちろんなのですが、後半いい形でゲームの流れを作れたのはよかった。(入替戦へ向けて)ひたむきにやり続けることです」
▼西主将
「(今日の試合を振り返って、チームの動きは)先週言った通りにやることを明確にして、シンプルに、やってきたディフェンスとアタックで1人1人が前に出ることをやってきて、それがすごくはまって、終始いい流れにもっていけた。でも、最後の最後で取り切れなかった。同大のいいディフェンスに阻まれてしまった。(今日の自分たちの得点については)ラッキーなボールが転がってきてっていうトライもあったのですが、何個かはしっかり自分たちがキックチェイス、キックしてそこをディフェンスするということをして、タ-ンオーバーしてトライするっていう、やりたかったことができたので、チーム的にも乗りにも乗れて、点数的にもしっかり重ねて、トライ取れてっていう感じはよかった。(自分自身の動きは)先週が途中出場という中で、今回は前半から出場したり、リザーブにいい選手がいたりしたので、気にせず笛の合図から全力でいくっていうことを決めてやっていました。(試合前に共有したことは)近大戦で負けた時に8位ということは決まっていたのですが、そこで今回の同大戦を諦めた形で入替戦に挑むのと、しっかり勝ちにいって、入替戦に挑むのは全然違うということを全員で話したので、順位は変わることはないけれども、同大に全力でぶつかってまず勝ちにいくということは全員で共有していきました。(次の入替戦に向けて)今回の試合がいい内容で終われたのですが、2点差であれ負けは負けなので、入替戦で何点であっても勝てば残量が決定するので、スコアや内容どうこうじゃなくて、4回生も(入替戦が)最後の試合っていうのが多いので、気持ちを前面に出して、技術うんぬんとかではないと思うので、気持ちの面でしっかり摂南大に圧倒して勝つというのを意識して、(入替戦まで)あと2週間空くので、しっかり(相手を)研究してやっていきたいと思います」