【テニス】園女撃破でメダル死守!橘主将「来年こそは王座優勝してほしい」

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◇平成30年度全日本学生対抗王座決定試合3位決定戦対園女大◇10月15日◇愛媛県総合運動公園

○ D1 越野・大野菜 2(2-6 6-4 6-4)1 小池・渡邊
○ D2 橘・鎌田 2(6-2 6-3)0 東谷・伊藤
● S1 越野 0(6(5)-7 3-6)2 小池
○ S2 沈 2(6-4 6-1)0 伊藤
● S3 中塚 0(1-6 4-6)2 東谷

○ 関大 3-2 園女大

【最終結果】 3位

現体制でラストの試合となる3位決定戦。対峙(たいじ)するのは関西でしのぎを削ってきたライバル・園女大だ。橘彩音女子主将(経4)は「リーグの時より厳しい試合になるけどダブルスからしっかり勢い付けて頑張ろう」と仲間に伝え、最後の戦いに向かった。

エースのD1には昨日と違い、正規のペアである越野菜摘(文3)・大野菜々子(社2)組がコートに入った。相手は春関、夏関、リーグ戦と苦杯を飲まされてきた小池だ。対戦成績の悪い難敵に簡単に第1セットを奪われる。トイレットブレークを挟み、第2セットは3-2とリードしチェンジサイズの場面で越野がメディカルタイムアウトを要求。暗雲が漂ったが、右足の治療を終えてからのゲームではそれまで不調だった大野菜のボレーでポイントを奪う機会が増える。セットを奪い返し、勢いに乗ったファイナルセットは5-2と大きく引き離す。5-4とされるも最後は越野のサービスゲームをラブゲームでキープし、勝利。やっと白星を奪い、2人の顔からは笑顔の花が咲いた。

D2に入ったのは橘彩音女子主将(経4)・鎌田琴衣(社3)組。橘女子主将はシングルスには出場しなかったため、これが大学での最後の試合となった。序盤から橘がダウンザラインを決めるなど、気持ちの入ったプレーを見せる。鎌田もその思いに応えるように、力強いストロークを決めて応戦。リーグから好成績を収めてきた2人は、王座の舞台でも崩れない。試合はストレートで勝利し、主将のラストゲームに花を添えた。

ダブルスで2連勝し、シングルスの先陣を切ったのはS3の中塚桃子(人2)。2回戦以来の登場となった。ここで勝利し、王座3位を確定させたいところだったが、苦戦を強いられる。第1セットを1-6で落とすと、第2セットでも終始リードを奪われる展開。それでも盛り返してデュースに持ち込むなど健闘を見せる。しかし勝負どころで得点できないことが響きストレート負け。チームの勝利に今一歩貢献できなかった。

今シーズン、団体戦無敗と最強のシングラー・沈清河(法3)。無類の強さを発揮するS2の番人は高校時代から親しんだコート上で今日も躍動した。第1セットこそ、沈のラリーの振り回しに相手が食らい付いき、接戦に陥ったものの、第2セット以降は圧倒。沈の持ち前のストロークに疲弊した相手は返球することができない。ストレート勝利で関大の2年連続3位を確実のものにした。

沈が勝利を決めた後、S1にはエースの越野菜摘(文3)が入った。相手は同じくエースの小池。9月のリーグ戦でもフルセットにもつれ込んだ2人の戦いはこの日も接戦となった。相手が2ゲームを連取すれば、越野も2ゲームを連取する展開。息もつかせぬ攻防が繰り広げられていたが、越野が第1セットのセットポイントを握ったところで得点を獲りこぼしてしまう。これでリズムを崩したか、最後はストレートで敗れ、勝利で締めることはできなかった。

「うれしいです。やっぱりメダルがもらえるのは」。絶対王者早大の壁は崩せなかった。王座優勝を逃した。それでも橘主将は「このメンバーやからここまでこれた」と仲間に感謝し、「これだけ強い関大として戦えた。楽しかったです」と主将としての1年を振り返った。

橘の大学テニス人生は決して楽なものではなかった。初めて練習中コートで泣いた。ラケットを握ることが苦痛だった。テニスを辞めようと思ったことは「いっぱいある」。そんな時に支えになったのは近くにいる唯一の同期だった。「同期全員に感謝したいんですけど、一番となったら(与四田)来実(社4)です。いるだけで助かるというか自分が一番素を出せる存在だし、頼りになるのでいてくれて助かりました」。現4回生の女子部員は橘と与四田のみ。心を許せる存在がいたからこそ続けられた。

悲願の王座制覇は後輩に託される。「来年こそはリーグ3連覇はもちろんなんですけど、王座優勝してほしいなと思います」と橘主将。最後に「関大の主将で良かったか」と尋ねると「良かったです。最高でした」。清々しい表情でそう答えると主将はコートを去った。【文/写真:三木勇人・長尾洋祐】

▼橘女子主将
「(メダル死守について)うれしいです。やっぱりメダルがもらえるのは。(昨日の敗戦から話し合われたことは)リーグの時より厳しい試合になるけど、ダブルスからしっかり勢い付けて頑張ろうとは言っていました。(主将として1年振り返って)最後は早稲田に負けて悔しかったんですけど、このチームでやってこれたのは良かったというか、このメンバーやからここまでこれたし、これだけ強い関大として戦えた。楽しかったです(やりきったか)あんまりないですねまだ。(大学4年間テニスを辞めたいと思ったことは)いっぱいあります。初めてコートの中で泣きました。嫌すぎて。練習がしんどかったわけではないんですけど、1年生の7月か8月の間に練習していたら急に嫌になって、ラケットを握るのが苦痛で。結構病気とかけがで長期間抜けていたりしたので、ちゃんとできなかった。(そこで一番支えになった人とかは)やっぱり与四田。来実ですかね。でも同期全員に感謝したいんですけど一番となったら来実です。いるだけで助かるというか自分が一番素を出せる存在だし、頼りになるのでいてくれて助かりました。(昨日はあいさつで涙を流されていたああいったことは初めてか)試合後に泣くのは初めてじゃないんですけど、しゃべってたら泣くと思っていたので短くしようと思ってたんですけどしゃべってたら耐えられなかったですね。(悔しさから)そうですね。悔しさともうちょっと戦えたんじゃないかというもどかしさと。(後輩にメッセ―ジは)昨日の準決勝が終わって、去年矢多(弘樹=17年度卒)さんが『近いようで遠かった』と言っていたけどまさにそうやったと思って。縮まってる気はするんですけど、ゲーム勘や試合の勝ち方であったりそういうところに差があった。試合の内容自体は大差があったかと言われるとそうでもなかったんじゃないかなと思う。沈が一本取っているんで。来年こそはリーグ3連覇はもちろんなんですけど、王座優勝してほしいなと思います。(一番頑張ってほしい人は)みんな頑張って欲しいんですけど次は鎌田が主将になるので今までやってきたのと違う難しさがあると思う。結構真面目なので悩むと思うけどそこは同期と協力して頑張ってほしい。(関大の主将で良かったか)良かったです。最高でした」