【アイススケート】宮原知子が練習を公開。今季の意気込みを語る!

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◇関西大学たかつきアイスアリーナ公開練習◇9月7日◇関西大学たかつきアイスアリーナ◇

今年2月に行われた平昌五輪に出場し、世界選手権で銅メダルを獲得した宮原知子(文3)がホームである関西大学たかつきアイスアリーナにて練習を公開。プログラムの曲かけ練習ではステップの部分を重点的に確認した。また、その後の囲みインタビューで今シーズンの意気込みやプログラムについて語った。【文:宮西美紅/写真:金田侑香璃】

【宮原囲みインタビュー】
―新しいシーズンが始まりますが、意気込みはいかがでしょうか?
宮原 だいぶプログラムの練習もできてきているので、もうすぐ初戦が始まるんですけど、楽しみな気持ちとやってきたことをしっかりやりたいなという気持ちで今はいます。

―新しいプログラムの手応えというのはどのようなものでしょうか?
宮原 ジャンプがはまればすごくいいプログラムだと思うので、まだまだ滑り込まないといけないんですけど、できることをその時その時にちゃんとできるように頑張りたいです。

―オリンピックが終わって、次の4年に向けてスタートのシーズンだと思うのですが、どんなシーズンにしたいですか?
宮原 今シーズンは特にオリンピックが終わって、一旦リセットのシーズンで。0からのスタートだと思っているので、いろんな新しいことにチャレンジするシーズンにしたいと思います。

―具体的にどのようなチャレンジをされますか?
宮原 大きなことから小さなことまで、日常生活からやってみようかなって思ったことはどんどんやってみたり、今年のショート(プログラム=SP)とフリー(プログラム)は特に曲調が難しいので、特にフリーの方は難しいチャレンジなんですけど、新しい自分を出していけるように滑りたいです。

―日常で最近チャレンジされたことはありますか?
宮原 8月にスイスの方に合宿に行ったんですけど、スイスで練習している海外の選手となるべく英語で会話するようにチャレンジしました。

―昨年のこの時期はけがに苦しまれていたと思うのですが、今年は順調なのでしょうか。
宮原 去年のこの時期のことを考えた時に、このオフシーズンはすごく追い込んで練習で来ている時もあったし、アイスショーにも出演することができて去年できなかったことを今年はたくさんできるようになったので、滑れることに感謝したいと思います。

―今年は高橋大輔選手(関西大学KFSC)が現役復帰されましたが、刺激になっているのではないでしょうか?
宮原 自分よりすごく上の先輩のスケートを見ながら練習ができるというのは自分にとってすごくうれしいことで、毎日釘付けになりながら練習しています。

―今年は大阪で地震があったり、台風の被害も大きいですが練習に影響はありましたか?
宮原 地震の時も台風の時も、この関大のリンクが閉まってしまった時期があって違うリンクに行ったりとかしたこともあったんですけど、(練習できる)リンクが完全になくなってしまうということはなかったので、その時その時でちゃんと練習できる時はしたいなと思って練習していました。

―シーズン前にもこのようなことが起こって、不安はありますか?
宮原 それはなくて、むしろこういう厳しい中でも練習させていただけるということで感謝して頑張らないといけないなと思いました。

―練習の中で一番チャレンジしていることはなんですか?
宮原 今シーズンでいうと、SPとフリープログラムのプログラム自体がすごく去年とはまた違う雰囲気で、新しい分野なのでそこが大きなチャレンジです。

―なぜそのようなチャレンジをしようと思ったのですか?
宮原 去年の曲は自分が表現しやすいものというか、滑りやすい曲だったんですけど、今回また違う自分を開拓していくために必要なことかなと思って。あとはまた違うプログラムをしたいなと思って、この曲を選びました。

―どんな新しい自分を見せたいですか?
宮原 なにか雰囲気が変わったなと思ってもらえるような滑りができるようにしたいです。フリーのほうは大人っぽいというか、情熱的。SPの方は難しいんですけど、今までにない、自分がスターになった気持ちで滑るプログラムなのでそういうキラキラした感じを出しています。

―SP、フリーの見どころを教えてください。
宮原 SPは特にステップから最後にかけてが一番盛り上がる部分なのでそこを見せたいのと、フリーもステップは一番自分の好きなところなんですけど、それ以外に出だしから色んな曲調が混ざっているので、振り付けのメリハリとかを見てほしいです。

―SPのストーリーや設定を教えてください。
宮原 曲のイメージとしてエディット・ピアフさんのイメージで。1900年代のちょっとこじゃれた感じのムービースターで、曲が始まった瞬間に自分1人にピンライトが当たっているようなイメージで振り付けをしたので、それを意識して今、練習しています。

―それは振り付けの先生が?
宮原 はい。振り付けの先生のアイデアで、要所にちょっとしたポーズが入っていたりします。

―新ルールに対して、自分で意識していることはありますか?
宮原 特に回転不足に厳しくなるので、今までと変わらないですけどしっかりしたジャンプを跳ばないといけないので、その練習はしています。

―ジャンプの跳び方を変えたりはしていないですか?
宮原 ジャンプの跳び方自体は大きく変わってはいないですけど、跳ぶ時の意識の持ち方とかは少し今変えているので、だいぶはまってはきているんですけど、もっとしっかり回転のしっかりしたジャンプを跳びたいと思っています。

―今季の目標、また今季どのように過ごしていきたいか教えてください。
宮原 目標は毎年同じになってしまうんですけど、1個1個の試合を大事にしてその時にできることをきっちりこなしていくっていうのがテーマというか、自分が常に持っている考えなので、それは変えずに。あとはどんどんチャレンジするシーズンにしたいです。

