【アイススケート】全日本インカレ目指し、関大スケーターたちが躍動

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◇第12回西日本学生フィギュアスケート選手権大会◇11月17・18日◇大阪府立臨海スポーツセンター◇

[3級女子]
7位 野村瞳(化生4) 33.61

[6級女子]
7位 畦地日菜子(情2) 51.64

[4級女子]
3位 奥野絢音(社3) 39.86

[7、8級男子]
1位 中村優(政策4) 144.31
3位 本田太一(経2) 117.72

[7、8級女子]
5位 安原綾菜(情4) 100.26
9位 森下実咲(人1) 93.16
20位 十倉日和(人2) 79.79
37位 高木優衣(情3) 58.23

来年行われる全日本学生氷上競技選手権大会の枠取りを懸けた西日本学生フィギュアスケート選手権大会が開催された。関大からも多数の選手が出場し、それぞれの西日本インカレを終えた。

3級女子に出場した野村は、転倒など大きなミスのない演技を披露した。最初に3連続ジャンプを決めると、その後も次々とジャンプを成功させる。柔らかな表現で、『愛の讃歌』の世界観を繊細に表現した。


△野村

6級女子の畦地も、大きなミスのない演技を見せる。ダブルアクセルがクリーンに着氷できなかったものの、その他はコンビネーションを含むジャンプもまとめる。壮大な音楽に負けない伸びやかで力強いスケートで会場を魅了した。昨年のけがから復活し、念願の全日本インカレの枠も獲得した畦地は、「スケートをやめずにやってこられたというのが一番の収穫。ジャンプの精度を上げて、トリプルにこれからもどんどん挑戦していきたい」とさらなる高みを目指す。


△畦地

4級女子の奥野は美しい演技で観客を引き込む。後半のダブルジャンプに転倒が続いてしまったが、これまでも観客を魅了してきたイーグルやスパイラルなどは健在。3位に入り、今年も全日本インカレへの切符をつかんだ。


△奥野

大会1日目の最後に行われた7、8級男子には、昨年の全日本インカレ男子団体を制した中村、本田が出場。第1グループに登場した中村は、ジャンプの構成を下げたものの、完成度の高い演技で高評価を得る。冒頭にトリプルアクセル+3回転トーループの難しいコンビネーションをしっかりと決めると、その後のジャンプも確実に決めていく。洗練された表現で切なく、儚く胸に迫る『ロミオとジュリエット』を演じる。年末に控える全日本選手権にもこの構成で挑むという中村。「常にこれくらいできるように」。日本最高峰の舞台でも完成度の高い演技を見られることに期待だ。


△中村

第2グループの本田は、直前の公式練習で4回転トーループを着氷。本番では惜しくも転倒してしまったが、「あとは本番の集中というか、そこだけかなと思う」と日頃の練習から手ごたえを口にする。4週連続で試合という怒涛のスケジュールをこなし、疲労も残る中で3位に入り、中村とともに西日本インカレの頂点を守り抜いた。


△本田

最終日は7、8級女子が行われた。第1グループには高木、十倉が出場。高木は6分間練習からジャンプの調子があまり良くなく、不安な表情を浮かべながら本番を迎えた。演技冒頭の3回転トーループの回転が抜けてしまうと、流れをつかめずミスが続いてしまう。後半では「このまま終わりたくない」という強い気持ちで滑り、冒頭で失敗してしまった3回転トーループに2度挑戦。1つは着氷が乱れて手をついてしまったが、必死に堪えた。ステップシークエンスでは細かい音まで拾ってステップを踏んでいく。練習からの不安が響いてしまったが、果敢に攻めた演技を披露した。


△高木

十倉は、最初の3回転ループを何とか着氷。その勢いに乗り、他のジャンプも質の良いものを決める。よく伸びるスケートでどんどん加速。深く丁寧なエッジワークと、全身をくまなく使ったステップシークエンスを見せる。疲れが出てくる後半では、ジャンプのミスが目立ったものの、激しくなる曲調に合わせたダイナミックなコレオグラフィックシークエンスで魅了して滑り終えた。だが、惜しくもあと一歩のところで全日本インカレへの出場権を逃してしまった十倉は「立て直しができなかった」と語り、悔し涙を見せた。


