【アイスホッケー】GWSの末、宿敵にまさかの敗戦。

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◇第65回関西学生リーグ戦第8戦◇対関学大◇10月18日◇関西大学たかつきアイスアリーナ◇

【第1P】関大0―0関学大
【第2P】関大0―1関学大
【第3P】関大1―0関学大
【延長戦】関大0-0関学大
【GWS】関大0-1関学大
【試合終了】関大1―2関学大

リンクに何重にも倒れ込み、喜びを爆発させる関学大をよそに顔を上げることができなかった。リーグ戦10年間無敗の王者が敗北。リンクで記念撮影をする宿敵をただ呆然と眺めた。

試合の入りからリズムが良くなかった。先週復帰を果たしたDF安田歩実(人4)が開始16秒でミスコンダクトペナルティーにより10分間の退場を余儀なくされる。ペナルティー後、仕切り直しのフェイスオフが行おうとするとリンク内で、ハリーポッターのテーマソングである「Hedwig’s theme」が流れる。普段とは違うミステリアスな曲にリンク内で動揺が走り、試合が数分中断された。4分、16分とパワープレーのチャンスを得るが決めきれず。Dゾーン内でのパスミスからターンオーバーを食らうなど、シュート本数も12本打たれ不安定のまま、第1ピリオド(P)は終了した。

「最初の5分と最後の5分は危ないプレーをしないように言っていた」とFW香田悠匠主将(人4)。だが、第2P2分に、自陣から不用意にパックを奪われ失点。香田は「そういうミスはいらなかった」と悔しがった。このピリオドで関大はシュート数20本で無得点に終わったが、皮肉にも関学大はシュート数たった5本の内の1本を得点につなげた。

もう後がない最終P。関大は積極的に攻め続けた。5分にFW小竹凌(商4)が混戦の中、パックを押し込み、試合を振り出しに戻す。そしてその40秒後、相手の反則により、パワープレーのチャンスが舞い込んだ。ここで得点し一気にケリを付けたいところだが、相手GKのビッグセーブに阻まれ、ゴールが遠い。その後も関大がアタッキングゾーンで攻め続けるも、関学大がそれを弾き出すという構図が続いた。1対1のチャンスもことごとくゴーリーの手に吸い込まれた。お互いゴールを奪えず、延長戦に入ったがそこでもスコアは動かず勝負は運命のゲームウイニングショット(GWS)へと持ち込まれる。GWSに突入するのは関西の大会では昨年の関西CUP決勝の同大戦以来となった。

両チーム3回のペナルティーショットのチャンスで多くゴールが決まった方に得点が与えられるGWS。関大の1人目は得点ランキングトップを走る点取り屋・FW三浦詰平(人3)が出場するも枠を外す。

反対に関学大の1人目は成功を収めた。次に外せば窮地に立たされる関大の2人目は香田。主将の鋭いシュートはポストに嫌われ失敗に終わる。関学大の2人目に決められれば、敗戦の局面で1年生GKが石田龍之進(経1)がガッツを見せ踏ん張る。逆転勝利へ望みをかける3人目はFWロウラー和輝(商2)が登場するもゴールをこじ開けることができず。この瞬間、関学大のベンチから勢いよくゴール前に選手が集まる。絶対王者を倒した喜びに浸り、歓喜の輪ができた。

10年間続いたリーグ戦無敗記録はストップした関大。試合後は悔しさからしばらくリンクから動けない選手もいた。香田主将は「これが自分たちの今の現状」と冷静に受け止め,課題に「得点力のなさ」を挙げた。50本以上のシュート数に対し、ゴールはたったの1とかみ合っていなかった。だが、気を休める暇はない。あさって、しあさってとまた関西上位チームとの連戦が控えている。「気持ちを切り替えてやって、プレーオフでは相手の喜んでいる姿を見たくない」と香田主将。今こそ関大アイスマンの真の実力が問われている。【文:三木勇人/写真:遠藤菜美香】

▼香田主将
「シュートは相手の3倍近く打っているんですけど、やっぱりプレーヤーの得点力がなさすぎて最終Pまで1点しか取れないっていうのはまず、プレーヤーの課題。どの試合でもピリオドの最初の5分と最後の5分は危ないプレーをしないようにって言っていたのにも関わらず相手に失点されてしまった。自分たちのDゾーンでのターンオーバーからの失点だった。開始2分ぐらいだったのでそういうミスはいらなかった。それが続くようであれば強いチームにはどこにも勝てない。ベンチで声を掛けもそうですし試合に出ている人たちも責任を持ってプレーしたい。(いつもと変わっていた点は)そんなに大きく変わった点はなかった。セット間でうまくいってない部分が多かったり、自分たちのパスミスとかでターンオーバーが多かった。いきなり反則で始まったのも良くなかった。(敗戦をどう受け止めているか)これが自分たちの今の現状。それをしっかりと受け止めて、まだ試合が終わりじゃない。あさってから連戦が続いてその連戦に向けてコンディションを作っていきたい。もう一回気持ちを切り替えてやってまだプレーオフもあるんでプレーオフでは相手の喜んでいる姿を見たくないでのそれまでにはしっかり修正していきたい。(試合後チームメートには何を話したか)これが今の実力だから、把握して個々で課題が見つかったと思うからそこを話し合って、連戦もそうですし、プレーオフまでに一個一個解決して、個人でもセットでも話し合っていこうと言いました」