【野球】勝ち越し本塁打で多田100安打達成!

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◇平成30年度関西学生秋季リーグ戦第4節◇対近大1回戦◇ほっともっとフィールド神戸◇

関大 000 000 003 01=4
近大 000 010 002 00=3

(関)山本隆、肥後―高橋佑、久保田拓
(近)小寺、村西、篤崎―川上

記念すべき1本で、チームに勝利をもたらした。リーグ史上29人目となる大学通算100安打まであと2本としていた、関大の1番打者・多田桐吾(人4)。なかなか1本が出ないまま迎えた9回の5打席目に右前打を放ち、記録まであと1とする。そして待望の時がやってきたのは、延長戦11回のことだった。初球から積極的に振り、カウント2-2の5球目。捉えた白球は右方向へと伸びていき、そのままスタンドに吸い込まれる。今季初本塁打が記念の1本となった。「意識していなかった」。ヒーローの思いがけない本塁打で逆転に成功し、自身も100安打という大きな記録を刻んだ。

この日の関大打線は、なかなかチャンスをものにできずにいた。8回まで1失点の好投を続ける山本隆広(人4)に応えることができないまま最終回を迎える。

それでも、やはり関大は強かった。9回1死で、代打で北川拓輝(政策2)が打席に立つと、初球をセンター前に弾き返して出塁する。

そこから関大の猛撃が始まった。8番山本隆の二塁打で二、三塁とすると、代打・森山翔太(経3)の打球が内野を転がる間にランナーが生還。さらに上位打線の活躍でこの回一挙3点を獲得した。


△山本隆


△森山


△太田健裕(文4)

このまま試合終了かと思われた9回裏、突如エースが崩れた。まさかの4者連続でヒットを許し、簡単に追いつかれたところで降板。2番手として、好調の肥後皓介(人3)がマウンドに上がり、後続をなんとか断ち切った。


△肥後(左)と久保田拓真(社1)

今季2度目の延長戦。両チーム無得点で10回を終えると、11回にゲームが動く。9番森山が右前打で出塁し、逆転のランナーにベンチが湧くものの、まさかの盗塁刺。なかなか決め切れない中、打席に立った1番多田が勝ち越しの本塁打を放った。その裏、肥後が貴重な1点をしっかりと守り切り、今度こそゲームセット。まさに劇的試合となったこの1戦を見事制した。


△肥後

どれだけホームが遠くても、最後にはしっかりと踏みしめた。エースが途中で崩れても、控える投手やバックで支える仲間たちが繋いだ。「負けてる気はしなかった」(太田)。この熱戦で、どんな劣勢でも巻き返して流れを奪うことができる力が存分に発揮された。やはり今年も関大は強い。この戦いは、記録だけでなく、記憶にも残る試合になったに違いない。【文:松山奈央/写真:中西愛】

▼早瀬監督
「チャンスありながらもなかなか追い付けずにいたが、最後に代打の北川が突破してくれた。(多田100安打について)彼にとって最後のシーズンで、1年の時から出している以上やってもらわないと。(山本隆について)変えるつもりはなかったが、やはりそんなに甘くはなかった。けがからここまで投げれるようになっている。あとは質やコントロールを磨いて、投げ切ってくれれば。(肥後について)それまで悔しい思いをしていて、春で急成長した。いいボールを投げれるようになっている。先発でも、大事な所でも任せられる」

▼多田
「率直に嬉しい気持ちと、ほっとしている気持ちがある。なにより、1回生から使っていただいていたので、その100本を決めれたことがなにより一番嬉しい。(今日100安打を決めるつもりだった?)特に決めるとか、決めないとかは意識していなかった。一番バッターとしてのやるべきこと、役割を。最後の場面は、どうにかして2アウト2塁をつくりたいという気持ちがあったので、100安打目を決めたいとかいう気持ちはなかった。1番打者が1打席目に三振で、いただけないものがあったが、小寺君(近大先発)に圧倒された部分があった。が、スイングなどの面では調子は悪くない感じだった。アウトコース低めのボールに泳がされ、自分のバッティングができてない感じだったので、そこは割り切って自分のスイングしていこうというのが、4打席目のセンターフライから。自分のバッティングできてるなという感覚があった。だから打てないなという気持ちにはならなかった。「振れてるな、ヒット出るわ」という感じ。結果として後半に、気持ちとしての面ででた。(これからは?)123安打は厳しいかなと(笑)でも目標は高く、というのプラス辰巳くん(立命大)が106本、まだまだ追いつく数字だと思う。辰巳を抜かすのを意識するために123安打を打つくらいのつもりで。高くもっとく。でも数字は気にせず、もっと野球に関係のある考えを持ちながらやったほうがいいかなと。あとはチームのためにやり切るだけ」

▼高橋佑八主将(経4)
「勝てたのが大きい。9回追いつかれたが、最後とれたのが成長かなと。(9回)簡単に負けられないので、とりあえず追いついて逆転しようと。僕の代わりに出てきた、代打の北川が、いいキャラしてるのでベンチも一球一球盛り上がった。(2回戦に向けて)打つやつが打って、ピッチャーは守って、絶対的に有利に試合を進めていって、明日もがんばって勝ち点を取りたい」

▼山本隆
「序盤に先制されて、逆転した回でも踏ん張ることができなかった。『抑えよう』といったが、少ない数あるピンチの中で打たれてしまったのが課題。(打撃について)ストレートは全部逆方向へいこうと思っていたが、打ったのは全て変化球だったと思う。いい場面で打てて良かった。明日も勝って2タテして勝ち点を取る。立命戦の前には(振替試合の)京大戦もあるから、そこでも投げるつもりで。全然勝ち切れていないので、しっかりと取りたい。頑張ります!!」

▼太田
「負けてたけど、ピッチャーもバッターも内容としては負けている気はしなかった。最終回に追い付いたことには大きな意味がある。(9回表の同点打について)自分はまっすぐが得意で、監督にも『前の方に置いて、しっかり弾き返せ』と言われていた。まっすぐが早いピッチャーだったが、2ボールからまっすぐ1本を狙って打った。きれいな1本が決めれた。勝ち点はまだ取れていない。近大戦を2連勝して、立命大を迎えられれば」