【ハンドボール】全日本インカレ 初戦敗北も最後は笑顔で終える

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◇平成30年度全日本学生選手権大会1回戦◇対東海大◇11月10日◇於・丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)◇

【前半終了】関大7-15東海大
【後半終了】関大7-18東海大
【試合終了】関大14-33東海大

地元大阪で開催された、日本全国の学生ハンドボーラーが集う全日本インカレ。関大女ハンは秋リーグ最終節対龍大戦を制し、最後の最後でつかみ取った全国への切符を片手に大舞台に臨んだ。初戦の相手は、関東1部2位の東海大。終始相手に圧倒される時間が続き結果は初戦敗退になるも、後半ラスト10分間は普段は試合に出ることのない4年生部員も含め、ほぼ全員がコートに上がり、「感謝の気持ちでいっぱい」(喜多友葵=人4)。最上級生たちは学生最後の試合を笑顔で締めくくった。

△篠崎

11月10日午前11時半。試合開始を告げるブザーが鳴った。立ち上がりから東海大の猛攻が始まり、開始3分で2点を奪われる。「関西にはないスピードとフィジカルがあったし、シュートのテクニックも高かった」(GK成願茜=人4)。パスをつないで遅攻で攻撃を仕掛けるも、ボールをインターセプトされなかなか得点機を手繰り寄せることができなかった。だが、苦しい中でも藤村祐理子(商3)のポストシュートが初得点を動かし、篠崎佑夏(情4)がサイドシュートで同点に持ち込む。そして、ゴールでは成願の堅守もありなんとか3-3に点数を並べたが、その後は点数を開かれ前半を折り返した。

△藤村、新川紫央(人3)

△藤村、髙橋

前半にひき続き、後半も篠崎は7㍍スローをしっかりと決め込み果敢に攻撃に加わり、魅惑のサイドシューター・髙橋遥歩(社2)も得点を重ね続けたが、強豪・東海大には逆転はかなわず差は埋まらない。

 

△篠崎、吉川歩里(人1)

ただ時間が過ぎ行き、試合の流れは完全に相手に傾いていた。だが、後半開始から20分と32秒。

ここで関大はタイムアウトを取り、選手たちは話し合いを終えると、怪我で離脱を余儀なくされている増田明日香(人4)以外の4年生のほぼ全員がコートに上がる。そして、ホイッスルと同時にタイマーはまた時間を刻み始めた。

△鍵矢

本当に最後の10分間。必死にコートを駆ける最上級生たちは笑顔だった。「とにかく楽しんで、暴れる。盛り上げよう」(鍵矢彩歌=人4)。

△喜多

どれだけ相手に失点を許しても、力を緩めることはなかった。鍵矢、森口愛子(情4)、濱明日香(環都4)で横にパスをつなぎ、得点機をうかがった。そして、今年1年間を持ち前の突破力と得点力でチームに貢献し続けた藤田理菜(人4)がボールをつなぎ、シュートに持ち込んだ。放たれた球はネットを揺らし、チームは大盛り上がり。

△稗田

△濱

「悔いのない試合にしよう」(稗田眞子主将=人4)。最後の最後まで得点チャンスを狙い続け、残り3分には篠崎がゴール目前からこん身のシュートがさく裂。初戦突破には至らなかったが、4年生で最後まで戦い抜きゲームセット。

△森口、篠崎

△藤田

△成願

最後に整列する選手たちには涙ではなく笑顔が浮かんでいた。「楽しかった」と藤田はラストゲームを振り返った。

「とても楽しく充実した4年間でした」。試合後に稗田主将は関大でのハンドボール生活を思い返した。今年は春リーグ開幕前からけがで苦しんだ稗田をはじめ、1年間主務としてチームを支えた森口、今日も出場が果たせなかった増田など最上級生には怪我で苦しんだ選手たちも多い。

だが、「苦しい時間が続いたけど、みんなが支えてくれたおかげで乗り越えられた」(増田)。負傷で離脱している選手も、他大学の試合への偵察やビデオ撮影、そして応援などチームのためにコート外でも戦い続けた。まさに全員ハンドを体現した1年だった。「本当にありがとう」(森口)。最上級生たちは感謝の言葉を残し、コートを去った。【文:柴村直宏/写真:松山奈央】