【剣道】全国ベスト16で終幕。来年こそ全国の舞台で表彰台入りへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◇第66回全日本学生優勝大会◇10月28日◇大阪市中央体育館◇

【1回戦】関大4ー1鳥取大
【2回戦】関大1ー1中京大(代表戦勝ち)
【3回戦】関大1ー4筑波大
【最終結果】ベスト16

関西学生優勝大会で最大の目標である「関西優勝」を逃した。敗者復活戦でなんとか全国行きへの切符をつかみ迎えた今大会。4年生最後となる引退試合で、昨年王者の筑波大と3回戦で対峙した。勝利とはならなかったものの関東勢相手に善戦。ベスト16で今年の関大剣道部は幕を閉じた。

鳥取大との初戦は、先鋒から1本も取られることなく4連勝。早々に決着をつけた。副将・若山祐也(人3)は上段構えの相手に攻撃が単調になってしまい、1本を献上。結果としては、4−1で関大の快勝となった。

2回戦は中京大との対戦。先鋒・平田陸人(文2)がチームの勢いをつける。早々にコテを奪うと、細く間合いを詰め2本目も素早いコテで決めた。次鋒の豊田大海(文2)は引き技を狙うも、決まらず引き分け。五将を務める徳安直也(人4)は2本負けを喫し1−1に。中堅・岡本健吾(法4)三将・西藤一将(文4)、副将・二神大也(法3)、そして大将・川上晃司主将(文4)まで全て引き分けが続いた。スコアは変わらず延長戦へ。

安井克己監督を囲み、延長1本勝負に出場する1人を話し合う。選手の目線は川上に向いていた。「行ってきます」。川上が主将としてこの大一番に名乗り出た。相手も変わらず大将が登場。岡本副将も「みんなの目線がもう(川上)晃司やった。99%勝つと思ってた」と頼れるキャプテンを信じ、送り出した。やはりすぐには決着が決まらなかった。徐々に間合いを詰めると、コテや引き技など惜しい技に度々メンバーも盛り上がりを見せた。最後は川上の鋭いメンが決まり、試合終了。川上は安堵(あんど)の表情を見せ、選手たちは「さすが」と主将を讃えた。

接戦を制した関大が次に向かい撃つ相手は、昨年の覇者・筑波大。日本代表も擁する強敵相手に、平田がまたしても先鋒らしい勢いある一勝をもたらした。開始数十秒でメンの1本を奪う。筑波大も黙ってはいない。すぐに、同じくメンで返され1−1に。しかし、動じる様子もなく、平田は次の1本を狙った。最後は平田の引きメンに旗が一斉に上がり白星を勝ち取った。先鋒がつかんだ流れを勢いに変えたかったが、その後は苦戦を強いられる。豊田に入ったかと思われた相メンも相手に軍配が上がった。この日初出場となった五将・川口大貴(法2)、二神が続けて敗戦。三将が負ければ関大の3回戦敗退が決まる中、4年生の徳安がコートに入った。しかし、すぐにコテを奪われ2本を献上。「焦ってる部分があって思いっきりいけなかった」と悔しさをにじませた。

ベスト16止まりが決定したが、4年生の岡本は最後の試合で粘りを見せた。強敵相手に出コテなど、相手の動きを読んだ技を繰り出す。1本にすることはできなかったが、4年生として十分な戦いを見せた。最後の最後。コートに足を踏み入れたのは、1年間部員を率いた川上主将だ。後輩たちも、キャプテンのラストを真剣な眼差しで見守った。高身長を生かしたメンを試みるがなかなか1本にはならない。先に1本を取ったのは相手だった。相手の刺すようなメンを川上も試みると、すぐに相メンで1本を取り返した。残り時間が少なく決着はつかなかったものの、岡本に続き川上も最後の勇姿をコートで披露した。

筑波大には1−4で敗北したが、関大が手も足も出なかったわけではない。惜しい技も多く、4年生は後輩たちに「自信持って」、「ほんまに頼もしい」と心強い言葉を残した。徐々に全国でも名を轟かしている関大。来年こそ、期待を結果に変えて全国の表彰台に乗る。【文/写真:西井奈帆】

