【野球】エース復帰!チームでつかんだ開幕白星

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◇平成30年度関西学生秋季リーグ戦第2節◇対京大1回戦◇於・皇子山球場◇

京大 000 000 010=1
関大 000 100 50X=6

(京)樋川、藤原、横田、原―村山
(関)山本隆、鷲尾、高野―高橋佑

この男にはやはり勝利がよく似合う。絶対的エース・山本隆広(人4)が帰ってきた。神宮以来の公式戦登板ながらも、けがのブランクを感じさせない安定のピッチングで終始京大打線を圧倒。「今まで通りのピッチング」と本人も振り返る通り、変わらぬエースの姿がそこにあった。

久々のマウンドでも、緊張の色は全くなかった。初回を3人で抑えて完ぺきな立ち上がりを見せると、その後もランナーは出しながらも得点圏への進塁を許さない。バックの手堅い守りに助けられながら次々とアウトを量産。5回まで2安打無失点で抑え、気迫のピッチングで京大を全く寄せ付けない。

しかし8回、ついに山本隆の無失点投球は途切れる。「完封を頭に入れていた。正直悔しい」。仲間の失策によりランナーを背負うと、1番荒木に右中間への大きな当たりを放たれる。続く2番石川のボテボテの内野ゴロを処理する間にランナーが生還。試合終盤での痛い失点となってしまった。

8回の残る打者を抑えたところで山本隆は降板。後輩の鷲尾侑哉(人3)と高野脩汰(商2)がマウンドに立ち、エースに代わってスコアボードに最後の0を加えた。


△鷲尾


△高野

圧巻の投球でチームを確実に勝利に近づけるピッチャーに、打撃陣が援護の先制点をもたらしたのは4回。3番倉川竜之介(文3)が左中間への二塁打を放つと、犠打で3塁へ。相手先発・樋川の暴投により生還し、均衡を破ることに成功した。

関大打線はこれだけでは終わらない。7回、既に2安打を放っている7番森山翔太(経3)がヒットで3回目の出塁をすると、9番里泰成(情3)の二塁打で一気に生還。そこから打線が爆発する。1番多田桐吾(人4)、2番太田健裕(文4)らの長打でさらに点を追加すると、この日誕生日の4番古川陸(商4)が左翼フェンスを越えるバースデーアーチでダメ押しの1点を決める。なかなかつながらずにいた打線のうっ憤を晴らすような目の醒めるスイングで、打撃でも京大を圧倒した。


△森山


△里


△多田


△古川

これで秋1勝目。優勝への夢の道は、まだまだスタートを切ったばかりだ。それでも、チーム一丸でつかんだ勝利に、選手からは笑顔がこぼれた。2年連続神宮出場の実力を、この秋も存分に発揮する。【文:松山奈央/写真:中西愛】

▼早瀬監督
「(山本隆について)1年越しの公式戦で、最初は手探りだったが中盤から球が良くなった。それなりに試合も作れていたし、あとは前半しっかり抑えられれば。変化球は抜け球が多かった。だがこれで次に向かって、状態ももっと上がると思う。0だったら最後まで投げさせたかった。やはり0点というのはバッテリーにとって価値がある物。オープン戦で長いイニング投げれるなら、と投げさせてきたし、球数もやってこれた。なんとか間に合って、手応えもある。最後のシーズンだしやってもらわないと優勝はないと思っている。主柱を担う4回生として、彼(山本隆)にやってもらわないと。もっと野手も奮起してもらったら。競った中で投げたことは、次につながる」

▼高橋佑八主将(経4)
「オープン戦貧打打線だったが、こうやってリーグ戦なって打線の繋がりが初戦でできていいスタートが切れたんじゃないかなと思う。僕らのチームで「1巡目」っていつも言っているが、なかなかみんな気が入らない。でも、上位打線があれだけ打ってくれたらむっちゃ楽なゲーム展開になると思うので、これからも上位打線に責任を持ってやってほしい。(前日雨で試合が流れたことに対して)その日こっち(皇子山球場)に来て練習できた。ミーティング前にも言っていたが、そこは関係なくやれた。(先発の山本投手に関して)よかった。いい時っていうのはフライアウトが多いので、今日はよかった。(山本は)怪我して責任感じてると思う。そういうのもあって自信のある真っすぐでどれだけおせるかが鍵だが、開幕戦で結果出せたので、次の戦いにも繋がると思う。(次戦に向けて)明日は肥後が先発すると思うので、守備からリズムつくって、上位打線が打ち、先制点取って守り勝つ野球をしていきたい」

▼山本隆
「(マウンドに)気負うことなく入れた。ブルペンに入ったのは7月からで、ちゃんと投げ始めたのは8月頭。(試合について)思ったコースに投げれたし、8割は出せた。慣れるのにも時間はかからなかった。春リーグメンバーには入ってたので、雰囲気に呑まれることもなかった。勝つことを目標に、先に失点はあげないつもりで今日は投げた。四球でリズムが悪くなるから、無駄なランナーも出さないようにした。完封を頭に入れていた。8回の1点は正直悔しい。今まで通りのピッチングでいった。変える必要はないと思っている。(けがについて)春に投げれないのは分かっていたから、秋に標準を合わせて開き直ってやっていた。春のメンバーでリーグ経験のあるピッチャーはほぼ自分だけだったから、投手の心の支えになれればと監督とも話しながらやっていた」

▼古川
「(打った瞬間は)めっちゃ気持ちよかった。色んな人から『誕生日おめでとう!バースデーアーチ頼むで!』って言われていたので狙ってはいた。その前まであまり良くなくて、でも甘い球が来たから開き直れた。4番には正直言って自信はない。4番目に打つバッターというつもりで。(秋について)勝ちたい。勝って、神宮に行きたい。ここ2年秋優勝しているので、自分らの代で止めたくはない。自分たち上級生がもっと引っ張っていけるよう頑張りたい」