【サッカー】[ULTRAS]PK戦の末に敗れ準優勝。全国で借り返す

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◇Iリーグ2018関西年間総合優勝チーム決定戦決勝◇対阪南大B◇11月11日◇関西大学中央グラウンド◇

【前半】関大0ー1阪南大B
【後半】関大2ー1阪南大B
【PK戦】関大4ー5阪南大B
【試合終了】関大2(4ー5)2阪南大B

PK戦。サドンデス6人目、後攻の阪南大選手が蹴ったボールは静かにネットを揺らした。阪南大の喜びの声、抱き合う選手たち。関大の大応援団を前に相手は歓喜に酔いしれた。

準決勝で全国出場権を手にしてもなお、DF小薮翔平キャプテン(商4)は、「まだ何も手にしてない」と言い続けてきた。「関西優勝」。このタイトルが欲しかった。執念の同点劇と相手を圧倒する応援で奮闘したが、あと一歩及ばず、準優勝に終わった。

ホームでの開催に、この日も立ち上がりから関大が主導権を握った。MF松井修二(人2)が俊足を生かすドリブルで右サイドを突破し、会場を沸かせる。FW木戸口蒼太(情2)のキープ力や、FW矢野龍斗(法2)のヘディングシュートなど、個々の技術で度々相手DFを脅かした。守備陣も黙ってはいない。DF難波慶克(経4)の的確なロングパスはこの日も健在。DF小薮の対人の強さも光り、相手にシュートを打たせない。20分を過ぎ、立て続けにFW矢野がシュートを放つが、ゴールに嫌われ、先制点は奪えなかった。


△MF松井修


△FW木戸口


△FW矢野


△DF難波


△MF下村


△DF小薮

32分には相手に鋭いシュートを打たれるも、ここはGK池村太一(シス理3)がファインセーブ。しかし10分後、相手に与えたFK(フリーキック)を決められ先制点を許す。1点ビハインドで後半を迎えると、開始直後にミドルシュートを打たれ2点目を献上した。


△GK池村

後半9分、2点を追いかける関大は一度に3枚を交代。DF小山新(商2)、MF荒井大(社3)、MF沼田駿也(政策1)が投入されると、3選手がすぐにチームを軌道に乗せた。18分、左から細く繋がったボールで相手を翻弄(ほんろう)すると、最後はMF沼田がしっかり枠に収めた。関大に光が見え始めると、待望の同点弾まではそう時間はかからなかった。22分、FKのビックチャンスを得た関大。準決勝でもFKで得点を決めたMF荒井が「自信はあった」と、キッカーを務める。ファーに蹴ったボールは相手GKの頭上を通り、そのままネットに吸い込まれた。劇的同点弾に関大のスタンドも一気に熱を増す。


△DF小山


△MF荒井


△DF沼田

30分を過ぎ、勝ち越し弾を狙う関大はFW福原涼太(経2)、FW安田駿也(経3)を投入し、5枚の交代カードを全て使い切る。攻撃、守備ともにさらに勢いを持ち、プレーするも、同点のまま90分が終了した。


△FW福原


△FW安田駿

10分ハーフの延長戦で度々チャンスを演出するも相手GKの好セーブに遭い、決着はつかず、PK戦に突入した。先攻は関大、1人目を務めたMF下村浩太(経4)は正面に蹴ったボールを弾かれ失敗。その後相手3人目が外し、5人終了時点で4−4に。サドンデスが始まった。
関大6人目はMF松井修。張り詰める空気の中、足を振り抜く。相手のGKの好セーブがボールを弾き出す。勝利を確信したかのような阪南大の歓声。GK池村が止めれば、試合は続く。期待と願いを込めて見守る中で、相手ボールが静かに枠に収まった。その場から動けず顔を伏せる選手、悔しさから涙を流す選手の姿があった。

関西頂点に立てず、ホームで涙をのんだ11月11日。しかし、ここで今年の関大ULTRASの幕が閉じたわけではない。この借りは必ず返す。舞台は3週間後に迫る全国大会。12月5日、悔し涙をうれし涙に変えてみせる。【文:西井奈帆/写真:野村沙永】

▼DF小薮ゲームキャプテン
「(チームの取り組みや雰囲気について)日本一という目標をチーム発足当初から常にいい続けながらやってきているので関西一を決める試合の前にも特にやることは変わらず今までのようにやり続けるだけでした。ただ今回の試合は自分も含めてあまり今まで出場機会のなかった選手が多く出場した分うまくいかないことも多く、練習後に4回のDF難波にゲキをとばされこのままではダメだという雰囲気にはなりました。今まで以上にやらなくてはという気持ちになりました。(久しぶりの試合出場でしたが、ご自身のプレーを振り返って)負けたんですけど、自分としては4年間で一番いいプレーができたと思っています。応援のおかげで自分の持っている以上の力を出せたと思っています。(2点ビハインドでしたが、後半戦へはどういうお気持ち、雰囲気は)相手のフリーキックはスーパーやったし、そんなに気にせず、まだまだ追いつけると思っていました。この試合を楽しもうという気持ちが強かったです。(同点弾で追いついた時の気持ちは)素直にホッとしました。まだあと1点!と思いましたけどね。(PK戦、仲間にかけた言葉は)最後に勝つんは俺らやで!って言ったと思います!(関西優勝に一歩届かず、今のお気持ちは)自分たちの力が足りず関西優勝できず、まだまだ目標の日本一にも届かないと思うので、やるだけだと思っています。(仙台へ向けて約3週間の取り組み、意気込みは)ブレずに課題に取り組みやって行くだけだと思います。特に全国大会は連戦なので今まで以上にチーム全員の力が必要だと思います。(全国舞台での優勝へ向けて決意の一言を)応援してくれる人たち、全ての想いを背負って優勝します!」

▼MF荒井
「(チームの取り組みや雰囲気について)日本一という大きな目標に対して、決勝トーナメント進出、全国出場、関西制覇といった目の前の目標を全力で達成するために各週末の試合に向けて1週間をミーティングも繰り返して全力で取り組んだ。キャプテンの小薮くんがまだ何も手にしてないよということを常々言っていたので、油断を見せることなく戦えた。(出場するまで、試合を見ていて)準決勝も決勝も、素晴らしい応援で圧倒してくれたこともあり、見ていて負ける気はしなかった。(ピッチに入る時の意気込み)2点差だったのでこれ以上の失点がなければいけると思ったのでまずは守備から入ろうと考えて入った。(自身の得点シーンを振り返って)先週もフリーキックから得点できていたので自信はあった。前回はニアに蹴っていたし、ファーのコースが空いていたので狙った。(同点後、チームの勢いや気合いは)シーズン通してハードなトレーニングをしてきたので、後半の後半、延長は自分たちが勝てるという雰囲気がチーム全体に出ていた。(PK戦、どういう思いで)このチームなら優勝できる、大丈夫だということ。(試合終了時の気持ち)チームが負けて優勝を逃した悔しさもあったがそれ以上に個人のプレーに対してふがいなさを大きく感じた。(仙台へ向けて約3週間の取り組みは)チームとしても、個人としてもレベルアップしないといけないということを感じた決勝だったので、この悔しさを日々の練習から忘れずに取り組んでいきたい。全国で阪南にリベンジする。(全国舞台での優勝へ向けて)一戦一戦、目の前の試合に懸けて臨んでいく!」