【コラム】スケートを続けてきたから

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

6歳の時から12年間、私はフィギュアスケートをやっていた。高校生の頃、挫折してスケートから離れようかと悩んでいた時に、コーチが掛けてくださった「続けることができるのも才能よ」という言葉。これがきっかけで私は大きな決断をした。それは、スケートの団体種目であるシンクロナイズドスケーティングに転向することだった。

転向後の選手生活は、コーチも練習拠点も変わって大変だった。だが、シングルの世界では一握りの選手しか味わえないような、貴重な経験ができた。それは、全日本選手権という大舞台で、金メダルを獲得したことだ。この時の感動は今でも忘れられない。

スケートに対する注目が熱い日本でも、まだまだ知名度が低いこの種目。競技人口も少なく、レベルもとても低いため、海外で戦えるほどではない。私が所属していたジュニアチームも全日本で優勝したが、世界大会への出場は叶わなかった。また、オリンピック種目としても採用されておらず、2022年の北京五輪でも不採用が決まった。

この経験から、マイナーな競技の知名度を高め、スポーツの魅力をもっと多くの人に知ってほしいと思うようになった。カンスポへの入部を決めたのは、45クラブ全ての活動を取り上げていて、私の思いが実現できると感じたからだ。

選手たちの頑張りを文字にして伝えるのは、想像していたよりもずっと難しい。だが、様々なスポーツに関わるのは新鮮で、とても楽しく感じる。スケートの取材では、選手としてやっていたからこそ分かる部分を最大限に生かし、これからは記者という立場で関わり続けていく。【竹中杏有果】