【テニス】鹿体大を下し、3年連続準決勝進出を決めた!次戦は橘主将「挑戦者でいく」

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◇平成30年度全日本学生対抗王座決定試合◇2回戦対鹿体大◇10月12日◇愛媛県総合運動公園

○ D1 越野・大野菜 2(6-0 7-5)0 今村・岡崎
○ D2 橘・鎌田 2(4-6 6-4 6-4)1 英・大津
●S1 越野 0(3-6 0-6)2 今村
○ S2 沈 2(6-2 6-2)0 英
○ S3 中塚 2(6-1 6-4)0 岡崎

○ 関大 4-1 鹿体大

江坂から舞台は松山へ。雨のため1日順延し、本日からいよいよ1年の集大成である王座が開幕。例年の有明から今年は愛媛県で開催された。関西王者の関大の初戦の相手は九州王者の鹿体大。王座制覇への第一歩となる初戦が始まった。

D1を務めたのは越野菜摘(文3)・大野菜々子(社2)組。第1セットからペアの調子は上向きだった。息の合ったプレーで難なく6-0で先取するが、第2セットは一転して一進一退の展開に。相手の攻めに苦しみ、1-5まで追い込まれる。それでも、関大の黄金ペアはここで崩れなかった。ポイント間に話し合い、役割を確認。越野が前へ出てボレーを打ち込めば、大野菜のストロークもさえ、ここから6ゲームを取り返してストレート勝ちを収める。王座の初戦で幸先の良いスタートを切った。

「ふわふわしていた」。D2に出場した橘彩音女子主将(経4)はこう試合を振り返る。リーグ戦では全試合ストレート勝利を収めていた橘・鎌田琴衣(社3)組。だがこの試合はいきなり第1セット先取され、鎌田も「予想外だった」。

第2セットもゲームを先行しながら逆転されるという波に乗れない展開が続くが、要所を取りきりタイに戻す。ファイナルセットも不安定ながらも、なんとかものにした。接戦を制し関大に2勝目をもたらしたが、鎌田は、「個人的なプレーが多くなってしまって二人で取りに行くポイントが少なくなってしまった」と反省を口にした。

リーグ戦から定まっていないポジションであるS3には中塚桃子(人2)が起用された。得意の周り込み逆クロスを駆使し、攻撃的なテニスで第1セットを奪う。第2セットは3ゲームを奪われるも、「立て直すことができた」と中塚が話したようにそこから5ゲームを連取。流れを取り戻し、関大の準決勝進出を決める3勝目をチームにもたらした。

S2は沈清河(法3)が登場。序盤は緊張からか、やや動きが硬く、時折ボールをネットに引っかける場面が見られる。試合を進めるにつれ、精神的に余裕が生まれ始め、積極的に攻めるシーンを増やす。この日ベンチコーチに入ったのは、「お互い色々知っていることが多いので、すごく頼りになっている」鎌田。気心知れた仲間からの効果的なアドバイスを力に変え、6-2、6-2のストレートで白星を収めた。

S1越野は今季の春季、夏季九州学生大会でシングルスを制した今村と対峙(たいじ)。文字通り、関西王者と九州王者との対決になったが、戦局は今村の一方的な展開に。第1セットを3-6で落とすと、第2セットも1ゲームも奪えずに落としコートを後にした。準決勝以降のエースの奮起に期待が掛かる。

王座初戦を終え、「勝てて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた橘女子主将。初戦独特の難しさもあり、一筋縄とはいかなかったが鬼門の準決勝まで進めた。次なる相手は王座12連覇中の最強王者・早大との対決が濃厚だ。「挑戦者なので。今年いけるかもみたいなものが変なプレッシャーになる。取りあえず思いきりやってその結果勝てたらいいと思います」と橘。万全の準備で明後日の大一番を迎えベストを尽くす【文/写真:三木勇人・長尾洋祐】

▼橘女子主将
「勝てて良かった。めっちゃ良かったことはないんですけど、初戦の緊張感もありつつ勝てて良かった。(ダブルスについて)自分では緊張してないつもりでも、緊張してたんでしょうね。プレッシャーもあって特に自分たちはうまくいかない部分もあった。良かったとは言えないけど勝てたのだけは良かった。(リーグ戦を通して初めて第1セットを落とした)試合に入りきれてなくて、ふわふわしてる感覚だった。集中してないとか、意識してないとかじゃないけどふわふわしていました。セカンドセットもそのまま入って、ちょっとずつこうしたらいいというのが分かってきた。(その辺りで不安な部分は) いや、でもこれは初戦独特なところでもあるので。次は挑戦者でいける。今日は勝ちたいのと勝たないといけないところをごちゃごちゃしてしまっていた人もいた。コーチに言われたのは『勝ちたいと思いすぎて、空回ってる』と言われました。(準決勝の意気込み) 挑戦者なので。今年いけるかもみたいなものが変なプレッシャーになる。取りあえず思いきりやってその結果勝てたらいいと思います」

