【アイススケート】強さ見せつけた関大。6人が近畿ブロック通過!

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◇2018近畿フィギュアスケート選手権大会◇10月8日◇尼崎スポーツの森◇

【シニア女子FP】
3位 細田采花(法4)101.22
4位 森下実咲(人1)99.89
5位 安原綾菜(情4)94.06
9位 十倉日和(人2)85.13
15位 高木優衣(情3)69.10

【シニア女子最終結果】
3位 森下 159.76
4位 細田 157.70
5位 安原 141.44
9位 十倉 129.58
17位 高木 105.68

【シニア男子FP】
2位 中村優(政策4) 130.16
5位 本田太一(経2) 117.43

【シニア男子最終結果】
2位 中村 202.15
4位 本田 181.10

大会最終日となったこの日。西日本選手権大会への出場権をかけた近畿ブロックは、とてもレベルの高い戦いとなった。SP(ショートプログラム)で上位につけた関大勢は、フリーでも強さを見せつけ、森下、細田、安原、十倉、中村、本田の6名が西日本選手権への切符を手にした。

この日もシニア女子から試合が始まった。第2グループに登場したのは高木。冒頭の3回転サルコーは回転が抜けてしまうものの、続く2本目の3回転サルコーはしっかりと着地。そのまま流れに乗るかと思ったが、その後のジャンプはなかなか決まらない。6分間練習から苦戦していた3回転トーループは、2本とも転倒。だが、どちらもしっかりと回転は回り切り、「絶対決めようという気持ちで挑んだ」と、失敗を恐れず果敢に攻めた。


△高木

第3グループには十倉が登場した。前日の振り返りでは、「全てのジャンプをしめれるように頑張りたい」と話した十倉。最初に予定していた3回転ループはタイミングが合わず、2回転になってしまう。だが、続くダブルアクセル、3回転サルコー+2回転トーループでは、スピードに乗せた幅のある大きなジャンプを見せた。リンクと体を大きく使いながら、曲をしっかりと表現し、ダイナミックなステップシークエンスとコレオグラフィックシークエンスで観客を魅了。転倒などの大きなミスなく演技を終える。


△十倉

そして最終グループには、安原、森下、細田の3人が登場した。前日のSPで完璧な演技を披露した安原は、フリーでも最高の演技を披露し、「堂々と自分の演技ができた」と振り返った。初めの3回転ループを鮮やかに決めると、続く3回転+2回転のコンビネーションジャンプも着氷し、波に乗る。「やり切ったという気持ちでいっぱいだった」と、ジャンプを全て終えた後のステップシークエンスでは、笑顔も見せた。安原の魅力がたっぷりと詰まったプログラム、『エリザベート』に乗せて華麗に舞い、自己ベストを更新。観客を引き込んだ。


△安原

SPを1位で通過した森下は、1年生ながら堂々とした演技で見事3位となった。冒頭の3回転ループは回転がしまらなかったものの、続く3回転サルコー+2回転トーループをダイナミックに決める。「ジャンプが入らず、あまり良い演技ではなかった」と話したが、回転が速く美しいレイバックスピンなど、ジャンプ以外の要素でしっかりとカバー。『レ・ミゼラブル』の曲に合わせたステップシークエンスでは、会場から手拍子が起こった。


△森下

最終滑走者となった細田は、この日も大技であるトリプルアクセルに挑戦した。勢いよく着氷したトリプルアクセルは、回転不足を取られてしまったものの、観客からは歓声が上がった。スピンやステップではレベルを取りこぼしてしまったものの、難易度の高いジャンプを次々に決め、高得点をマーク。昨年から挑戦していた大技を、この大舞台でSP、フリー共に着氷に成功し、会場を湧かせた。


△細田

続くシニア男子。本田、中村共に最終グループに出場した。高橋大輔(関西大学KFSC)や友野一希(同大)らの強豪も登場したこのグループには、6分間練習から観客の歓声が響き渡り、とてつもない緊張感が走っていた。そんな中、「明日は4回転に挑戦する予定」と話した本田が4回転トーループを着氷。中村も、流れのあるトリプルアクセルを魅せる。観客の興奮がより高まった中で、演技がスタートした。

