【ラグビー】王者帝京大に3トライも、力及ばず大敗

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◇第52回全国大学選手権大会セカンドステージ第2戦対帝京大◇12月20日◇熊谷ラグビー場◇

 

【前半】関大3-45帝京大
【後半】関大19-42帝京大
【試合終了】関大22-87帝京大

 

47年ぶりの大学選手権出場となった関大。第1戦目の中央大戦では、慣れない関東勢に善戦するも敗北し、勝つことの難しさを痛感させられた。しかし、関大の持ち味であるディフェンスは全国の舞台でも通用することは随所で示した。新たな歴史を刻むためにも、まずは1勝。選手権6連覇中の絶対的王者、帝京大に挑む。

 

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前半は関大のキックオフでスタート。しかし、10㍍ラインまで達せず、帝京大にボールを渡してしまう。そのまま自陣に走り込まれトライ。ゴールも決まり、関大のミスから開始1分で失点してしまった。最初から流れを引き渡したくない関大だったが、帝京大の勢いは止まらない。立て続けに3トライ、2ゴールを決められ、一気に26点差にまで広げられてしまった。18分には敵陣22㍍ラインでのスクラムで相手の反則があり、ペナルティゴールを選ぶ。これをFB竹中が冷静に決め、ようやく3点。しかし、安心したのも束の間、大学王者が牙をむく。次々とトライを決められ、最後はモールで押し込まれてしまった。帝京大との力の差を完全に見せつけられ、3-45という大差で前半を折り返す。

 

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ベンチ外の部員や保護者の声援を受け、紫紺の戦士たちがグラウンドへ飛び出してきた。円陣を組み、互いの意識を確認して後半が始まる。すぐに帝京大にトライを奪われるが、全員の気持ちは1つだった。「とりあえず(トライを)取ろう」(PR尾池)。この言葉通り、後半3分にはCTB三谷が魅せる。ゴールラインまで数㍍のところでインターセプト。相手FW陣を振り切り、ゴールポストの間へ飛び込んだ。大声援の中、竹中のゴールでさらに2点を追加する。しかし、流れは再び帝京大へ。FL杉岡、CTB松本仁の決死のタックルもかわされ、30分間に4トライを含む28点を追加された。そして、メンバーを大きく入れ替え迎えた33分。FL中野がセンターライン付近でボールを奪う。完全に独走し、トライ。ゴールは不成功となったが、関大の攻撃の手は止まらない。37分にLO辨天(べんてん)の縦の突破から、途中出場のPR尾池へとパスが回る。そのままインゴールへ体ごと突っ込み、強引に押さえ込んだ。絶対王者から22点を奪う、健闘を見せた。

 

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帝京大がさすがの強さを見せ、大量失点での敗北となった。しかし、「スクラムは通用した」(HO倉屋主将)と自信をのぞかせる。全国の舞台で創部初の1勝を目指し、残るはあと1試合。今春に快勝している法政大だ。4年生にとって最後の試合となる次戦。最高のメンバーで、最高の瞬間をつかみ取るために。関大フィフティーンは躍動してくれるに違いない。【谷 風花】

 

▼桑原監督

「関大は47年ぶりの選手権。昨年はBリーグを主戦場としていた中、1年でここまで来ることができた。帝京はチャンピオンチーム。点差以上に得たものが大きかった。今後につながるいい経験になったと思う。(試合は)最後まで諦めずに戦い続けたことは、評価できる」

 

▼HO倉屋主将
「帝京大はテレビで見ていた存在で戦えるのはうれしかった。下級生にはこの経験を生かしてやってほしい。中央大とやった時もブレイクダウンの強さを実感したが、それ以上に硬さも感じた。スクラムは通用した。両PRの2人にはいい収穫。試合前から強いイメージはあった。点差以上に得られるものが大きかった。(帝京大について)フィジカルの強さは他の大学にない、関東の中でも別の強さがあったと思う。後半は勝ち点(4トライ以上で勝ち点1)を獲ろうと、みんな体を張って戦っていた。法政大がラストの試合になるので、全員の気持ちを背負って、絶対に勝ちたい。そのためにも、もう一度準備をし直す」

 

▼FL中野

「帝京は個々が強いのでディフェンスでどれだけ前に出させないかを意識するようにした。4トライでボーナス点が入るので取ろうと思っていった。ブレイクダウンの時に、一人一人が前に来ようとするのは関西との違い。王者帝京は強くてまだまだ及ばない存在と感じた。次は関大の強みのディフェンスで相手を止めてターンオーバーを狙っていく」

 

▼CTB三谷

「ディフェンスから波に乗ろうと言っていた。ただ、自分たちが思っているよりも相手のオフェンスが、関大のディフェンスを上回っていた。完全に後手を踏む。まったく自分たちのプレーができなかった。トライは『ラグビーの神様の授かりもの』。前半は焦って自分たちのオフェンスができなかった。後半は前進できた。本当に、後半の後半は。スクラムは通用する。FWはラインアウト、BKはディフェンスが課題。前で止める。FWを下げさせない。(法政大には)死に物狂いで勝つ!」

 

▼PR尾池

「4トライ取ったら1ポイントゲットできるのでとりあえず取ろうという気持ちだけだった。(帝京大は)個人の体の大きさや個人の役割をしっかりしていたので、細かいけれどそういうところの積み重ねが点差になって負けた。ディフェンスでは個人個人のタックルは通用した。(次戦は)FWが最初受けてしまったら流れに乗られてしまうので、体をあてて関大のラグビーができるように前に出たい。体ぶつけて痛い思いをして、最後なので勝ちにいく」