【ヨット】関大ヨット1,2,3フィニッシュ!関西優勝で全国へ

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◇平成30年度関西学生選手権大会◇9月15日~17日◇新西宮ヨットハーバー◇

国際470級 [最終結果]
1位 関大
2位 関学大
3位 甲南大

[艇成績]

1位  堀久太朗(法4)・中島佑樹(社3)組
2位 稲毛竣哉(商4)・小道大輔(情3) 組
8位 井堰威瑠(いせきたける=人1)・野田空(人2) 組

3日間に渡って行われた関西選手権大会。3位以内に入れば全国出場が決まる、1年の集大成の大会だ。ここ数十年関西インカレでの優勝から遠ざかっている関大ヨット部。部の立て直しを図り、今年から田中総監督が指導に当たっている。これまで、上級生の乗る1・2番艇は好成績を残すものの、3番艇があと一歩上位に上がれず、チームの順位を上げることができなかった。この夏、半分以上を関東で練習、下級生は早稲田大との合宿も行い、鍛え上げてきた。今回はその結果を示す舞台となった。

1番艇稲毛・小道組、2番艇堀・中島組、3番艇井堰・野田組と、メンバーを入れ替えて臨んだ今大会。1日目は4R(4レース)が行われた。「少し雰囲気にのまれた」(堀)と、堀・中島組が1R目少し順位を落とすも、稲毛・小道組が第2Rで1位など、全レースで5位以内に入り艇順位トップ(全31艇)で1日目を終える。さらに井堰・野田組も第1Rで4位と上位に食い込み、1日目の艇順位は8位。関大のチーム順位1位に貢献した


△稲毛・小道組


△堀・中島組


△井堰・野田組

2日目は5Rを消化する長丁場。この日は堀・中島組が絶好調だった。素晴らしい集中力を見せ、全レース4位以上の好成績。稲毛・小道組は第6Rの順位を落とすも、粘り強く戦った。井堰・野田組は後半少し集中力を欠き、第8Rではこの大会初めて20位以下の順位に。さらにこのレースで2位の関学大が1、2フィニッシュを決め差を詰められる。


△2位関学大


△3位甲南大

しかし、ここで関大が土壇場の集中力を見せる。この日の最終第9R。まずはクローズ(風上へ向かっての帆走)。2位の関学大が左展開の中、右展開が有利と読み、稲毛・小道組、井堰・野田組が右へ、堀・中島組が左の集団の一番右手側からレースを進めた。そして左右の集団それぞれ関大がトップの展開。1上(1回目の風上側のマーク)を堀・中島組、稲毛・小道組の順でまわる。2艇はそのまま順位を維持し、最後のランニング(風下に向けて第3の帆スピンを開いての帆走)は関大同士のデットヒートで1、2フィニッシュ。


△船を傾け方向を変えながらのクローズ


△3枚目の帆を展開するランニング

3位はどうか。残る井堰・野田組は序盤6位くらい。だが、レース前に稲毛副主将から喝を入れられ、井堰・野田組は集中力を取り戻していた。「ここまでは安全策を取っていたが、最後は攻めて行こう」(野田)。上級生の2艇に続いたのは3番艇だった。「そうよくあるもんじゃない」(田中総監督)という1、2、3フィニッシュでチーム順位を守り抜いた。3日目は風が安定せず会場待機のまま終了。関大の優勝が決まり、監督・OBマネージャーなどが乗る支援艇は歓喜に沸いた。


△支援艇

個人戦で全国を経験してきた上級生に加え、関大の課題だった3番艇の活躍が導いた今回の関西インカレ優勝。最後の1、2、3フィニッシュは今年のヨット部の強さを象徴するものだった。終盤土壇場の集中力。関西個戦での稲毛・小道組の逆転劇。全国個戦では堀・小道組が最終2レースで一気に5位入賞を決めた。全日本インカレはこの1年で進化した集大成を見せる場だ。

