【漕艇】加古川レガッタ 男女ダブルスカル3艇が準決勝へ

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◇第29回関西学生秋季選手権競漕大会◇11月2・3日◇於・加古川市立漕艇センター◇

[予選]
【男子シングルスカル 予選A組】
2着 8:24.75
【男子舵手なしペア】
4着 7:30.92
【男子ダブルスカル】
2着 8:37.38
【女子ダブルスカルA 予選B組】
2着 8:37.28
【女子ダブルスカルB 予選A組】
4着 8:44.93
【新人男子エイト 予選B組】
2着 6:32.42
【新人男子舵手付きフォアA 予選D組】
4着 7:33.73
【新人男子舵手付きフォアB 予選A組】
3着 7:52.95
【新人女子舵手付きクォドルプルA 予選A組】
3着 8:09.83
【新人女子舵手付きクォドルプルB 予選B組】
3着 9:01.54

[敗者復活]
【男子シングルスカル 敗者復活A組】
3着 8:42.37
【女子ダブルスカルB 敗者復活C組】
2着 8:24.19
【新人男子エイト 敗者復活C組】
3着 6:16.04
【新人男子舵手付きフォアA 敗者復活B組】
2着 7:16.24
【新人男子舵手付きフォアB 敗者復活B組】
4着 7:27.62
【新人女子舵手付きクォドルプルA 敗者復活A組】
2着 7:57.18
【新人女子舵手付きクォドルプルB 敗者復活B組】
3着 8:52.96

[準決勝]
【男子ダブルスカル 準決勝D組】
4着 7:43.41
【女子ダブルスカルA 準決勝C組】
3着 8:08.24
【女子ダブルスカルB 準決勝D組】
4着 8:08.64

第95代「結」から第96代「Innovation」へ。新体制発足からおよそ2カ月が経過し、ついに初となる大会である関西学生秋季選手権競漕大会(加古川レガッタ)を迎えた。関大からは新人、一般の部を合わせて10艇が出漕。ほとんどのクルーには、新入生が乗艇し奮闘した。結果はほとんどのクルーが敗者復活および準決勝での敗退となったが、「めっちゃ楽しかった」(三木まりの=法2)。1年生たちにとっても上級生にとっても貴重な経験を得ることができた大会だった。

昨年は新人男子エイトと、女子シングルスカルの山本千咲(文3)が優勝と輝かしい成績を残していた加古川レガッタ。

△矢内
だが、今回は男女ともになかなか勝ち上がれずに苦戦した。最初に行われたのは矢内晃太(環都2)のシングルスカルの予選だった。シングルで出漕するのは初めての矢内。落ち着いた漕ぎで先頭の大市大・三木を追いかけるが、リードを取られ2艇中2着でフィニッシュする。

△男子舵手なしペア

続いて、竹野将平(情2)とSF入学の藤井京吾(人4)の男子舵手なしペアは4位。後者の舵手なしペアは出艇数が少なく、全クルーが決勝へと上がることになっていたが、上位でのフィニッシュには届かなかった。

△女子ダブルスカルA

しかし、ここで流れを変えたのは男女ダブルスカルの3クルー。「最後まで粘る」と目標を立てたS・三木と、「落ち着いて最後まで漕ぎ切る」を目標にしたB・日高彩貴(文1)の女子ダブルAが大市大あやめに続き2着、S・勝田暁登(商2)とB・服部夢悟(人1)が同じく2着で準決勝に勝ち進んだ。

△男子ダブルスカル

だが、新人男子舵手付きフォアABと新人女子舵手付きクォドルプルABの4艇は最後まで健闘するものの、準決勝進出には至らなかった。

△女子舵手付きクォドルプルB

また、唯一の4年生である松田恭亮(人4)が乗艇する新人男子エイトも神戸大にトップを譲り敗者復活へと回った。そして、初日最後のレースとなった男子シングルスカル・矢内の敗者復活も3着で敗退となった。

△新人男子エイト

2日目の敗者復活レース。

△新人男子舵手付きフォアA

△新人男子舵手付きフォアB

△女子舵手付きクォドルプルA

前日通過できなかったクルーの中でも、普段は選手のサポートをするトレーナー兼COXのS・木村奈那(文2)とB・金子菜乃佳(化生1)の女子ダブルスカルBの2人が敗者復活を突破した。

△女子ダブルスカルB

これで男女ダブル全3艇が準決勝進出をつかみ、決勝進出への期待が膨み始まった準決勝プログラム。

△女子ダブルスカルA

三木率いるAはスタートから多少の蛇行はあったものの、同大と競りながらコースの中盤へと艇を進めた。「初めての大会なので彩貴ちゃんが楽しく漕げるように意識した」(三木)。徐々に落ち着きを取り戻し、艇の蛇行も抑えられていった。結果は3着とここで大会を終えることになったが、「楽しみながら後ろで彩貴ちゃんが一生懸命頑張ってやってくれていた」と三木は大会後にそう語った。また、女子ダブルスカルBも最後尾を走りながらもワンストロークを落ち着いてこなし、粘りの光るレースを展開していった。橋の上や岸からチームメイトからの声援を受けながらの試合に、「自分は今まで応援する立場で、される立場に立つことで勇気をもらったし、頑張れるポイントになって、艇が進む距離が増えることが楽しかった」(木村)。1年生の金子も木村に積極的に声をかけ、2人でゴールを目指し続けた。レース後、木村は「「奈那さんでよかった」って言ってくれてたのが私にとっての感動で、良い後輩を持ったなと思った。自慢の後輩です。これからまた立場は違うと思うけれど、一緒に乗れたらいいな」。結果以上の価値をもった大会を終えた。そして、最後の勝田率いる男子ダブルスカルも多少の蛇行がありながらも、最後まで漕ぎ切った。