△十倉

第2グループには、安原が出場した。力強い曲調から始まった『エリザベート』。音をしっかりと捉えた表現で観客の心をつかむ。冒頭の3回転ループを着氷すると、勢いを崩すことなく全てのジャンプを成功させる。終盤、曲が止まってしまうアクシデントが起こったものの、慌てずに演技を再開。気持ちのこもったステップシークエンスを見せ、演技終了前から拍手が沸き起こった。演技を終えると、こん身のガッツポーズ。笑顔が弾けた。100.26という高得点を叩き出した安原は、「100点を超えるのが結構前からの目標だった。遠い目標だと思っていた」と話した。引退となる今シーズンで見事に自己ベストを更新し、全日本インカレへの切符をつかんだ。


△安原

第5グループに登場したのは森下。序盤からスピードに乗った滑りを見せる。だが、最初のジャンプの回転が抜けてしまうと、リズムがつかめないまま演技が進んでいく。その後も練習では安定していたジャンプがなかなか決まらず、だんだんと表情が曇り始める。だが、仲間からの励ましの声に奮起した森下は、後半で質の良いコンビネーションジャンプを着氷。長い手足を生かした表現と流れるようなスケートで魅了し、滑り切った。1年生ながら全日本インカレへの出場権を獲得した森下は、「自信を持ってできるようにしたい」と語った。


△森下

多くの選手たちが入賞を果たし、強さを見せつけた関大アイススケート部。1月に行われる全日本インカレでも良い演技を見せ、他校を圧倒してくれるに違いない。また、十倉、中村、本田の次なる大会は、約1カ月後に行われる全日本選手権大会。大舞台で、選手たちの会心の演技が見られることに期待だ。【文/写真:竹中杏有果・宮西美紅】

▼中村
「ほとんどノーミスだったので納得しています。ここ1週間くらいずっと良い状態だったので、そのまま調子の良いまま試合できたかなと思います。西(日本フィギュアスケート選手権大会)の時はショートは良かったんですけどフリーでミスが続いてしまって、そこの反省を含めて今回はしっかりできたと思います。西終わってから後半のアクセルを前半に回して。近畿と西と両方後半のアクセルはちゃんと決められたんですけど、それもたまたまというのが自分の中であって。やはり確実に行くには前半に入れた方がいいと思ったので。そこはコーチとも話し合ってそうしたほうがいいねということでそういうふうにしました。とりあえず年末まではこの構成でいこうかなと思っています。(プログラムは)自分の中ではすごい手応えもあって、ジャンプの方もだいぶ安定してきましたし、完成度としてはかなりいい状態に上がっているんじゃないかなと思うので、あとはどれだけ全日本で(出せるか)。今回みたいな演技ができればいいですけど、これを日々練習から、常にこれくらいできるようにしっかり練習していきたいと思います。やはりミスをしないというのが一番大事なので。とにかく今はできるジャンプしか組み込んでいないので。それをミスなく、しっかり加点の取れるジャンプを決めていくというのが今大事かなと思っています」

▼本田
「先月から毎週末、4週連続で試合だったので、疲れている部分もあったんですけど、団体優勝もすごい意識していたので、優くん(=中村)がいい演技をしてくれたからなんとかって感じです。最低限のことはできているのかなと思いつつも、大技が決まっていないのでまだまだですね。(4回転ジャンプを)先月からずっと試合の直前練習では降りているので、あとは本番の集中というか、そこだけかなと思うので。練習でかなり確率がいいからこそちょっと試合で力が入っちゃっている部分はあるのかなと思います。自分の中では全体的にかなり良くなっていて、ただアクセルジャンプが今全くダメで。構成から外しているので、それが全日本までに間に合えばと。跳び方を完全に変えているので、それがうまく調整できればいいなと思います。試合で他のスケート仲間であったり、コーチの方、ファンの方にジャンプ以外の部分をほめてもらえるようになったので、そこはなかなか第三者の方から意見をもらえることはないので素直に喜んでいいのかなと思います。(全日本に向けては)一番得点に直結するのはトリプルアクセルだと思うので、一番重要視して練習して、その上で他のジャンプにミスが出ないように。もうできることは少ないと思うんですけど、あと1カ月悔いのないように頑張っていきたいです」