▼鎌田
「(2年ぶりの王座出場について)1年生のときと全く違う形でコートに入ることができて落ち着いた気持ちでは入れた。出だしは2-0だったんですけど、そこからまくられたのは予想外だった。(巻き返された要因は)橘さんも、私も個人的なプレーが多くなってしまって二人で取りに行くポイントが少なくなってしまったのが競ってしまった原因の一つ。ミスも多くなって単調になってしまった。相手がどんどん攻めてきて、自分たちが引き気味になったり、調子が悪いわけではないんですけど一つミスってしまったことに対して調子が悪いと捉えてしまったり気持ちの部分で引いてしまった。(大会前は楽しくやりたいとおっしゃっていましたが)最初からそのつもりで入っていた。周りの人から見たらどう思われるか分からないですけど、自分としては楽しもうと思っていた。流れ的にも悪かった。ファースト取られても私はファイナルで取る気はあった。セカンドも2-0から2-3になってしまってどこかでギアを上げないといけなかった。(初戦は難しい?)個人戦も団体戦も全試合そうですけど、お互いが思いきってやってくる。シードがない選手からしたら何があるか分からない。勢いがあるので怖い部分はあります。(次の相手は早大が予想される) 次は逆の立場で追いかける側になる。どんどん挑戦してダブルスも2-0にできると思うのでしっかり2-0でシングルスに回してサーポートも含めて全員で勝ちたい」

▼沈
「このチームで戦えるのが最後なので、初めは緊張していた。最初は相手の様子をうかがいながらプレーしていた。精神的に余裕が出てきたときに、自分から攻めていこうと思っていたので、それができたのは良かった。個人戦とは雰囲気も全く違うので、チームが一致団結できていると思う。(試合前は)結構緊張した。昨日の試合が雨で流れたので、余計に気持ちを作るのが難しかった。ダブルスとかを見ていても、結構みんな緊張してたので、それだけこの試合に懸けているのが伝わってきた。リーグともまた違う緊張感をみんなが味わえたので、すごくいい経験になった。(ダブルスの2-0は)緊張している中で、ちゃんと勝ってくれたので、自分も緊張していたけど、中塚も試合していて、勝てる感じだったので、どこかで心に余裕を持てた。(改善点は?)早稲田が相手になると、浅いボールを打つと一気に前に出てくるので、できるだけ深いところにボールを返した方がチャンスは来るので、攻めづらいような深いボールを打ち続けられるようにしたい。(ベンチコーチの鎌田は?)ずっと一緒に練習してきている仲間なので、お互い色々知っていることが多いので、すごく頼りになっている。(次戦は早大戦の可能性が高いが?)大一番になるとは思うけど、相手もずっと優勝しているので、チャレンジャー精神も忘れず、思い切ったプレーができたらなと思う」

▼大野菜
「初戦は鹿体大で、強い相手だったので、どうなるかと思っていたけど、最後は気持ちで上がっていけたので良かった。昨日までは全然緊張していなかったけど、本番前はすごく緊張しました(笑)。サービスがすごくやりやすくて、ストロークもしやすいので、それは良かった。みんながすごく勝ちにこだわってやっていたので、それが緊張につながってミスが出たりもしたけど、気持ちが出ていたのはすごく良かった。関大のコートがすごく(球足が)速いので、それよりはちょっと遅いけど、自分としてはそっちのほうがやりやすい。(第2セットは)リードされたときにしっかり越野さんと話して、やることを決めた。越野さんがボレーに出てもらって、自分がしっかりストロークをすることができた。(改善点は?)自分も越野さんもしっかり攻める気持ちを忘れずに、ポーチの数も増やしていって、ストロークでもポーチでも攻めていけたらと思う。(次戦は早大戦の可能性が高いが?)勝ちたいのはもちろんだけど、チャレンジャーなので、思い切って自分の力を全部出し切りたい」

▼中塚
「全体的に見れば内容的に悪くなく、いい試合だったと思う。1セット目は良かったが、2セット目に1セット目にしたことをそのまま単調にしすぎた。なので、相手に読まれてしまい、相手にリードされる場面もあった。リードされてから立て直すことが出来たのが良かった。(シングルス3に出るのが決まったのは?)おととい分かった。(技術的な課題は?)相手もバンバン打ってきたので、振られたときに自分のボールが浅くなる。今日の相手だと、今の自分のレベルでは通用した。次の早稲田戦に自分が出るとなったら本当に集中してやっていかないと通用しない。自分の得意な回り込みの逆クロスがしっかり使えた。これまでは、ネットプレーを迷ってしまい出られない時があった。今回はしっかり出ることが出来たと思う。選手になるか、サポートになるかはわからない。どっちになっても自分の出来ることをしたい。100%を出せたら勝てると思う。勝つしかないとみんな思っているので、全力を出し切るつもりでやっていきたい」