【ハンドボール】インカレ涙の初戦敗退

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◇平成30年度全日本学生選手権大会1回戦◇対順大◇11月10日◇丸善インテックアリーナ大阪◇

【前半】関大11―15順大
【後半】関大14―17順大
【試合終了】関大25―32順大

まさかの敗北だった。涙を流しながら会場を出る部員もいた。昨年のベスト8超えを誓って臨んだ全日本インカレ。1回戦の相手は、関東2部の順天堂大学。「対策はかなり立てた」が、終始相手に圧倒されるゲームとなる。

先制したのは関大サイドだった。前半1分半を過ぎた頃、池本佑也(社3)が身長を生かした高めのシュートを決め、この試合初の点を入れる。果敢なディフェンスと、酒井一成主将(人4)の体を張ったセーブが順大の攻撃を何度も防ぎ、会場を沸かせる。


△池本


△酒井主将


△下柳裕嵩(文3)

攻防が目まぐるしく変わった前半戦。関大は何度もゴールを狙うものの、相手GKの堅い守りを突破できない。互いに得点のない時間が5分間も続いた。沈黙を破ったのは順大のシュート。じりじりと点差を詰められる。


△重岡慶紀(文4)

流れが変わったかのように思えたのは、前半16分のこと。一瞬の隙をつかれてボールを奪われると、そのままシュートを決められ同点に。その後も相手の勢いを止めることはできず、連続失点で一気に逆転を許した。

なんとか食らい付きたい関大。点差を詰めては離され、もどかしい時間が続く。前半終了時点でその差は4点。今季、接戦を何度もものにしてきたチームにとって、後半での巻き返しは十分可能に思えた。

迎えた後半戦。スタートからポイントを次々と奪われる。豊田海太(経4)のサイドからの鋭いシュートを中心に巻き返しを図るが、相手の堅守がそれを許さない。ボールを奪われる場面も目立ち、関大には焦りの色が見え始めた。


△豊田

後半25分、奪われたボールで速攻を決められると、点差は12点に。それでも応援の声は会場に響き続ける。力強い声援に押された攻撃陣が開花したのは、残り時間3分を切った時だった。後藤倫志(人3)の鋭いシュートがゴールに突き刺さると、栗栖昇己(文2)、栗原大輔(人4)も続いて連続得点を決める。豊田が相手ディフェンスに遮られながら決めたゴールで点差を7点まで縮めたが、無情にもそこで試合終了のブザーが鳴る。関大ハンドはここで姿を消すこととなった。


△後藤


△栗栖


△栗原

まさかの初戦敗退に、試合後のミーティングでは涙をのむ者がほとんどだった。この悔しさを忘れないでほしい。そんな酒井主将の言葉が後輩たちの心に刻まれる。春秋のリーグでは王者・大体大に敗れながらも準優勝に輝いた。大金星でベスト8まで登り詰めた昨年を超えようと、地元・大阪開催の今年のインカレではベスト4を目標に掲げた。そして、勝つ難しさを強く見せつけられた。「この悔しさを覚えた人が次どうなるか」(中川監督)。4年生が残した想いを背負い、後輩たちは再び立ち上がる。この悔しさは必ず晴らす。【文:松山奈央/写真:柴村直宏、中西愛】

▼中川監督
「残念の一言。対策はかなり立てた。徹しきれない部分があったと思う。リードで気弱なプレーをしてしまった。油断も0ではなかったと思う。でもやはり始まったらそんな感じじゃなかった。雰囲気は良かった。前日のミーティングでもみんな意見を出し合っていた。でも、何かが足りない。試合最後の得点ラッシュも、途中でやらないと。全て出し切ったのかな?という感じ?はある。力出し切ってないからこその涙だ思う。(今年の関大ハンドについて)本当によくやってくれた。自分が女子も見るようになてから練習を見れる時間が減ったが、トレも一生懸命やっていたし、良いチームだった。昨年、おととしよりもよくやっている。この悔しさを覚えた人が次どうなるか。次のチームのことは白紙で、0からになる」

