【ラグビー】近大に粘り勝ち!47年ぶり大学選手権出場!

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◇関西大学Aリーグ第7節対近大◇11月29日◇鶴見緑地球技場◇

【前半】関大19-7近大
【後半】関大17-21近大
【試合終了】関大36-28近大

「まさに天国と地獄」。勝てば47年ぶりの全国大学選手権出場の可能性を残し、負ければ入替戦が濃厚となる状況を桑原監督はこう表現した。29日での悲願達成には近大を下し、続く試合で立命大が摂南大に勝利しなければならない。大学選手権への道を開くために、負けられない一戦に挑んだ。

関大側のスタンドで多くの観客が見守る中、試合が始まる。「前半は焦りにつけこまれた」とSH松浦。開始直後にパスをインターセプトされ先制トライを献上した。その後は落ち着きを取り戻し、持ち前の堅守を見せる。
すると、前半15分に右サイドでのラインアウトから、NO8三井、PR藤井が続けざまに縦に突っ込み、相手の陣形を崩す。パスを受けたWTB原が防御網を切り裂き、インゴール中央に飛び込む。FB竹中が難なくゴールを決め、同点とする。なおも攻め手を緩めず、SO北田とPR藤井のトライで19-7と突き放し、前半を終えた。
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勝負の後半。関大は選手を入れ替えた近大の猛攻を受ける。7分にトライを奪われると、関大に反則が目立ち始める。20分にはゴール前の攻防で守り切れない。19-21と、逆転を許した。
流れを変えたい関大は28分に1年生SH木下を投入。木下がテンポよくパスを配給し、攻撃にリズムが生まれる。すると31分、敵陣へ攻め込み、左へ展開。最後はWTB吉田陸が抜け出し、ゴール左に逆転のトライを奪った。
35分にも原のトライで31-21と突き放す。終了間際にはPR尾池、FL吉田幸、WTB国本の3人の4年生が出場。ロスタイムには主将のHO倉屋がだめ押しのトライを奪い、試合を決めた。ノーサイドの笛が鳴ると、グラウンド中に歓声が響き渡る。マンオブザマッチには終始力強いプレーを見せた藤井が選ばれた。
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スタンドへのあいさつを終えると、フィフティーンが誇らしく拳を突き上げた。「ちょー気持ちいい」とCTB三谷。大学選手権出場の望みをつないだ選手たちは晴れやかな表情を浮かべた。
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この後の試合で立命大が摂南大に勝利し、関大の4位が確定。47年ぶりの大学選手権出場が決定。桑原監督は「うちはディフェンスのチームで、最後までそれが崩れなかったのが一番」とリーグ戦を振り返った。倉屋は「このチームが大好きなので長くやれるのがうれしい。ディフェンスが通用するかどうか、粘りの関大ラグビーをしていきたい」と意気込んだ。長らく閉ざされていた扉をこじ開け、紫紺の戦士たちが夢の舞台へ乗り込む。【吉見元太】

▼桑原監督
「うれしい。今までは後半に守り切れない試合が多かったが、そこが修正できたし、追加点も取れた。(ハーフタイムの指示について)前半は対策通りうまくいったので、後半は相手も変えて来る。あとは気持ち次第。状況に応じてきちっとディフェンスするように声を掛けた。前半はあれだけ守れた。上出来。(選手権出場は他チームの結果待ちという状況まで来たが)夏合宿の出来が今までになく良かったチーム。初戦の天理大戦も良かったが、取りこぼしもあった。ここまでによく持ち直せた。メンタル面が大きい。(勝てば大学選手権の可能性が残り、負ければ入替戦が濃厚になったが)まさに天国と地獄。なかなか楽には勝てないが、勝てたことは来年につながる。(活躍したWTB原について)もともとSOだったので、良く声も出る。転向して正解だった。欠かせない存在」
(大学選手権出場決定後)「立命の試合もうちの試合も心臓が何個あっても足りない。(立命大が勝利した瞬間は)真っ白。32年ぶりにAリーグに上がった時も右も左もわからなかった。大学選手権も全く分からない。ようやく扉を開けれたので、(選手権に)出続けられるチームにしたい。その第一歩で、あいさつに行くようなもの。開幕前から謙虚に5位以上が目標と言ってきた。リーグ序盤の調子が良かった分、行けるだろうと失敗した部分もあったが、最後に行けて良かった。うちはディフェンスのチームで、最後までそれが崩れなかったのが一番の要因。摂南戦、近大戦は後半最後まできっちり守れたので。派手じゃなく地道に。今から必死になって関東の大学のビデオを集めないと。恥ずかしくない試合をしたいので。今年は丈夫なBKと、守備が良かったこと。けがが少なかったことも大きい。(選手権での目標は)まずは一つ勝ちたい。謙虚に。今まで通りきっちりディフェンスして、うちの強みを生かしたい」