▼畦地
「ミスもあったんですけど全体的に自分が気持ち良く演技できたのが一番良かったかなと思います。先週の関カレでノーミスの演技ができていたので良かったかなと思います。ジャンプのミスは多少あったんですけど、他の滑りとかの調子は良かったです。去年は骨折しながら痛み止めを打って出たんですけど、結果は全日本(インカレ)行けなくて。でも今回は手術して復活して今まで諦めずに、スケートをやめずにやってこられたというのが一番の収穫です。ジャンプの精度を上げて、トリプルにこれからもどんどん挑戦していきたいなと思います」

▼高木
「公式練習ではすごく調子が良くて、今シーズンの中では一番プログラムの完成度を上げてきた方だったので、ノーミスしたいという気持ちが強く出すぎてしまいました。動きは良かったんですけど、緊張しすぎて失敗してしまいました。最初の方に連続して、ジャンプの回転が抜けてしまったので、今まで練習してきたからこのまま終わりたくないという気持ちで、後半に3回転トーループを入れました。単独でジャンプを跳ぶときは、きれいに跳べることが多いんですけど、プログラムの中で跳べるようにする練習がまだまだ足りないと思うので曲かけ練習をたくさんしていきたいと思います。あと、本番の集中の仕方っていうのも練習していきたいです。初めてこんなに悪い結果になってしまって。順位を見たときはショックだったんですけど、このまま終わりたくないので。今シーズンはもうほぼ試合がないと思うので、来シーズンに向けて頑張っていきたいと思います」

▼十倉
「今日は自分でもよくわかってないくらい悪くて。気持ちを切り替えるのには、少し時間はかかると思うけど全日本もあるので、それまでにもう少し練習を頑張らないとなって思いました。後半でサルコーを転んでしまったから、そこからタイミングがずれてしまって。立て直しができませんでした。緊張はしてなかったんですけど、よくわからないです。今回は全日本インカレの予選だったので、これはこれで来年に向けて予選会とかで後悔しないためにも、日頃からしっかり試合のことを考えて練習していきたいです」

▼安原
「途中で曲が止まってしまって、それで少し焦ってしまったんですけど(笑)。でも、予定していた要素を全て決めることができて、自分的に満足できる演技ができたかなと思います。西日本があまり良くなかったので、そこからコーチに『あと3か月しかないから、とにかく必死こいて頑張れ』と言っていただいていたので、気合を入れ直してこの2週間、充実した練習ができていたので、こんな演技ができて凄くうれしいです。自己ベストはこの間の近畿で出したものだったんですけど、今回更新しました!100点超えるというのが、結構前からの目標だったので。遠い目標だと思っていたんですけど、今回超えることができて、頑張ってきて良かったなと思いました。全日本インカレに出れるのは2人になってしまったんですけど。2人でも表彰台は目指せると思うので、とにかく自分のできることをしっかり出し切って、団体戦なので力を合わせて頑張りたいと思います。あとは、16年間で学んできたことを出せるようにすることと、今まで支えてくださった人たちに感謝の気持ちを伝えられるような演技ができたらいいなと思います。」

▼森下
「西日本の時と同じような演技をしてしまったので、あまり良くなかったです。西日本の時の方がまだ良かったかなと思います。練習では結構調子も良かったし、ジャンプも練習では曲の中でしっかり入ってて。サルコーとかも外すことはほぼ無かったんですけど、西日本の時も今回も外してしまったので。今シーズンは、練習ではできていることが本番のフリーでできていないので、もう少し試合中に気持ちを下げないように自信を持ってできるようにしていきたいかなと思っています。全日本インカレに出場が決まったので、今度こそは良い演技をすることと、国体予選を控えているのでそれを通過して、国体に出場できるように頑張りたいです」