▼酒井主将
「(インカレについて)春秋良い経験ができて、最後のインカレはベスト4に入れるように1年の集大成として臨んだ。相手エースが得点源で、厚く守らないといけなかったが、やはりエースやセンターにやられた。もっと対策しておけばと思う所もある。試合に出てるメンバーが頑張るのは当たり前だが、応援も常に声を掛けてくれていた。どんな時も頑張ってきて、チームらしさ出ていた。このチームが始まった時は不安しかなくて、メンバーも大きく変わって経験積んでた人が少ない中、よく成長してくれた。次につながる1年になったと思う。勝つことがどれだけ難しいか。どれだけ良いチームを作れるか。ストイックに追い込めるか。後輩には自分に厳しくやってほしい。(同期について)チームのことを一番に考えてくれて、チームに身を捧げてくれていた。全員がそういう思いでやってくれて、キャプテンとしてとてもありがたかった」

▼豊田副将
「(試合を振り返って)戦術的な対策はたくさんした。相手のエースが春リーグで得点王になっていたし、チームとしても2部だが、強いのは分かっていたので。個人的にも相手のエースが自分のマークだったので、何度も順天堂の試合を見て研究した。実際試合が始まれば、あまり何もできず試合が終わってしまった。また、自分にとっては初めて試合に出るインカレで、最初で最後だったから、絶対に結果を残すという思いで臨んだ。4年間を振り返って思うことは、楽しい4年間やったなと思う。1回生の頃は厳しくて嫌になることが多かったが、上回生になるにつれて、毎日楽しくて最高だった。先輩、同期、後輩といい人に恵まれた。(インカレを経て後輩に伝えたいこと)この悔しさを忘れず、頑張ってほしい。試合の前などだけ頑張るんじゃなくて1日1日大切にして、些細なことにも全力で頑張ってほしい。明日からハンドボールができないと考えると後悔してしている自分がいるので、後輩たちには満足のいく結果で終わってほしいし、そのためにもやはり何が必要か1人1人考えて行動してほしいなと思う。4年間本当にありがとうございました」

▼金澤優汰主務(人4)
「毎年色んなカラーがあって、締める所は締めてONとOFFがしっかりしていた。関大らしく、良い意味でふざけながらやり続けた1年。最初はチームにも自分にも不安があった。1、2、3年の時は盛り上げ役としてやってきて、4回生になって同じようにやり続けて良いのか葛藤があった。どうすればいいのか悩んだこともあった。試合に出れない期間も長かったが、傍で気遣ってくれる同期にハンド以外でも支えられた。試合に出る以外の大切さ、今まで味わったことのない大事なものをハンドを通じて教えてくれた。関大に来て良かった。この1年はあっという間で、色んなものが凝縮されていた。初めてユニホームをもらって、点も決められた。10年のハンド生活の締めくくりとして、チームで1日でも長くやるために自分が頑張りたいと思えた1年だった」

▼重岡
「(試合を振り返って)最後やから悔いの残らないようにと試合に臨んだけど思うような結果が出なかった、今シーズン1番悪い試合内容だった。1回生から試合に出させていただいたが1回生の頃は無心でやっていた、あの頃が懐かしい。3回生では毎日が楽しく、ハンドボールをやりたいって思う日々だった。4回は不安しかなかったけど、一成(=酒井一成主将)がみんなを引っ張ってくれて、僕は本当に自分のことで精一杯だった。後輩や同期のおかげで、春秋共に優勝は出来なかったけど準優勝という結果は誇らしく思う。後輩達には、次は大変やと思うけど関大らしさを失わず、慣れない事はあまりしないようにしてほしい。練習中は先輩後輩関係なく言いたい事は言って、不満などはためずにしっかりコミニュケーション取ってください。後は頑張ってください、応援してます」