▼川上主将
「(最後の試合について)筑波は日本一の大学でそこに勝つことを全日の目標にしてたから楽しんでやれた。勝ってやろうという楽しさ。去年ベスト8で今年は僕に回ってきた時点で16だったから、僕が勝ったらまた関大の名前は売れるかなって。だから絶対勝ったろうと思った。1本目は相手に上がったけど、当たってないし結構腹立ってて。だから向こうの打ち方の真似しようと思って。(真似とは)打つというか刺す感じで、相打ちになった時に速く見えるから、僕もそれしようと思って。(2回戦は最後川上さんに懸かっていた思いますが)僕、持ってるんで(笑)。1大会に1回くらいそういうとこある。それが今回は代表戦やった。代表戦に出るって言うつもりなかったけど周りの空気が川上さんでってニヤニヤしてきたから、行ってきますって言って。(大会に入るまで)関西優勝に懸けてたからある意味、気を楽に臨めたかも。4年生は良かったみんな。いい同期に恵まれたと思う。後輩たちはほんまに次全国で上位3つに入るには本当に1、2年くらい。うちの名前が他の先生とか審判の名前に知れ渡りさえすれば互角以上にやっていける。(平田さんは全勝)頼もしい。高校からの後輩なので楽しみにしてます。(今の気持ちは)悔しいっちゃ悔しい。こんなに向こうの大学と均衡してるというか、あんまり実力は変わらんかったのに名前負けとか、意外に勝てたなっていうのはある。でも4年間通して見たら楽しかった。(後輩に言いたいこと)めちゃ強いので、自信持って。今日出た子らはもう本当にあと一歩。去年今年と徐々に来てるのであとは名前売るだけやと思う。まずは西日本で上位進出して、関西優勝してくれたら」

▼岡本
「悔しいけど悔いは残らない試合をできた。関西で不甲斐なくて。本当に優勝しようと思っててそこで無理やったから崩れてる部分はあったけど、残りの全日に照準合わせてやってきたので、調子自体は良かった。(中京大の川上さんの代表戦)本当にやってくれた。99%勝つと思ってた。みんなの目線がもう晃司やった。(筑波大戦は)若干ネームバリューで負けてる部分はあったけど、本当に試合内容的には負けてなかった。後輩たちは強いからネームバリューも上がっていくし、ほんまに頼もしい。(4年間振り返って)剣道部で本当に良かった。同期に恵まれてた4年間だった。(後輩たちに)関西不甲斐なくてシード権を落としたけど、後輩たちは本当に強いと思うのでしっかり来年は筑波にリベンジしてほしい」

▼徳安
「(今大会に向けて)最後っていうのはあったので負けても悔い残らないようにと思ってた。最後の試合は焦ってる部分があって思いっきりいけなかったのが後悔だけど、この代で全日本行けて良かった。(中京大戦は)僕が負けて代表戦になってしまったので、晃司は取ってくれると信じてたから不安はなかった。(後輩の活躍は)来年もっといいチーム作ってくれるんじゃないかなって。最後まで、よく頑張ってくれた。4年生までほぼ選手に入ってなかったので、苦しい時間が長かったけど、最後は個人も団体も全日本に出場できたのが、自分が成長できたところ。きつい時も諦めなかったから今自分がここにいる。選手に入ってない後輩はいっぱいいると思うけど、諦めずに選手に入る気持ちを捨てずに頑張ってほしい。(同期は)1年生時からずっと、関西取るっていう話はしていて、それで関西取れなかったので目標を見失うみたいなところはあったんですけど、それを切り替えて全日本でどれだけ自分たちの勇姿を見せれる試合をできるかが、今日の大会だった。良&かったんですかね、あの同期がいたから諦めずに頑張れた」

▼西藤
「関西学生ではメンバーから外れていたけど、全日本で選ばれて。できることは全部やって、結果問わず自分でやりきったって言える試合はしたいなと思った。欲を言えば勝ちたかった。(同期の試合見てて)代表戦はあいつ(川上)が出るやろみたいな感じで。絶対勝つって言ってたし勝ってくれるやろうって。さすがキャプテンと思った。(筑波大戦は)技も打ってたし、何本か(旗が)上がってもおかしくない技はあった。やっぱり、去年優勝やし名前負けもあったかな。いい経験になったんじゃないかなと。(出場した2回戦について)前半は体も動いてたけど、後半はいまいち決めきれなくて、最後の悔やむところかな。上段は得意だったので、若山から変えて僕になって作戦的にはハマったけど、そこで僕が勝ってればチームは楽になった思う。(今のお気持ちは)最初で最後だったし、出し切ろうと。完全に出し切れたかはわからないけど、悔いは残らない。(後輩に向けて)後輩に助けられて全日本までこれたから、後輩たちには楽しみにしてる。SFがいなくてチームをまとめるのも大変だと思うけど、そこで3年生が自分たちの力でチーム作りあげて、全日本に戻ってきて僕ら以上の活躍をできるか。しっかり頑張ってほしい」