―キラキラするために何か取り組んでいることはありますか?
宮原 日常ではあまりキラキラしていないです(笑)。練習ではSPはとにかく曲が流れたらジャンプ、ジャンプになってしまいがちなので振り付けの方にも気持ちを乗せて。楽しく滑っているというのを感じながら滑るようにしています。

―最初、SPの曲を聞いた時はどのような印象でしたか?
宮原 全然自分にできるイメージがなかったので、振り付けが終わるとプログラム自体はすごく好きな演技になったので、試合をこなすうちにどんどん身に着けられたらなと思います。

―ピアスってされていましたか?
宮原 はい。3月の世界選手権からです。

―それもチャレンジの1つなのですか?
宮原 はい。そこから始まっています(笑)。

―高橋選手のどんなところに特に見入ってしまいますか?
宮原 曲が始まって踊りだした瞬間に世界観が生まれるというか、練習でもそういうのを感じるのでそこから違います。

【濱田美栄コーチ囲みインタビュー】
―ルールの変更は選手にどのような影響をもたらしているのでしょうか?
濱田 今まで通りなんですけど、ただ回転不足が厳しくなったので、特に女の子は後半疲れてジャンプが低くなった時にそれが起こりやすいので、後半をしっかりできるように、ということを中心にやっています。

―練習のスタイルにも変化はありますか?
濱田 元々、後半の1.1倍のところの技術は大事なので、前からそれはしているのですが、特に気を付けるように。ちょっとした心掛けで防げることもあるので心掛けているのと、あとスピンの質。特にSPは3つもスピンがあるっていうことでエレメンツとしては大きな割合を占めるので、スピンの質、レベルを落とさないのはもちろんですが、そこをすごく強化しました。

―高橋選手の現役復帰は他の選手に与える影響も大きいと思うのですが
濱田 そうですね、すごくいい先輩が戻ってきてくれて、手本になると思います。日頃の練習にハリが出てきたと思います。

―宮原選手は今シーズンはチャレンジだとおっしゃっていましたが
濱田 氷上というよりはトレーニング、まだちょっと疲れが残っている感じなので。10月には焦点を合わせているわけではないのですが、陸トレをすごくしました。まだ10月中頃までこれを続けて、負荷をかけて、後半から疲れを取っていけばいいと思っています。

―全日本選手権に関しては完全に追われる立場だと思うのですが
濱田 もうこの3、4年間そうなので、それは自分でも分かっていると思いますけれども、私はいつも追われるというよりは胸を借りるつもりでやりなさいと言っています。

―メンタル面でこれまでのシーズンとの変化はありますか?
濱田 いえ、これまでのシーズンというか先シーズン大きなけがをしてから、自分の意見を自信を持って言えるようになったり、他のスポーツの選手とお話しする機会も…リハビリの時には多かったので、そういう人たちから色んな影響を受けることがあって、すごく大人になりました。

―ルール改正に伴って様々な調整をしていると思いますが、宮原選手のジャンプの質に変化はあったのでしょうか?
濱田 疲れていない時は回転不足を取られないジャンプを跳びだしているのですが、やはり後半疲れると高さが出なくて、ということがまだまだあるので、彼女の場合はスケートもうまいし、他のこともできるのでジャンプの後半の質を高めて完成度を高くしたらすごくいい結果が出ると思います。もう少ししっかりトレーニングをしてから様子を見たいと思います。

―スイスの合宿はいかがでしたか?
濱田 環境が良くて、すごく日々充実していました。(ステファン・)ランビエールをはじめ、色んな先生方、ピラティスとか…色んな先生を招いてすごく質のいい合宿をできたと思うので、最後(カロリーナ・)コストナーも参加したりして。今はみんなそれぞれ疲れも残っているかなという感じなんですが、それを元に修正して、11月くらいから上がっていくことができればと思います。

―関大での練習で成果は感じますか?
濱田 滑りはみんな良くなったと思うし、自分に足りないところを自覚できたんじゃないでしょうか。それぞれ違うところが足りないので、それをお互いに分かったような気がします。

―スイスの合宿へは何人行かれたのですか?
濱田 私のところからはジュニア勢も連れて行ったので18人。プラス、ランビエールのお弟子さん…でもロシアの子も、イギリスの子も、イタリアの子もいたし、それこそコストナーもいたし、デニス・バシリエフスくん(ラトビア)もいたし。

―氷上以外ではどのようなトレーニングをされたのですか?
濱田 ダンス、モダンダンス、軽いウエート、もちろんクラシックバレエもしたし、コンテンポラリーもしたし、いろんな種類のダンスもしました。

―宮原選手は昨シーズン、かなり体に気を付けながら過ごしてきましたが、世界選手権が終わってからはどのようにされてきたのでしょうか?
濱田 4月、世界選手権が終わってから受診した時に、完治しましたと言ってもらえたので、まだ栄養面とか…つくづく思ったんですけど代謝が良くて、私はすごく食べているように思ってもやっぱり痩せていくんですね、合宿中も。栄養は今まで同様気を付けていかないと、やはり痩せやすい体質なのだと思います。

―通院という形はなくなって、今までやってきたことを続ける形ということでしょうか?
濱田 今まではリハビリだったのが、この4月から強化っていうもう1つ上の段階に行くことができたと思います。

―宮原選手はSPもフリーも新しい挑戦とのことですが
濱田 自分で選んだんですね、あれは。SPも自分で選んで、フリーもいくつかあったんですけど。私はタンゴ自体はどうしても刻んでいくものなので、スケートの滑るというところとはどうしても相反するもの、難しくて滑りが悪くなるんじゃないかなと、難しいと思っているんですけど、彼女がやると。オフアイスでもタンゴを習いに行ったり、それに向けての努力はしています。