2018年最後の大会、そして新体制初の大会も終わり、とうとうボートのシーズンも終わりに差し掛かった。大会後、「個人的には去年エイトで優勝しているのを踏まえると、やっぱり今年の結果は満足いかないところもあるし、悔しいことも多かった」と新人男子舵手付きフォアのリーダーを務めた、今井健太主将(シス理3)は振り返った。昨年の結果が好成績だったために、今年は決勝へ進むクルーが男子舵手なしペア以外おらず悔しい思いをしたクルーも多かったが、「レースを経験する」という、新人たちにとっては大切な一歩を踏んだ大会だっただろう。また、加古川のクルーとは別になるが、次週には聖地・戸田で全日本新人選手権大会も行われる。第96代「Innovation」はまだまだこれから。来年に向けて、冬のトレーニング期間でさらなるレベルアップを誓う。【文:柴村直宏/写真:中西愛、金田侑香璃】

▼今井
「1年生の本格的な初めての大会がこの加古川レガッタなので、1年生は楽しかったけれど悔しかったという感じなのかな。個人的には去年エイトで優勝しているのを踏まえると、やっぱり今年の結果は満足いかないところもあるし、悔しいことも多かった。僕は最上級生になって頼る人がいなくなったので、自分が何とかして部をつくっていかないといけないので最初は何から始めたらいいかわからなくて、難しかったけれど徐々に後輩とかが頑張ってくれたし、僕についてきてくれたのもあって、後輩の成長が見られたかなと思う。部のスローガンの『Innovation』については、関大漕艇部は他大学に比べて、よくない伝統であったりだとか勝つためにやらないといけないことができていなかったりという部分が多いので、そういうところから革新していって、来年は勝てるように。来年から10年後数十年先でも勝てる部活にしていこうと思う。まず、これから朝日レガッタに向けて冬のトレーニング期間を充実させて、朝日では最低でもメダルを狙って、全日本インカレ最終日を狙いたい」

▼三木
「予選では自分たちの力を発揮しきることはできなかったけれど、今日は出し切ることができたと思う。印象に残ってるのは、1試合目に最後ギリギリ予選を突破して、その時にバテバテで切り込みかかったけれど、負けそうになったけど2人で挽回できたところ。ちょっと勝てるかなと思ったけれど、やっぱり粘りが向こうの方があって負けてしまった。2年生の彩貴ちゃんも悔しいと思うし、まだまだ練習が足りなかったかな。1年生と乗るにあたり、初めての大会なので彩貴ちゃんが楽しく漕げるように意識した。練習とかもきつくなってナイーブになってるし、元気に乗ってもらいたいし、その方が集中できるのではないかなと思って。楽しくやろうとしてました。あきさん(山本昌奈=文4)が今までどういう風にやってくれていたのかなと考えた。結果は悔しいけれど、楽しみながら後ろで彩貴ちゃんが一生懸命頑張ってやってくれていた。今回の加古川で1年生がみんなうまくなってるのを見て、一緒に乗るのが楽しみ。冬トレを頑張りたいと思います。(日高さんへ一言)めっちゃ楽しかったし、また一緒に乗りたい」

▼木村
「COXから漕手という異例な感じだったけれど、1年生と漕ぐことで自分がCOXをするにあたって色々学べたし、自分としては楽しかった大会だった。特にレース中に声援を聞いて、「頑張らないと」ってなったこと、1年生が声をかけてくれることによって感動したこと。自分は今まで応援する立場で、される立場に立つことで勇気をもらったし、頑張れるポイントになって、艇が進む距離が増えることが楽しかった。昨年の11月までは漕いでて、1年ぶりに漕いだ。体力面で1年生に迷惑かけてしまったけれど、しんどいより楽しいがこの1カ月大きくて自分の成長につながったと思います。これからもトレーナー兼COXで選手のサポートに回りたいと思っています。(金子さんに一言)自分がブランクがある中で、ついてきてくれたことにすごく感謝しているし、自分のフォローとか1年生ながらに気を使ってくれていたし、楽しくやっていこうという気持ちを持ってくれていたと思うので、「奈那さんでよかった」って言ってくれてたのが私にとっての感動で、良い後輩を持ったなと思った。自慢の後輩です。これからまた立場は違うと思うけれど、一緒に乗れたらいいなと思うし、きちんと1年生育てていきたい」