【空手道】挑戦し続けた1年に幕 古豪復活は後輩に託された

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◇第62回全日本大学空手道選手権大会◇11月18日◇日本武道館

【男子団体組手】
1回戦敗退
[1回戦]対福岡大 ●(2勝3敗)

【女子団体組手】
2回戦敗退
[1回戦]対中京大 ◯ (2勝1敗)
[2回戦]対大正大 ● (0勝3敗)

【女子団体形】
予選敗退 (ニーパイポ)

最後まで挑戦し続けた1年間が幕を閉じた。1年間の集大成でもあり、4年生の引退試合でもあるこの大会。関大からは男女団体組手、女子団体形が出場した。

まず登場したのは、女子団体組手。初戦は中京大と対戦した。先鋒に登場した望月彩寿美(社2)が敗れて後がない状況に。しかし、この危機を救ったのが4年生の2人だった。中堅の山口紗也子(人4)が、試合開始10秒で上段突きで先制。その後も攻勢を緩めず白星を挙げる。そして、大将戦に玉置薫(法4)が出場。「強い気持ちで戦おう」(玉置)。開始30秒で中段突きを奪い先制。先取点のアドバンテージを生かし、さらに攻撃の手を緩めず残り時間少なくなったところで立て続けにポイントを奪い、チームの勝利を決定づけた。2回戦では強豪・大正大と対戦。先鋒の山口紗が開始30秒で1本を奪われ先制を許す苦しい展開に。嫌な流れを取り戻せず敗れた。中堅には玉置。開始30秒で中段突きで先制。その後、同点に追いつかれたが残り20秒で再び中段突きを決め勝ち越し点を奪った。しかし、「勝ちきれなかった」(玉置)。残り10秒で2ポイントを奪われ、逆転負けを喫した。この時点でチームの敗戦が決まるも、大将戦に登場した望月に懸命に声援を送る4年生の姿が見られた。2回戦敗退も「悔いはないです」(玉置)。笑顔で後輩に思いを繋いだ。


△望月

△山口紗

△玉置

続いて登場したのは、男子団体組手。西日本インカレに続き、快進撃が期待された。初戦の相手は全九州大会3位の福岡大だ。先鋒に登場したのは、中島郷(人2)。中段突きで先制点を奪うと、残り15秒で上段蹴りで一本を奪い大差で先勝する。次鋒の小部拳斗(人1)も中段突きを中心とした攻撃で白星を掴む。先に2勝を奪った関大。


△中島

△小部

しかし、ここから悪夢が待っていた。中堅の佐々木響太(政策1)が粘りの組手を見せるも終盤に失点を許し、敗戦。副将戦に登場したのはこれまでチームの危機を何度も救ってきた谷口玄主将(人4)。開始から相手の猛攻にあうが、試合中盤にカウンターの上段突きで先制点を奪う。しかし、「自分の組手ができなかった」。終盤に逆転を許してしまう。残り3秒で上段蹴りを相手の顔付近に当てるが、旗は上がらず。2敗目を喫した。


△佐々木

△谷口玄

そして運命の大将戦に登場したのは、沼生僚太(経3)。30秒で上段突きで大きな先取点を得る。そこから持ち味の粘りの組手で逃げ切りを図るが、試合時間残り40秒で失点。そして、土壇場の残り8秒で逆転を許した。最後まで諦めず攻勢を仕掛けるが無情の試合終了のブザーが鳴り響いた。メンバーは呆然とし、沼生は悔しさからか、しばらくコートから起き上がれなかった。全日本は躍進を見せることなく初戦敗退となった。


△沼生

女子団体形には、谷口侑心(文2)、藤本菜摘(人2)、口田真梨佳(人2)が出場。全関西でも見せたニーパイポを打った。キレと迫力のある気合いの形を見せたが、予選突破とはならなかった。


△左から谷口侑、藤本、口田

「やりきった感でいっぱい」(玉置)。この全日本では躍進を遂げる事は叶わなかったが、最後は全員笑顔で日本武道館を後にした。「後輩たちに完全復活を託したい」(谷口玄)。想いを継いだ後輩が、来年こそこの全日本インカレで古豪復活の姿を見せる。【文:永津星斗/写真:金田侑香璃】


△左から、濱田凌(商4)、三代直輝(経4)、玉置、谷口玄、山口紗、前端祐貴(法4)

▼谷口玄主将
「トーナメント表を見た時、自分たちの山で1番の強敵が帝京大だったので、そこまではなんとしても辿り着きたかった。結果はまさかの1回戦負けで不甲斐ない結果になってしまった。色々足りなかったのはシンプルに思う。福岡大は強豪だったけど、実力では勝てた相手。初戦の敗退は自分の責任。勝たなければという気持ちが強すぎて、自分の組手ができなかった。中島と小部が勝って、佐々木も粘って良い流れで自分に回ってきたのに勝ちきれなかったのは、責任がある。先制はしたけど自分の思った点の取り方ではなかった。その後相手のやりにくい組手と点を取られた事で頭が真っ白になってしまった。沼生もいつもの組手をしていれば勝てたと思うんですけど、プレッシャーがかかり過ぎていたのかなと思う。(この4年間を振り返ってきて)、3歳から空手をやってきたけど、この4年間が一番楽しかった。結果は伴わなかったけど、もっとやれたんじゃないかなと思う。後輩ならやってくれると思う。完全復活というテーマでこの1年間やってきたけど、自分たちの代ではやりきれなかった。この想いは後輩に託したい」

▼玉置女子主将
「1回戦はみんなちょっと動きは良くなかったんですけどチームワークが良かったかなと思うので、そこで勝てたかなと思います。(1回戦について)立場として、女子キャプテンもやらせてもらってたので、中堅の子が勝ってくれたことで気持ちに余裕ができて、強い気持ちで戦おうと思ったので、自信はありました。2回戦も負けて回ってきて、自分が負けたら終わってしまうところで、勝ちきれなかったことが1番悔しいです。次の子の時には勝敗は決まっていたけれどそこでも、応援っていうサポート側で全力で自分の意見を言えた。今は後悔はないです。今まで練習試合とか他の試合でも後悔が残ってしまったりとかがあった。そういう点を今日の日までにみんなで練習外でも集まって練習したりとかしてたのでその成果が今日出たと思います。1回生の頃は雑用であったり、練習もただただ必死で全く余裕がなかったんですけど、2回生、3回生とかこの立場に立ってみて、みんなのことを見ながら主将として引っ張っていくのも楽しかったですし、やっぱり後輩たちにも助けられた部分が多かった。感謝の気持ちとやり切った達成感でいっぱいです。(最後の1年は)自分のことを考えるだけじゃだめで、すごく私自身悩んでしまって、部活も少し行くの嫌やなとか、そういうマイナスな気持ちが多かった時期はあった。それでももう1人の副キャプテンと一緒に頑張ってこれたので、最後は楽しかったっていう思いだけです。(同期は)私にとって宝って言ったら言いすぎかもしれないですけど本当に宝物みたいで、やっぱり同期がいるからこの4年間続けられたので本当に感謝しています。後輩の子がいたから責任感であったり、ここまで引っ張ろうって気持ちで頑張ってこれたのでいい刺激にもなった。最高の後輩を持ったなって今では思っています」