【バドミントン】ルーキー池田が9度のMPをしのぎ、1部残留を決めた!!

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◇平成30年度関西学生秋季リーグ戦対甲南大◇10月7日◇天理大学体育館◇

関大3-2甲南大

S1中嶋 0(19-21 9-21)2 丹波
S2中村 2(21-18 21-19 )0 宮本
D1田中大・中嶋2(12 -21 21-14 23-16)1 田邉・田中
D2中村・池田 1(12-21 18-21 )2 宮本・丹波
S3池田 2(17-21 21-17 26-24)1田邉

この日の主役は1年生だった。甲南大との入れ替え戦。2-2で勝負の命運は池田圭吾(人1)が握っていた。ゲームカウント1-1の15―20で相手のマッチポイント。その場にいた観客も関大の降格が頭によぎった。当の池田も「負けるんやろな」。敗北を覚悟していた。だが、大型ルーキーは驚異的な粘りを見せ、20―20に追い付く。その後も先にポイントを取られ、計8度のマッチポイントを握られる展開だったが、勝利の26ポイント目を奪うと、両手を挙げ倒れ込んだ。応援してくれたチームメートが勢いよく駆け込むと、もみくちゃになりながらも笑顔を見せた。「うれしい、みんなの応援があっての逆転。折れそうにもなったけどやっぱりすぐ負けたく無かった」と顔をほころばせた。隣のコートで試合が終わった女子部員も応援に駆けつけ、まさに関大全員で1部残留を決めた。

序盤は順調ではなかった。秋季リーグ戦では初めてS1で出場することとなった中嶋遼(人3)は今春の入れ替え戦でストレート勝利を収めていた相手に敗北。

S2に登場したのは中村勇毅主将(政策3)だ。「チームの勢いを戻さないと自分が主将をやっている意味は無い」。覚悟を決めて挑んだ一戦で主将は意地を見せる。第1ゲームを奪うと第2ゲームを流れは中村に。鋭いスマッシュを随所でコーナーに決め高い集中力を見せる。主将が勝利をつかみ取り、勝敗数を1-1とした。

D1には関大のエースペアの田中大・中嶋組が満を持して登場。だが、第1ゲームはリズムが合わず奪われる。「開き直っていこう」と言い合った第2ゲーム。普段より互いに声を掛け合い、ポイントを奪う度に雄叫びを上げた。気迫に相手も動揺したのか徐々に流れは田中大・中嶋組に。田中が前でチャンスを作ると、中嶋が仕留めるいつもの形に戻る。逆転勝利で1部残留に王手をかけた。

D2の中村・池田組は落としたものの、最後は単複連続出場となった池田が白星。右足をつりながらも、周りの応援を力に1部残留をつかんだ。

「絶対残りたいと思っていた」と主将。リーグ最終戦から入れ替え戦までの3週間。「入れ替えの期間までは入れ替え戦のことばかり頭にあって他のことに手がつかなかった」くらいこの戦いに懸けていた。これで春リーグ戦も1部を主戦場に戦う。今秋リーグ戦は1部相手に全敗。壁の高さを見せ付けられた。中村主将は「この冬しっかり練習して春リーグ戦に臨みたいです」と意気込んだ。【文:三木勇人/写真:三木勇人・水上壮平】

▼中村主将
「今日はエール交換から肩を組んでしっかり、チーム一丸で1部残留を目指すっていうのを全員で表したかったので取り入れた。入れ替え戦は技術というより気持ちだと思っていた。絶対残りたいと思っていた。せっかく上がったのに僕の代で落としたら僕のキャプテンシーがないってなるのもそうやし、みんなを残留させられなかった責任もある。なんとかして勝ちたかった。リーグ戦のときとオーダーを変えて、中嶋をS1に持ってきた。中嶋が最初負けて、僕に回ってきた。いつも田中や中嶋、池田に助けられていた。チームの勢いを戻さないと自分が主将をやっている意味はないかなと思っていた。絶対に勢いを戻そうと思った。(池田に試合前には何か言ったか)試合前から2-2で回ってきたら、お前が1年生らしく好きなように『思いっきりやってくれたら全然責任はこっちで取るから思い切ってやったらいいよ』と言った。池田の体力的に心配かなと思っていた。春リーグでも池田が大事な試合取ってくれていたので、すごいメンタルが強いなと。信じてS3に起用した部分もあった。(15―20の場面では降格は覚悟したか)さすがにちょっともうきついかなとは正直思いました。(勝ってくれて)ありがたいというか凄いなと率直に。(右足を痛めていました)あいつのいいところは、ああやって右足が痛くなったら、一つ負けの材料ができてしまってそれを言い訳に試合を投げちゃうとか諦めムードになることが全くなくて、右足が痛いことを考えて冷静にテーピングを巻いて対処していた。全員の勝ちたい気持ちが甲南よりも強かった。入れ替えの期間までは入れ替え戦のことばかりあって他のことに手がつかなかった。1日1日の練習で入れ替え戦を常に意識してやっていたかな。(今日のヒーローは池田か)そうでしょうね。あんな勝ち方したので。でも、ヒーローはあいつだとしても、全員の勝ちというか。それはあいつも思っていると思うんですけど、女子の応援もそうだし、ベンチでも凄く盛り上がっていた。僕もふらふらで最後声が出なかったです。全員でつかみ取った勝ちです。僕ら主力抜けないんでこの冬しっかり練習して春リーグ戦に臨みたいです」

