【柔道】荒木柔道、悔しい幕引き

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◇平成30年度全日本学生体重別団体優勝大会◇10月20日◇ベイコム総合体育館◇

[1回戦]●関大3-4日本文理大学
●先鋒・仲田
○次鋒・伊藤
●五将・荒木
○中堅・吉竹
○三将・鈴木
●副将・野原
●大将・村田

荒木佳祐主将(人4)率いる関大柔道部が今年度最後の学生団体戦である全日本学生体重別優勝大会に臨んだ。結果は1回戦敗退。4年生の最後は、悔しさの残る大会となった。

先鋒を務めたのは仲田宗平(人4)。「始めに指導2つ取れたからいけるかなと思った」(仲田)。優位に試合を進めることができるはずだったが、相手に技ありを取られ雲行きが怪しくなる。残り時間が1分になろうとしたとき、相手の勢いに押され1本を取られ1勝を献上。良いスタートが切れない。


△仲田

「流れを変えたいと思っていた」(伊藤寛康=人4)。次鋒・伊藤はその言葉の通り、開始約20秒で1本勝ち。チームに貴重な1勝をもたらした。


△伊藤寛

ここで1勝を取り、さらに勢いに乗りたい。そんな場面で登場したのは五将・荒木主将だ。組み手争いの中で何度も仕掛ける。しかし、一瞬の隙を突かれ1本を取られてしまう。


△荒木

ここで負けてしまったら勝利が一気に遠ざかる。勝利か引き分けが欲しいところで迎えたのは中堅・吉竹優(人4)。序盤は思うように組めない場面もあったが、組み手争いの中で相手に1つ目の指導が告げられる。その後も積極的な柔道を展開する。相手にさらに2つの指導が言い渡され、指導が3つになったことで勝利。「運に救われたところもあった」と試合後語ったが、粘った末の勝利は実力と気持ちの表れだ。


△吉竹

2-2。勝ちがほしいところで試合場に立ったのは三将・鈴木隆聖(情3)。なかなか崩せない時間が続いたが、中盤技ありで優位に立つ。その後1本勝ちで勝利を収めた。


△鈴木

副将・野原悠司(情2)は激しい組み手争いの中で必死に相手に食らいつく。しかし、試合が残り1分を切ろうとしたとき、相手に1本を取られてしまう。勝負の行方は、大将・村田耀星(法4)に託された。


△野原

「普段はあまり大きい声を出さない」。そう語る村田は始めの合図と同時に大きな声をだして試合に臨む。積極的に攻め、技をかけるが決めきれない。終盤に差し掛かり試合が動く。残り1分、相手に技ありを取られる。後がなくなったこの場面で、気持ちを前に出し続け反撃の糸口を探し続ける。しかし、残り時間が30秒になろうとしたときに相手に返し技で2つ目の技ありが。混戦の結末は、関大の敗戦に終わった。


△村田

「最後こうやって4年生みんなで試合に出て戦えたことは良かった」(仲田)。7人中5人が4年生というメンバーで臨んだ最後の試合。終わってほしくない。そんな思いが悔しさと共に残った。「できることならもう一度やりたい」(伊藤寛)。試合後選手たちの口から出た言葉には悔しさが滲んだ。

4年生はこれで引退となる。「心残りが無いように、日々全力で練習に励んでほしい」(荒木主将)。積み重ねてきた努力と刻んできた時間、そして思いは下の代へと受け継がれる。「負けるのが当たり前になって欲しくない」(澤井亮一=社4)。歴史と思いを背負い、一つでも多くの勝利を。関大柔道部は歩みを止めない。【文・金田侑香璃/写真・谷風花】

▼山城正記監督
「今日のメンバーは7人中5人が4年生だった。2年前、彼らが2年生の時に、この中の4人がメンバーに入っていたので、その経験が生かせるかなと思った。振り返ってみたら結果的に4年生が足を引っ張ってしまったなという部分が少し残念でした。実力的にはうちの方が勝っていたと思うんですけれど、日々の甘さが出てしまったのかなと思います。たとえば仲田が1本負けしたりだとか荒木の1本負け、ちょっとここは予想外でした。今の4年生は、荒木キャプテンを中心によく頑張ってくれました。いろんなところでいろんな経験をして、それが試合に出たりとかもあったので本当によく頑張ってくれた学年だと思う。百点満点かと言われたらそうじゃないけど、4年間トータルで見たらよく頑張ってくれたなと。勝たせてあげられなくて申し訳ない気持ちです。4年生、いいところもあったんですけど、逆にできてないところもあったので、そのできてないところをしっかり改善していかないと、また来年同じような結果になりかねないので、新チームはもう少ししっかり話し合って、このようなことがないようにしっかりしていきたいと思います」

▼荒木主将
「今日の試合はポイントゲッターが負けたので、そこが敗因かなってのはあります。(ご自身の試合については?)あんまり良くなかったので、今後も続けていくので、次につなげていけたらなと思います。(今の心境は?)4年間、柔道続けてきたのでやっと終わったなっていう安心感と、試合に負けた心残りがまだあるような感じです。(この1年は)手術とかもあったのでそんな携わる機会はなかったんですけど、一応みんなでチームをまとめられたかなっていうふうには思っています。(同期の中で)柔道を続ける人が社会人になってほぼ多分いないと思う。それでも4年間一緒に過ごしてきた仲間として、この先も何かあったら助け合いながら生涯過ごしていきたいなと思っています。3年生はあと1年、2年生はあと2年、1年生はあと3年あると思うんですけど、心残りがないように、日々全力で練習に励んでほしい。それで試合に負けたらそれはしょうがないと思うので、試合に負けても悔いの残らない試合をしてほしいと思います。(ご自身のこれからについてひとこと)圧倒的に勝つ!」

