【ホッケー】東農大に黒星も熱戦演じ全国終える

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◇第67回全日本学生選手権大会2日目◇対東農大◇駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場◇

【第1Q】関大0-0東農大
【第2Q】関大0-1東農大
【第3Q】関大1-1東農大
【第4Q】関大0-0東農大
【試合終了】関大1-2東農大

試合後、主将の植村拓郎(人4)は涙をこらえきれなかった。目標の初戦突破をかなえ、全日本インカレもついに2日目。待ち受けていた相手は、昨年同大会4位の東農大だった。関西学生リーグ2部所属の関大にとっては言うまでもなく格上の相手。だが、チャレンジャーたちは強敵を前に善戦を繰り広げ、第2Qでは得点を奪い1点差まで追い詰めることに成功。その後も得点機を幾度ともぎ取ったが、ものにできずに敗北となった。しかし、2部所属にも関わらず強豪を最後まで追い詰め、ゲームセット後にはスタンドから選手たちを称える拍手が鳴り響いた。

1回戦・学習院大戦に勝利した後、選手たちは「具体的な目標はないけれど、勝てるところまで勝ち進みたい」と語り、2回戦を迎えた。はたから見ると、勝率は東農大の方が高いと思われた今試合。「頑張っていきましょう!」。試合開始直前、円陣の中心にいた植村主将の掛け声を合図で士気を高めた。

△大澤

第1Qから東農大のオフェンスは手ごわかった。中ではなく、サイドでの攻撃に苦しんだ。だが、それをねじ伏せたのはGK大澤匠(文4)だった。これまでも、堅い堅守で関大のゴールを守り続けた守護神は、全国の大舞台でも、スティックや足を駆使したキーピングを光らせ何度もピンチから関大を救い、最初の15分は東農大を無失点に収めた。

第2Q、徐々に関大のボールポゼッションの時間も増え、攻撃回数も東農大と並ぶといっても過言ではないと言えた。

△濱口

FB濱口達也(シス理3)がスイープボールでクリアし、攻撃態勢を整えると、MF森川大(人2)が球を中継し、FW陣につなぐ縦のプレーが繰り広げられた。

△森川

その後も濱口はクリアで態勢を作り出す起点となり続けた。また、植村などほかのFBも相手の攻撃に果敢にスティックを差し出し応戦。「勝ちたい」という気持ちが選手たちのプレーに表れたが、11分にサイドを抜かれての先制点を許す。

 

前半30分が終わり、関大のセンターパスで始まった後半第3Q。開始直後、東農大にPC(ペナルティーコーナー)を取られるも、大澤のビッグセーブで乗り切った。このクォーターもフィールドにいる11人は攻守ともに手を緩めることはなかった。

△植村

途中、ロングシュートでの失点もあったが、植村をはじめとするディフェンス陣も上へと上がり相手に積極的にプレスをかける。ボールを奪うと、とにかく前へ前へとボールをつないで、チャンスメイクを試みた。縦に横に東農大を揺さぶり続け、ついにやってきた得点機。

△山田

FW山田慧人(政策2)がパスをつなぎ、シューティングサークル内に疾走すると、相手から反則を誘い関大側のPCに持ち込んだが、シュートは相手GKに跳ね返される。

△笹木

だが、12分にFW笹木大聖(経2)がゴールにねじ込み、初得点。東農大を1点差まで追い込み、ゲームは最終Qに差し掛かった。

△小西遼(人4)

第4Qも最後まで勝利はどちらに傾くかわからないほどの善戦だった。ディフェンスがインターセプトすると、フォワード陣が何度もシュートチャンスを生み出したが生かしきれずに時間は過ぎていく。また、両行とも攻守ともに動きにキレが増した。縦の意識を切らすことなく、シューティングサークル前へと踏み込むが惜しくも得点機は生かしきれず。もどかしい時間が続いた。その中でも、FBが相手のオフェンスの足をすくい、大澤の好守があり得点は許さず。あとはシュートを決めるだけだった。しかし、時間は刻々と過ぎていき試合終了のブザーが鳴動。大舞台での熱戦が終わった。

△田中大貴(文3)

16年の12月に1部からの降格、昨年の春リーグ終了後に4年生部員のほとんどがチームを去ったこと、今夏も入替戦での敗北などこれまで苦しい経験も多かったが、強豪と善戦を繰り広げれるまでのレベルアップを成し遂げた。全国の舞台は終わったが、関大ホッケーの戦いはまだまだ残されている。順位決定戦に、入替戦。そして、最大の目標「1部昇格」をかなえるため、残り期間を全力で戦い続ける。入替戦は12月。今回の悔しさを、最高の喜びへと昇華させる。【文:柴村直宏/写真:野村沙永】