【コラム】一瞬を切り取る

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「なんとなく」これが私がカンスポに入った理由だ。高校を卒業し、6年間続けたバスケットボールをきっぱりやめた。競技への未練がなかったと言えばそれは嘘になる。ただ、受験勉強などであいたブランクを埋められるほどの自信とモチベーションがなかった。サークルに入ろうと思った時期もあったが、どれもピンとこなかった。何か、今までやったことのない新しいことがしたい。そんなふうに考えていたときにカンスポと出会った。ブースで話を聞いて、「ここだ」。自分の直感がそう告げた。
カンスポに入ってから多くのことが変わった。今まで本を読んでいた時間がスポーツ新聞を読む時間に。授業のない週末が自分の知らない競技との出会いの時間になった。カメラや新聞のことなど全てが知らないことだらけ。右も左もわからない私は、めまぐるしく過ぎていくカンスポ部員としての日常について行くのが精一杯だ。正直、想像以上に多忙で、苦しいことも多い。それでも自分の知らない世界との出会いはとても刺激的だった。
入部して約半年、私たちがするべきなのはKAISERSの大切な一瞬を切り取ることだと思うようになった。試合会場に取材に向かい、写真を撮り、選手にインタビューをする。そして記事を書き、それを世に送り出す。選手たちの日々の努力の集大成を、発信するのだ。だからこそ良い記事を書きたい、良い写真を撮りたい、そして輝く彼らの姿を多くの人に見てもらいたいと思う。私たちが目にするその全てが2度とやってこない瞬間だから。
「なんとなく」から始まった私のカンスポとしての生活が、今では自分から切っても切れないものになった。まだまだ力不足で、できないことも多い。だからこれからも努力を続けていく。いつか、最高の瞬間を切り取れるように。【金田侑香璃】