▼澤井
「直前にけがしちゃって、来月最後の試合、講道館杯があるので大事をとって自分は出場しなかった。最後の団体戦は観戦という形になったんですけど、日頃の生活というか、チーム状況が出たって感じだと思います。今日の出ていた4年生が悔いなく終われていたらいいなと思っていた。自分が出れない分吉竹に頑張って欲しかったので、応援も頑張りましたし、対策も一緒に考えたりしました。(けがの具合は?)講道館杯には間に合うと思います。反面教師じゃないですけど、自分たちが不満に思ってるところとか、不足部分に気づいていたのにフォローしなかったし、修正もしなかったし、だからたぶんこんな感じでちょっと悔いの残る引退を迎えることになった。後輩たちには足りひんなとか、あかんなって思ったところはすぐに解決するようにしてチーム作りをしていってほしいなと思います。一昨年はこの大会で2日目残れたんですけど、ここ2年はすぐ負けてる。負けるのが当たり前になって欲しくないので今から気合入れて来年しっかりやっていってほしいなって思います」

▼仲田
「はじめに指導2取れたので、ちょっといけるかなと思った瞬間にポイント2つ取られて負けてしまったので少し後悔は残る。今日は1番最後なので、悔いは残さないようにって挑んだんですけど、結果が伴わずちょっと悔しかったです。いろいろあったチームなんですけど、最後こうやって4年生みんなで試合に出て戦えたことは良かったかなと思います。(後輩たちは)悔いの残らないように、自分の目標に向かって精一杯頑張ってもらえたらそれでいいかなと思います」

▼伊藤
「先鋒が取られてきて、そこからだったのでなんとか流れを変えたいと思っていた。結構早く決めることができてよかったかなと思います。大学最後の試合だったのでいい形で終われたらなと思っていたんですけど、チームが負けてしまったので残念でした。楽しくやってこれたので良かったと思います。(後輩たちにも)楽しくやってもらいたいなと思う。チームが負けたことがやっぱり悔しい。できることならもう一度やりたいです」

▼吉竹
「ほんとは関大のエースの澤井(亮一)が出る予定だったんですけど1週間前にけがして、急遽僕が出るってなった。ほんとにどきどきしていた。試合は僕が勝ったんですけど、運に救われたところもあった。今までやってきた集大成として救われたなってのがあります。引退になって、あと澤井の講道館杯が11月にあるのでそれに向けて全力でサポートするっていうのが1つ。あとはもう4年間終わったので、後輩たちのために技教えたりだとか注意するところがあれば今後やっていって更にもっといいチームになっていってほしいなと思います。僕の代は、荒木主将と澤井が絶対的エース。その2人が抜けるということで次の代のエースを作るためにも、レベルアップのためにも、後輩たちにはしっかり練習に取り組んでほしいです」

▼村田
「14年柔道をやってきたので、それが終わったと思ったら心は落ち着いていますね、ほっとしてます。チームのムードメーカーとしてずっとチームの核となるところでやってた。それで最後の最後で人生初の大将で3-3の引き分けで回ってきた。これで決めたらヒーローになれるなと思っていて、それで普段は大きい声出さないんですけど、始めとともにめっちゃ大きい声出して向かっていった。結果的に負けてしまって、自分の中で悔しい反面気持ち的にずっと前に出るって決めていたので気持ちが前に前に技出せてよかった。最後、結果的に負けてしまったけれど、それは自分の中で悔いのない終わり方だったかなと思います。下がらずに最後までできたので。僕、ムードメーカーがいなくなるので自分が率先してムードメーカーになるっていう人が出てきてチームを盛り上げる役を筆頭に練習も含めて関西大学が1勝でも多くできるように強くなっていってほしいなと思います左のこうちまきこみ、返し技で負けました」

▼伊藤時仁主務(人4)
「最後の試合っていうのもあって負けて悔しいっていうのがある。同期と4年間やってきて、先輩にも後輩にも恵まれてやってきた分勝っても負けても達成感とか充実感とかの方が強いのかなと思ってたけど負けたら悔しいっていうのが第一にある。僕らの代も決して後輩に誇れるような成績を残したわけではなく、人格的にもそういう引っ張っていける人がいなかったので、反面教師って言うとあれですけど違う意味で見本にしてもらってこれからに生かしてもらいたいと思います。部活とかで競技に取り組んでいる途中はいろいろいざこざとか不満とか部員の中であったと思うんですけど、終わってみると感謝しかない。自分自身主務という役職にも就かせていただいて、競技と違う面に目を向けていろいろ取り組んできて、自分の力不足をいろいろ痛感したんですけどそれと同時にいろいろな人に支えてもらっているんだなっていうことも実感したので、すごく恵まれた1年間になったんじゃないかと思っています。自分は終わったあと悔しい気持ちが強かったので、最後とにかくやり切った、自分のできることを全て出し切ったって思えるような時間を後輩たちには過ごしてもらいたいなと思います」