本田は念入りにトーループの確認をしてから、位置についた。そして冒頭の4回転トーループ。回転はしっかりと回り切ったものの、惜しくも転倒。続く3回転ルッツも2回転になってしまうが、その後のジャンプにセカンドジャンプを付け、しっかりとリカバリーする。力強いコレオグラフィックシークエンスで魅了。前日の課題であったスピンも改善し、滑り切った。


△本田

中村は今回、4回転には挑戦しない構成で挑んだ。最初の大技トリプルアクセルでステップアウトしてしまうものの、2本目のトリプルアクセル+2回転トーループは着氷。他にも、3回転ルッツや3回転フリップなどの難しい技を成功させる。だが、昨日のインタビューで「ジャンプ以外に手を回せていない」と語った通り、やはりスピンのレベルの取りこぼしが目立った。しかし、『ロミオとジュリエット』のしっとりとした曲に合わせた、しなやかで優雅なスケーティングで魅せ、高得点を叩き出した。


△中村

年々、レベルが高まってきている近畿ブロック。次の舞台となる西日本選手権で、全日本出場の切符をつかむために選手たちは躍動する。スケートのシーズンはまだ始まったばかりだ。【文:竹中杏有果/写真:長尾洋祐】

▼高木
「SP終わった時点で西日本に行くのは厳しい状況だったんですけど、可能性はゼロではないと思って諦めずに滑りました。6分間練習の時もあまりジャンプが入らなくて、本番も転倒してしまったんですけど。でも、本番では絶対に決めようという気持ちで挑みました。攻めの姿勢で滑りきれたことは、収穫だったと思います。前向きな姿勢で試合に臨めた部分では成長は感じられました。スケートに対しての熱い気持ちを持って、ジャンプの種類を増やせるように頑張っていきたいです。落ち込む暇はないので、次の試合に向けて頑張っていきたいです」

▼安原
「もうとにかく、やりきったという気持ちでいっぱいです。昨日と同じ気持ちで、自分の今できることを、100㌫出し切ろうという気持ちでやりました。今まで自分に自信が持てなくて、本当に辞めたい思ってたこともあったんですけど、今回は堂々と自分の演技ができたかなと思います。西日本(選手権大会)に出れるのも、もう本当に最後なので、順位とかは気にせずに自分のできる最高の演技ができたらいいなと思います」

▼森下
「ジャンプのタイミングが合わず、何本か回転がしまらなかったので、あまり良い演技ではなかったかなと思います。(昨日SP1位で通過したが)そんなにプレッシャーとかはなかったんですけど。西日本(選手権大会)では、SP、フリー共に良い演技をして、全日本へ出場できるように頑張っていきたいです」

▼細田
「アクセルを降りれたっていうのは、次につながるかなと安心しているんですけど、他が少し足りなかったかなと思います。スピンや、後半ももう少し滑らなければいけないと濱田先生に言われたので、スケーティングなどのジャンプ以外の面も練習しないといけない思いました。アクセルは、昨日も入ったので今日も入るかなと思ってノリノリで行きました(笑)。でも、スピンのレベルを全部落としてしまっていたので、曲の中でしっかり回れるようにしていかないといけないと感じたので、頑張って練習していきます」

▼本田
「ジャンプを矯正している中で、今回はトリプルアクセルを入れず、構成としては低いものだったんですけど、6分間で4回転を降りれたっていうのは試合の緊張感の中でできるんだっていう自信にはなったと思います。本番で決められなかったって言うのは、少し悔しいですけど。ほかにもミスが出てしまったので、シーズンに向けて徐々に上げていきたいと思います。(昨日ミスしてしまったスピンに関しては)多少は改善できたとは思うんですけど、レベルの取りこぼしや、体力的にも厳しい部分もあったので。西日本選手権は近畿より人数も増えて、シビアな戦いになるとは思うんですけど、全日本の後半グループで滑るっていうことをまず目標にして、1つずつレベルを上げていければいいなと思います」