【準硬式野球】届かなかった優勝、夢は春に託された

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◇平成30年度関西六大学秋季リーグ戦最終節◇対関学大2回戦◇10月12日◇わかさスタジアム京都◇

関学000 001 310=5
関大310 000 000=4

(関学)上村、田中、稲益―前田
(関大)池川、平井―庄中

[最終成績]2位
[最多勝利][最多奪三振]平井
[打率部門]
4位鈴木.333
7位高品.325
8位庄中.310
[ベストナイン]
捕手 庄中
三塁手 前田
外野手 高品
[新人賞]鈴木

優勝は目の前にあるはずだった。開幕から破竹の勢いで勝ち続け、気付けば7連勝。あと1勝すれば3季ぶりの栄冠が手に入る。誰もがマウンドに集まる光景を描いていた。しかし、リーグはそう甘くなかった。その後の2戦を落とし、崖っぷちに立たされた関大。最終戦で必ず勝利を。そう誓って迎えた運命の対関学大2回戦は、まさかの敗北。立命大が勝利をつかみ、逆転優勝でマウンドに集まる姿を見せつけられた。

前半の流れは関大のものだった。初回から打線が躍動する。2番東條光希(安全1)がその足で内野への当たりをヒットにすると、鈴木成大(安全1)の死球とダブルスチールで2死二、三塁に。この絶好機に応えたのは、5番三ツ野龍二(経2)。レフト前への適時二塁打で2人が生還。この秋ブレイクした若い顔ぶれが奮起した。


△東條


△三ツ野

続く6番庄中亮太(政策2)も打線をつなげ、この回だけで3点を挙げる。

さらに2回、2死に追い込まれた状況で1番高品吉弘(経2)が左前打で出塁すると、自慢の足で盗塁をきっちりと決める。走者一、二塁で打席に立ったのは、今季バットで何度もチームを救ってきた3番鈴木。持ち前のスイングで放った打球は左翼線ギリギリに落ち、ランナーを返すタイムリーとなった。


△高品


△鈴木

最高の形でスタートを切ったこの試合でマウンドを任されたのは池川尚樹(法2)。この秋の関大準硬を支えてきた右腕は、幾度もピンチを背負うが、守備陣に助けられながらスコアボードに0を刻んでいく。5回まで順調に無失点で抑えていたが、6回に歯車が狂い始める。

6回先頭の2番本木に右方向への特大の三塁打を浴びると、連続安打でまずは1点を返される。悪い流れは終わらない。7回、関学上位打線に次々ヒットを許し、一気に同点に。試合は振り出しに戻った。

なんとしても負けられない関大だが、序盤の好調打線はどこかへ消える。何度も得点圏に進むが、関学の継投を前に決定打に欠け、ホームが遠い。イニングが終わるごとに、関大サイドには焦りの色が見え始めた。

8回からはエース・平井巽(法3)がマウンドへ。前日の試合を完投した疲れが残る中でのピッチングに、制球が定まらない。関学打線に捕まり、逆転タイムリーを決められる。

関大にとって勝利への最後のチャンスは8回。相手の失策で9番長尾聡大(政策3)が出塁すると、暴投と犠打で3塁へ。上位打線で回ってきた絶好機に、誰もが息をのむ。しかし、最後は4番前田航平主将(環都3)が空振り三振で打ち取られる。最後まで決め切れないまま、試合は終了。好調関大の姿は、もうそこにはなかった。


△長尾


△前田

その後行われた試合で、2位だった立命大は同大に勝利し、逆転優勝を決める。関大が見守る前で、マウンドに集まって歓喜の声をあげたのだった。悔しさに唇を噛んだこの光景は、メンバーに強く刻まれた。この屈辱は必ず春に晴らす。もう一度「挑戦者」として次のリーグ戦に臨み、今度こそ悲願の優勝を。彼らの夢は、まだまだ終わらない。【文:松山奈央/写真:松山奈央、金田侑香璃】

▼前田主将
「リーグ前自分たちの勝ち方も分からなかったが、開幕したら『なんかいける』と自信ができて7連勝につながった。この自信は次につながる。1、2回生が活躍してくれて、3回生は引っ張れず不甲斐なかった。春は勝てなかったチームに勝てたのは、夏にチームを作って力を出せたから。立命や関学のピッチャーを打ち崩せず、失敗も得れた。秋だからこそ次につながるし、色々な経験ができたのでは。1、2回生はほぼ初めてのリーグ戦で、ベンチに今まで入っていなかった人も結果を残してくれた。後輩の成長に頼り切ってはだめ。3回生がもっとちゃんとしないと。優勝したかったが、優勝できなかったというのも経験。これからチームを作り直して、春に向けて今までより厳しく、勝てるチームを目指したい。このリーグ戦では下級生が中心になっていて、そうした中で最後打てなかった時に自分が打てていれば。最後の3戦は自分も打てなかった。チームが苦しい時に打てる選手にならないと。そういう意味では、ベストナインにあまり喜びはない」

▼平井
「目標としていたタイトルは取れたが、最大の目標は優勝。悔しい気持ちが大きい。最初5連勝したが、その後が勝てなかった。現状、池川と投げるのがベストだから、春までに試したい。春に向けてもっと練習するしかない。8試合投げて課題が見つかった。後半なぜ勝てなかったのを考えて。しっかりと勝ち切れるよう頑張りたい」