【馬術】全学障害連覇逃すも、中村が個人全国V!

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◇全日本学生大会2018◇第67回全日本学生賞典障害競技大会◇11月3・4日◇山梨県馬術競技場◇

【団体】8位 関大
【個人】1位 中村大樹(情3)・カリエーレ組
    6位 松水優斗(文4)・千駿組

昨年、関大が王座を奪還し、歓喜で終えた全学障害飛越競技団体。今年はまさかの8位となった。団体戦では、4組までが出場可能で、上位3組の成績を総合成績とする。昨年までは4組が出場していた関大だが、今年は3組のみの出場。1組でも失権すると減点500となり、実質、団体順位争いに参加できないと言っても過言ではない。厳しい条件の中で今大会がスタートとなった。

関大最初の登場となった松水はチームを勢いづける走行を見せる。水濠で着水があったものの、その他を落とすことなく減点4でまとめた。だが、続いたこのチームで一番の若手、西田空花(法2)・S.ベロニカ組が、3つ目のと5つ目の障害でまさかの2反抗。「人生で1番レベルで緊張した」と、失敗できないプレッシャーが西田を襲い、ここまで。団体戦での表彰台が絶望的となった。それでも関大最後の中村が、カリエーレとともに着水のみの減点4。1日目の走行を終え減点0が2組しかおらず、松水も中村も個人としての表彰台は射程圏内となった。

2日目、早朝から行われたのはMD障害飛越競技。全学団体で使われるMB障害より2段階低い種目だ。関大からは2組が登場。先にスタートした江藤駿(情2)・千優組は連続障害でバーを落としたが、減点8とまずまずの結果を残す。福島秀太(人1)・千幸組が1つのバー落下のみに抑え減点4。減点0の組が多く、表彰台入りとはならなかったが、江藤が13位、福島が8位と今後につながる結果となった。

時間をおいて始まった全学の2回目走行。関大最初は前日に失権となった西田・S.ベロニカ。なんとか最後まで走り切りたかったが、1つ目バーを落とすと前日と同じ障害で再び反抗。次の障害も反抗となり、失権となる。2日続けてゴールラインを切れず、悔しさを隠し切れなかった。

一方、中村は順調に障害を飛び越え、水濠も大きなジャンプでクリア。中村の前を走った組が減点0となり、期待も高まる中、中村大もノーミスで満点走行を見せた。松水は前日の着水を修正し水濠をクリアするも、次の障害でバーを落下させ1日目に続き減点4となった。

全組の走行が終了し、トップは中村大・カリエーレ組を含め総減点4の4組。優勝者を決める4組によるジャンプオフが成立した。ジャンプオフ1発目は中村大だった。馬場に入るまでは緊張していた中村大も「ここまできたらやること全部するしかない」。思い切りのいい走りで、次々とバーを超えていく。1つのミスが命取りとなり、上位争いだけにタイムも重要となるジャンプオフ。そんな不安をものともせず、中村大は1つの障害も落とすことなく丁寧にまとめ、満点走行を見せた。1発目のノーミスに会場からも拍手が沸き起こった。減点0の組もいたが、タイムでは中村が4秒速いなど、後続を寄せ付けない。4組目が1つのバーを落下させた時点で中村大の優勝が確定。夏学に続き、全国でも頂に立った。

1年生時に個人優勝を果たした松水も今大会で引退。団体では悔しい思いをした一戦だが、後輩のこれからに願いを込め、「また強い関大は戻ってくる」と言葉を残した。団体での表彰台はなかったもの個人で関大の名を残した中村大。そして、その大中村が来年からはチームの核となる。再びさらわれた王座奪還のために、新たな一歩を人馬一体で歩み出す。【文/写真:西井奈帆】

▽松水
「(1日目終わってチーム的に)もう団体は置いといて個人を頑張らないといけない。落としてる身だから自分が明日0で帰ってきて、相手の結果を待つしかない。(2日目を終えて)だいぶ型の荷は降りたというか終わったなという感じ。初日とほとんどコースが変わっていない中で、パーフェクト出すのが難しいところでもあるし、そこが面白いところでもある。昨日着水してたから、今日は着水しないでおこうということを一番に考えた。それで水濠はうまくいって、でもその後で勢いつきすぎて。(スピードを)落としきれなくて障害に対して踏切位置が近くなって前足を当てて落としてしまった。初日か今日を(減点)0でいけたらジャンプオフまでいけた。サラブレットだから足も速いし。でも馬にとっても人にとっても自信にはなったと思う。俺はもう終わりだから、来年乗る子に。(千駿は)2年連続1桁入賞してる馬だから成績残せる馬がいるっていうのはいい。(今日、緊張は?)してない。けど、ちょっと固くなって、ちょっと焦った部分があった。昨日1〜3の障害がちょっと重たかったと感じたから、今日は思い切って入っていこうと思ったのがちょっとやりすぎた部分がある。1年生の時は個人1位で団体2位で、2年の時は個人ボロボロで団体4位で入賞すらできなくて。去年は『勝つなら今年』と思ってて優勝して、すごい団体戦のいいところと悪いところを両方感じれた4年間だった。4人組めるのに3人しか組めなかった団体で西田はまだ2回生で全学2回あるし、それまでにチームを引っ張っていけるような存在になってくれたら。2回生の時は僕もボロボロだったから。中村も優勝して勝てる馬がいて、千駿もいる。西田が頑張ってくれたらまた強い関大は戻ってくる。今年は厳しかった。地獄と天国を見た4年間ではあった。(後輩へは)今年夏学勝って、予選大会で団体優勝できるようなチームだから、馬は変わらないし。大きな崩れはないと思う。下がったら上がるだけだと思うから」

▼中村大
「(2日目に向けて)とりあえず1日目で減点4だったので満点で帰ってこようって思っていた。(昨日の着水は修正できた?)はい、それはできたんですけど、全体的には昨日の方が良かったんじゃないかと。昨日の方が人が安定していた。今日はちょっと焦っていた。(ジャンプオフは)競技場に入るまでは緊張していたけど、入ったら『ここまできたらやること全部するしかない』って思ったんで逆に吹っ切れた。(他の3組を待っている時の気持ちは)やりきった感はあったのであとは信じて待つだけだった。とても嬉しい。来年は結果出してチームを引っ張っていけたら。(個人優勝は自信に)試合によって馬の調子も違うからその時その時だけど自身にはなる」

▼西田
「悔しい。去年から春も夏もいい感じでこれていて、そんなに自分が個人優勝できるとかは考えていなかったけど、もうちょっとマシやったかなと。(緊張は?)今日は全然してないけど1日目は人生で1番レベルで緊張した。団体は4頭で組めるけど3頭しかいなくて1人でも失敗したらもう全部ぐちゃぐちゃになる。私以外の2人がいいことはわかっていたから、自分にかかってるっていうのは上からも下からも言われていた。応えないといけないと思っていたけど、緊張しやすいから余計に。1回切られた時に頭がほぼ真っ白みたいになって。もう(全学が)2回終わってしまって、あと2回で絶対に決めないといけないと思っているし、来年は松水さんいないから、(中村)大樹さんと私で後輩を引っ張っていけるように団体のチーム作っていきたい」