【サッカー】首位に敗北。残り2節の勝利誓う

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◇第96回関西学生リーグ後期第9節◇対大体大◇11月10日◇キンチョウスタジアム◇

[前半]関大0-2大体大
[後半]関大1-1大体大
[試合終了]関大1-3大体大

今節はキンチョウスタジアムを舞台に集客試合として、盛り上がりを見せた。ツイッターでのカウントダウン企画やプロモーションビデオの作成、関大サッカー部が製作したトレーディングカードのプレゼント企画など、ピッチに立つ選手のみならず、多くの部員がこの試合のために準備をしてきた。

関関戦を2−0で制し、簡単に4失点し敗北した前々節の悪夢を払拭(ふっしょく)したはずだった。しかし今節、再び連続失点が関大を襲う。リーグ優勝目前の相手を前に関大の攻撃が封じられた。前期には、無敗で首位を独走していた大体大に3−1で勝利を収めた関大。後期も「全員サッカー」を武器に挑んだが、勝ち点3を譲り渡すこととなった。

前田雅文監督が「内容が悪かったり、圧倒的に相手が強いことはあんまりない」と話すように、上位の相手であっても、ほとんどの試合で指導権を握ってきた。今節も関大の一体感とアグレッシブなサッカーを貫き、試合開始直後から相手陣地でのプレーを繰り広げた。

この日も4年生のゴールへの意欲が光った。前半5分、MF塩谷仁(人4)が中盤でボールを奪取すると、瞬時に前へ運び、FW加賀山泰毅(人4)へつなぐ。右サイドから相手を崩し、クロスで最初のチャンスを演出するも、MF森主麗司(人4)が合わせる前に相手DFにクリアされた。その後も両サイドからの突破で、ペナルティエリア付近まで攻め込むものの、決定機は訪れない。


△MF塩谷


△MF森主

前節から連続で先発出場する右サイドバックのDF長井一真(社2)。後ろから積極的に攻撃に参加し、チャンスを演出する。この日の最初のシュートを放ったのもDF長井だった。14分、中盤で相手を1人交わしシュートを放つ。わずかに右にそれ、得点には至らなかったが、存在感を放った。


△DF長井

相手のロングボールにはDF荒木隼人主将(商4)、DF羽田健人(情3)のセンターバックコンビが空中戦で強さを発揮。ほとんどの場面で相手に競り勝ち、ボールに触らせなかった。DF長井やMF中井英人(人4)が連続してシュートシーンを作るなど、20分が過ぎてもなお、関大のペースは続く。中盤の選手を中心にゲームを支配していた。


△DF荒木隼


△MF羽田


△MF中井

しかし、その時は一瞬で訪れた。38分、関大ディフェンスの裏を取られると、一気に抜かれ相手をフリーに。GK安川魁(情4)と1対1となりゴールネットを揺らされた。その5分後、同じく相手に裏から隙を突かれ、DF荒木隼が対応するも奇しくもファールを取られ、ペナルティエリア付近からフリーキックのチャンスを与えてしまう。これも決められわずかな時間で2失点を許した。


△GK安川

2点を追いかける関大は後半戦に入ってすぐにFW大久保優(商3)のパスからMF牧野寛太(経3)がフリーでシュート。絶好のチャンスだったが、わずかに右上に外れた。直後には、相手が再び関大のゴールを脅かすシュートを連発。ここは、GK安川のファインセーブで何とか守り切る。ところが11分、簡単にペナルティエリア付近で前を向かれると、決定的なシュートを食らい3点目を献上。まさかの3失点目となった。


△MF牧野


△FW大久保


△MF松本歩

何としてでも1点を返したい関大はひたすら前を向いた。MF塩谷が相手の細かいパス回しに必死に食らいつき、ボール奪取するなど、諦める姿はどこにもない。MF澤嵩明(人2)が左からドリブル突破試み、FW高橋晃平(情3)もスピードある攻撃を仕掛け、交代選手のゴールへの意欲も見られた。やっと思いで1点を返したのは後半41分。ゴール前左からFW高橋のパスを受けたMF澤が左足を振り抜きシュートを放つ。喜ぶ暇もなく、試合をリセットし2点目に向かおうとするも時間は待ってくれなかった。2点が追いつけないまま試合終了。首位の壁を越えることはできなかった。


△MF澤


△FW高橋


△DF黒川圭介(法3)

今節が終了し、勝ち点40の関大の後ろには38の桃山大、37のびわこ大がじわじわと詰め寄る。全日本インカレ出場を確実なものにするためには、残る2節の勝利は必須だ。今節での負けを次節に生かせるか。「全員サッカーで日本一」を掲げる関大の真価が問われる。【文:西井奈帆/写真:野村沙永】

▼前田監督
「(前半から関大ペースという感じでしたが)ペースを握ってて失点をしてしまうところで、関大はどの相手にも桃山大戦の前半以外はペース握れてたのが事実なのでその時に、相手の特徴の9番の選手(林)の動き出しのところをうまく対応できなかった。準備はしてたけど、うまくピッチではできなかった。1失点くらいに抑えとけばいけたけど、3失点を重ねてしまった。自分たちの攻撃のところもスピードアップするのでミスもあって、失点を1で抑えていたらそこまで精神的にも慌てなくて、どの相手にも絶対チャンスは作れるので。だけど、そこで失点を重ねることで攻撃も加速して精度を欠いてしまう。失点が全てかな。今年はメンツはいるけどなかなか結果が出せなかったり慌ててしまったりがある。内容が悪かったり、圧倒的に相手が強いことはあんまりない。均衡してても関大の方が内容的に優位の方が圧倒的に多かった。(後半からFW加賀山選手が交代になりましたが)得点チャンスはあったけど、なかなか今日は積極的にいけなかった。いつもは一番積極的な選手だけどそれがあんまりできなかったのと、中盤のつなぎ役に入った時はやっぱりFW大久保とかFW松本歩夢(文2)とかの方が中盤でのサポート役は得意。FW高橋もゴールへの意欲が高い選手なので。(3、4位争いが厳しくなってきますが)得失点差が無い分、何失点してもそんなに変わりない。逆に1でもいいから勝ち点を取りに行きたかった。3試合では詰められない得失点差なので現実的に勝ち点を取りに行きたかった。(次節は阪南大戦へ)順位も関係なくやってくるし、その分そういうのも得意だと思うので、どっちかというと前線の選手たちにはアイデアとかを大事にしてほしい。こっちも失点重ねているので、緊張感を持って失点しないようにやってほしい」

▼DF荒木隼主将
「(試合を振り返って)自分たちのペースはあったけど、連続で失点してしまった。チャンスで決めきれず失点を重ねて、後半も決め切れるところで決めきれなかった。連続の失点がチームの課題でもあって、もっとチームを引き締めていかないといけない。(3、4、5位で勝ち点の差が縮まってきていますが)それでも関大が1歩リードしていることに変わりはないし、他力じゃなくて自力で2つ勝てばインカレにも行ける。自力で行けることは自信を持ってやっていく。自分たちにもやれることはまだまだいっぱいあるし、それができれば勝っていける」