▼田中大
「前に中村が一本取ってくれていた。絶対一本取って後につなげようと思っていました。1ゲーム目は冷静にいっていたんですけど、それじゃあダメだったんで自由にやろうと思いました。(1部残留について)自分たちが、いる間は頑張って次につなげようと思っていました。今日のヒーローは彼(池田)です。正直負けたと思ってました。彼は春リーグのときもああいうかんじで回ってきて勝利してくれた。負けるかなと思っていたけど勝ってくれて良かった。(1ゲーム取られて)逆に開き直りました。二人で『開き直っていこう』言ってました。いつもよりも声も掛け合いました。(応援は)あるだけで違います。春の目標は入れ替え戦に行かないように頑張ります」

▼中嶋
「春と同じオーダーで挑んで3-0で勝つ気はあったんですけど、ちょっとシングルスを負けてしまって出だしが悪くて申し訳ないことをした。中村のシングルスとS3が安定しているので、ダブルスを取ったらしっかりやってくれると思っていた。チームメートを信じて良かった。(いつも以上に声を掛けられていた)やっぱり2部と1部じゃ全然違うし、2部で2年半やってきて1部で今回秋リーグをして雰囲気もいいし、充実感があった。半年で2部に落ちることだけは避けたくて、コートに入る人の力になりたかったので池田さんに声を掛けさせて頂きました。(ダブルスも闘志を前面に出していた)向こうもエースダブルスで、ここを取られなかったら流れも悪くなるし、池田が単複兼ねているので2ゲーム目からは声を掛けて試合して良かったです。(残留について)素直にうれしい。男子と女子で同じ体育館でできて応援も男女関係なくやってくれるので入れ替え戦でも男女あったのは関大だけだと思うし、関大らしさが出たと思います。(池田の長所は)気持ちが強いところじゃないですか。後半にあんだけ攻めれるのは池田さんしかいない。強いですね、やっぱり。(春リーグに向けて)次の春は入れ替え戦に回らないように頑張りたいです」

▼池田
「単刀直入にうれしいし、個人戦だったら15―20のところで諦めていたと思う。コートもみんなが見える方を最初にとった。みんなの応援があっての逆転。自分一人の力じゃないし、折れそうにもなったけど、やっぱりすぐ負けたくなかった。(プレー中考える余裕は)まじでなかったです。途中足つってて、どうしたらいいか分からくて点数取ることだけを考えていた。ただ、逆転したときの25―24のときにどうやって喜ぼうかなとは考えていました(笑)。でもなんか考えていたけど、勝利した瞬間は体が勝手に動いていました。みんなが来てくれて個人戦にはないよさがありました。(負けは覚悟していたか)しました。これ負けるんやろうなとは思ってて、18―20のときに20―20になるのは分かっていてそこからだと思ってました。足つったときは終わったなと思いました。途中からラリーしてから足が動くようになった。(リーグ戦ではチームとして全敗。勝ちのイメージは付いていたのか)正直負け癖がついていて、回っても勝てるかなというのはあった。でもやっぱり2部のチームには負けたくなかった。1セット目はずっとスマッシュを打っていて、相手がレシーブがうまかったからスマッシュだけでは駄目だと思って打てるけどクリア入れたり、カットを打っていけるところだけ本当に力を入れていた。(ピンチでは強いタイプですか)分からないですね。でも、結構逆転することはあります。なんでかは分からないですけど、持ってるんですかね(笑)。今日は正直追い付いてもやられると思っていました。(残留について)半期で終わらなかったのはすごくうれしい。春も他の大学は4回生が抜けてきて、戦力が変わってくるけど、こっちは変わらない。主力が抜けないのはでかいと思うので春は上を目指したいです」