▼HO倉屋主将
「後半の立ち上がりは相手にボールを保持されて、我慢できずにペナルティが続いたことが反省点。規律を守ってプレーしようと声を掛けた。関大はディフェンスのチームだとずっと言ってきたので、ディフェンスで前に出て主導権を握ろうと切り替えた。この試合の意味は分かっていた。(勝てて)相当うれしい。(大学選手権について)47年ぶりと言われているが実感がわかない。めちゃくちゃうれしい。OBの方々が『ありがとう』と声を掛けてくれたり、差し入れをしてくださったり、周囲の期待感を感じる」
(選手権出場決定後)「めちゃくちゃうれしい。大学選手権でもチャレンジャーという思いは変わらない。下積みを重ねて大学選手権に挑みたい。全員で戦う。全員がキーマンだと思う。残りの期間が決まったので楽しみ。このチームが大好きなので長くやれるのがうれしい。ディフェンスが通用するかどうか、粘りの関大ラグビーをしていきたい」

▼PR藤井
「全員で挑んだ。メンバーだけじゃなく応援してくれるみんながいたからこそ、メンバー23人があれだけのパフォーマンスを出せたと思う。(MOM受賞について)真剣にやることをやったので、おまけでついてきてくれた。Aリーグで戦える体を作ってきたし、手応えを感じている。(大学選手権について)自分の夢であり、みんなの夢。47年間のOBの方々の思いも背負って、楽しく全員で挑みたい」

▼LO大庭
「本当にうれしい。シーズンを通して出ることはできなかったが、自分が出た試合で勝利することができてうれしい。僕らの代は特にまとまっていて、後輩たちとの絆も深いと思っているので、チームで勝てたことはうれしい。僕は周りのメンバーみたいに強くはないので、がむしゃらにやるしかない。そこをちょっとでも出せたと思う。僕自身、大舞台を経験していなくて、そういうところに足を踏み入れるとなると、興奮するものがある」

▼LO辨天
「うれしい。あとは(骨折かもしれない)鼻を治したい。今日はディフェンスが良かった。自分はあまり良くなかったけど、チームが勝てて良かった。選手権は47年ぶりということで、あまりよく分からない。でも、チャレンジ精神で戦っていきたい」

▼FL杉岡
「途中に何回もリードされて、これで終わりかなとよぎった。それでも味方のナイスプレーもあって、うれしい結果に終わって良かった。選手権が決まっても、決まらなくても悔いの残らない試合ができたことにすっきりしている」

▼SH松浦
「大学選手権に向けて練習をしてきた。前半は焦りにつけこまれた。相手の分析をしていたようにゲームプランを立て直した。自分たちのラグビーができたから敵陣に入れたと思う。それでも、堅かったし緊張もあってミスとペナルティが多かった。リーグ戦は良いも悪いもあったが、良い方向で終われて良かった。関東勢とはやったことが少ないので、持ち前の守備のチャージで勝ちをもぎ取りたい」

▼WTB原
「勝たないといけなかった試合に勝てて、とりあえずほっとしている。近大の研究をして、対策をしてきた。自分たちはディフェンスから流れをつかんだら勝てると思っていたので、しっかり意識して試合に入った。僕は後ろからしゃべるポジションなので、守備の時はしっかり後ろから声を出して、アタックではしっかり強みである推進力を生かして前に出る。今日はそれがうまくいった。(大学選手権について)未知なる世界。47年間誰も体験したことないステージなので、出られたらしっかり3戦やり切って上を目指したい。自分たちにも、後輩たちにもいい経験。関大らしいパフォーマンスを見せたい」

▼CTB松本
「この2週間はオフェンスと近大対策を1週間ずつやってきた。(開始早々の相手のトライは)少し驚いたがいい意味でリスタートできた。ペナルティが多かったけど、プラン通りリアクションが早くやれた。2年ぶりのAリーグは接点が厳しくタイトな試合が多かった。ディフェンスはチームとして通用した印象。大学選手権もディフェンス中心に戦いたい」

▼CTB三谷
「ちょー気持ちいい。北島康介の名台詞の引用にはなるが、そういう感じ。とりあえずあまり外の情報には流されずに、自分たちのことに集中して練習した結果。(大学選手権出場については)やったー、って思った。ただ、ラグビーはスキルだけじゃない。自分たちが勝つかどうかは、気持ちで勝てるかにあると思う。関大はディフェンスのチーム。今日のディフェンスプラスアルファでレベルアップするために練習したい」

▼PR尾池
「勝たないと大学選手権に行けない状況だったのでチームがひとつになって戦った。(自身のプレーについて)緊張がミスにつながった。全員が仲良くみんなが支えてくれて楽しい試合だった。このリーグ戦では関学戦が一番印象的。出番はなかったけど、勝てた喜びが大きかった。春の関関戦で敗れて悔しかったので。リーグ戦は自分が活躍できなかったので、大学選手権では注目して見てほしい。全国に名前を轟かせます」

▼FL吉田幸
「自分には『ファーストジャージーを着て試合に出る』という目標があって、リハビリをぶれずにやってきたのでメンバーに入れた。勝てたのは118人の力だと思う。(メンバー入りが決まった時は)何回かくじけそうになったが、諦めずにやってきてよかったと思った。(今年は副将を務めたが)僕はなかなかフィールドに入ることがなかったので、倉屋や松浦が見れない外からの視点で、気付いたことは何でも言ってチームに貢献することを心掛けた。(大学選手権の一歩手前だが)僕たちの力だけじゃなく、これまでの先輩方やチーム関大の力だと思う」