▼堀

「かつてないくらい調子が良かった。3艇でまとめてレースに入れた。チームとして関学大、甲南大にも勝てる確信を持てた。関西インカレはそれぞれチームを背負って出ている。独特な雰囲気に若干のまれかけてミスもあった。でも、その中でチームとして首位で1日目を終われたのは3番艇(井堰・野田組)の活躍が大きい。2日目は全5Rの長丁場でちょっと順位が落ちて、2位の関学大に詰められてきていた。その焦りもある中、最終レースで1、2、3フィニッシュを決めれたのはすごかった。かつてない最高の形だった。スタートラインの把握はできていた。稲毛と井堰の艇が右展開で、自分たちは左の集団の中の1番右でレースを進めた。関学大は左展開をする中自分たちの判断で走れた。それぞれトップで1上を回ることができて、最後のランニング(風を後ろから受け、3つ目の帆・スピンを開いて走る局面)では稲毛の艇と競り合いながら声を掛け合ってゴールに向かった。1位になれたのは井堰・野田組の存在が大きい9Rでは最初5位くらいだった。まだ低学年で他の艇に遠慮してしまうところもあると思うが、その中で3位まで盛り返したところに成長を感じた。(好調に要因は)安定していないときと比べてメンタル面で成長した。関西個人選手権がきっかけだったと思う。この夏関東で鍛えたのも自信がついた。あとはやっぱりポジティブな指導をしてもらえる田中総監督の存在は大きい」

▼中島

「1日目はあまり良くなかった。台風でゴミが浮いていて、それをひっかけたまま走ってしまった。ミスだった。2日目はスタートラインを把握できていて、いいレースができた。前の全日本個選では、全日本のレベルを見ることができたが、順位は下で正直悔しかった。今回は堀さんに引っ張ってもらった面もあり気持ちに余裕を持てた。この1年でコースの見方、体力面も筋トレに力を入れて上がってきたと思う」

▼稲毛

「2R目はプラン通りで1位になれた。気持ちで他に負けていなかった。個戦では悔しい思いもしたが、優勝という1つの夢がかなった。スタートの場所取りが良かったと思う。2日目は失敗を恐れて攻めきれなかった。小道とのコンビネーションもいまいちだった。最後は3番艇(井堰・野田組)の集中力が切れているようだったので、気合を入れ直して臨んだ。もちろん堀に負けたくないという気持ちはある。自分と堀は同級生2人きりで代替わりの時も悲観的に見られたり、やめたいと思うこともあった。でもやめなくてよかったとホントに思う。今年の関関戦敗北は悔しくて、気持ちの面で転機になった。切磋琢磨してきた堀の存在もでかい、あとはやっぱり監督。ネガティブになりがちだったところをポジティブになれる指導をしてもらった。インカレは関西代表として1番になって終わりたい」

▼小道

「1日目は艇成績も1位でよかった。2日目の順位は良くなかったが、他をカバーしつつの走りでしょうがない面もあった。周りを見ることができたという意味ではよかったと思う。ホントに3番艇に助けられた。堀さんはスナイプ級から470級に移行してどんどんうまくなっていて、他のスキッパーの上達もすごく感じていた。クルーも負けていられないという気持ち。苦労してきた上の代に恩返しをしたいという気持ちが成長につながった。1・2年生も合宿も自分たちだけでやり遂げて成長していると思う。インカレに向けて全日本個戦での自分と堀さんの成績を基準にもっともっとレベルを上げて臨みたい」

▼井堰

「1日目は自分たちにとっていいコンディションのレースだった。集中力を切らさず、前も走れたので良かった。2日目の9Rは1上は5位とかだったがそのあと何度か抜かれてしまった。でも、最後のランニングであとは自分たちだけと前の関学大の内をついてスピード重視で行った。依然多かったミスを繰り返さなかったのが良かった。この夏でレースに慣れたのが良かった。野田さんとも何回も乗ってコンビネーションが良くなった。インカレは参加艇数が多く一つのミスが命取りになる。ミスの無いようにコミュニケーションを取ってチームでまとまったレースをしたい」

▼野田

「1R目が調子良かった。でもそのあと悪くはないが、落ちて行ってた。足を引っ張てしまったと思う。2日目は1・2Rは良かったが、3・4レースで落ちてしまった。第5Rは気合を入れて自分としても満足のいく結果だった。これまではリスクを冒さず安全策を取っていたが、攻めた結果3位で自分でもびっくりなだった。他の大学も3番艇が重要でプレッシャーはあったが、チームで気持ちを高めることができた。去年もインカレは出ているが、今年は1位。自信を持って全日本でも優勝目指して頑張る」