▼栗原
「(試合を振り返って)対策してたよりも、それを上回る強さやったっていう印象があって。ディフェンスやったらやっぱり、(相手)14番をマークしようってなってたのに15番にめっちゃやられたり。想像よりももっといいプレーとかしてきたっていうところで、オフェンスは変則的なディフェンスしてきてるから。やっぱり緊張もあったけど、最初はいい緊張やったと思うけど、追いつかれだして逆に悪い緊張に変わったっていう印象でミスも多くなった。それがずるずると(行ってしまった)。(引退の実感は?)ない。まったくっていうぐらい。解放感。(悔いは?)もちろん。残ってる。(4年間はどうだった?)2回生から試合で使ってもらってて、結構ノリノリで楽しくやってた印象やったけど、4回生なってプレッシャーも掛ったし急に。重みが自分の中ですごいあって。サイドシュート1つにしても、いままでのほうがシュート入ってたのに、4回生になってから入らんシュートもでてきたり。すごい自分にとって辛い、苦しい1年やったかなっていう印象があって。それでもやっぱり使ってもらってたから、けんさん(=植中健登コーチ)とかにも今使ってもらってたし。信頼されてたからがんばろうって思った。同期からも声掛けてもらってたからこの1年特にがんばってこれたっていう印象がある。周りの助けがなかったらたぶん今まで、特にこの1年はやってこれなかった。(同期に向けて)この1年、自分しんどかって。ほんまに金澤とか厚政(=柏木厚政・経4)とか同じポジションとかで気持ちわかってくれてると思うんやけど、ほんまに常に声掛けてくれてたから、それが支えやったから、ほんまに感謝してる。(後輩に向けて)最後まで戦って、負けた瞬間とかも悔しそうにしてて泣いてくれた子もいっぱいおったし、それは泣いてくれるぐらい入り込んでやってくれてたってことやから、一緒の悔いを共有したから、それをつなげてほしい」

▼藤本早希MG
「(試合を終えて)めちゃくちゃ悔しい。最後は手も足もでなかったので。4年間のことも、高校からやってきたことも、思いが込み上げて、終わった瞬間は涙。とりあえず悔しいしかない。(どんなチームだった?)すごい仲良くて、上下関係もそうやし、常に4回生同士で仲いいし。にぎやかやし、盛り上がりとかがすごいよくあって、自分がこんなチームと試合したらしんどいやろうなみたいな感じ。明るさとにぎやかさがいっぱいあって。毎日楽しかったです。(思い出は?)おっきな思い出とかより、選手に助けてもらったことがすごい多くて。ちょっとミスしてもそれを選手がカバーしてくれたり、すごい小さい一言こととか些細なことなんですけど、そういうことがほかの大学のマネージャーとも話してても、そういうことができるチームってなくて。そこが助けてもらって、この人らがいてよかったなって、関大ハンド部のマネージャーができてよかったなって思うところ。(同期に向けて)ほんとにありがとうしかなくて。私は1年生でわりと早いタイミングから入ってて、なにもわからないことだらけで、支えるよりみんなに助けてもらいながらいろんなことを教えてもらったし。みんなはすごい強いチームでやってきて、ギャップとか自分が逆に迷惑かなって思うこともあったんですけど、ほんとにたくさん助けてもらったし、さみしいし。ありがとうございますって感じ。(後輩に向けて)選手のみんなは、毎年簡単にいくわけじゃないけど、すごい来年は大変なことも多いと思うから、自分1人で抱え込まずに助け合って、コミュニケーションとることを大事にして、インカレでしっかり結果を残せるようにがんばってほしい。マネージャーは、優しい3人やから、きついこととか腹立ったりしたこととか言えないと思うけど、時には厳しくすることも大事で。チームが成長するために、自分が今どういうことをしないといけないのかっていうのをその都度その都度しっかり考えて。真剣にチームと向き合って、4年間経ってよかったなって思えるようにしてほしい。(4年間振り返って)すごい笑顔でいることが多くて、ほんとに自分が関大でハンドボール部のマネをしたいって思ってこの大学に来て、負けちゃったけどやっぱり終わってからも何一つ思い残すことなく、来てよかったなっていう気持ち100%で終われて幸せやなって思う」