【バスケットボール】延長に及ぶ接戦も…リーグ初戦白星ならず

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◇平成30年度関西学生リーグ戦第1日目対関学大◇9月1日◇流通科学大学◇

[第1Q]関大13-22関学大
[第2Q]関大22-17関学大
[第3Q]関大23-17関学大
[第4Q]関大18-20関学大
[延 長]関大7-14関学大
[試合終了]関大83-90関学大

45分間に及ぶ死闘だった。ついに開幕したリーグ戦。リーグ制覇、そして全日本インカレベスト8へ負けられない関学大との初戦だったが、序盤相手のペースに巻き込まれると延長まで持ち込むもあと一歩及ばず。貴重な白星を挙げることはできなかった。

「いつも通り臨んだけど、みんなの思いが乗っかっている試合に気圧された」(森田雄次主将=人4)。立ち上がりは一時0-14とされるなど苦しい展開。精度の高いアウトサイドシュートで次々と得点を積み重ねていく関学大に対し、オフェンスがうまく機能せず、なかなか点数につなげることができない。

続く第2Qでは菅原紳太郎(文2)が得点すると、中谷颯吾(情3)がスティールから速攻。関大のエンジンがかかり始め、秋岡和典(人2)のスリーポイントシュートなどで一時2桁に広がった点差を6点まで縮めるが、リバウンドが取れず再び点差を開けられてしまう。それでも森田のアシストで梶原聖大(情4)がシュートを決めると、森田、石野渉生(人4)のスリーポイント、さらに梶原のバスケットカウントシュートで4点差に詰め寄り、前半を終える。


△菅原


△中谷


△秋岡


△関野日久(はるく=文3)

後半、足立臣哉(人3)のスリーポイントがリングを通過すると、石野渉のスリーポイントでついに同点に。さらに相手を24秒オーバータイムに追い込むなど流れをつかむ。リバウンドが取り切れず、再びリードを許したものの、梶原のバスケットカウントなどでじわりと相手に迫ると、中谷のスリーポイントでついに逆転。直後に相手もスリーポイントで追いすがってくるが、河野拓海(人3)の得点でリードを保ったまま最終Qへ。


△足立


△石野渉


△河野

第4Qは1ゴール差を争う点の取り合いに。開始直後にスリーポイントで逆転を許すが、中谷がドライブから得点。直後のミドルシュートにも再びドライブで応戦し、森田、梶原の得点で一歩抜け出したように見えた。しかしここで引き下がらないのが関学大。バスケットカウントなどで粘られ、再びリードを許してしまう。


△森田


△梶原

残り2分、森田の意地のスリーポイントで73-71。相手のシュートが決まり73-73。タイマーが刻一刻と時間を減らしていく中、残り17秒で関学大のスリーポイントが決まってしまう。勝利を確信し、関学大スタンドが歓喜に揺れる。大歓声が体育館に響く中、決死のディフェンスで足立がボールを奪い、残り6秒。足立からパスを受け、スリーポイントラインでボールを持ったのは中谷だった。

「もうただ、無心。ほんまに決めてやろうとしか思ってなかった」(中谷)。手から離れたボールはきれいな孤を描き、リングに吸い込まれる。「つながったなと思った。入った瞬間脚が震えた」。今度は関大の割れるような歓声に体育館が揺れ、延長戦に突入した。

延長開始直後、ショットクロック残り4秒で石野渉がスローインのチャンスをものにし、幸先の良いスタートを切ったように思われたが、「チームファール溜まっていたのと、森田と梶原のファールが4つだったので、そこに対する不安はやっぱりあった」(尾﨑勇太ヘッドコーチ=HC)。不安は的中し、チームの支柱である梶原が5ファールで退場。するとここから次々と関学大の得点が重なっていく。残り30秒で河野のスリーポイントが決まるも、反撃もここまで。83-90で関学大に敗れ、リーグ初戦を白星で飾ることはできなかった。

準備を重ねてきた大事な初戦だったことに間違いない。だが全部で18試合あるリーグ戦、その1つ1つの試合の重みは同じだと尾﨑HCは言う。「確かに大事な試合だけれど、それはきょうだけじゃない」。「負けっていうのはどこかである。それが初戦だったっていうふうに捉える」(足立)。次戦は流科大と相手ホームで対戦。「自分たちが撤退することをいかに40分間徹底し続けられるか」(石野渉)。悔しさをぶつけ、勝利をつかみ取る。【文:宮西美紅/写真:金田侑香璃】

▼尾﨑HC
「1Qの出だしのところは、去年2部にいたし、今年これだけ自分たちがやってきたっていうのがあるから、準備に関しては万全だったし、その中で緊張とか、飲まれている部分も少しあったと思う。9-0にいったのは相手のシュートが入っただけだから、別に問題なかった。1Qは終始オフェンスが良くなかったよね。(それ以降は)オフェンスの修正はかかっていたけれど、結局やってきたフォーメーションとかもう全部タイミング違うし、それで個人の1対1に頼ってしまって、自分たちのオフェンスができずに相手に流れがいってしまうような時間帯が多かったかなと思います。(ゲーム前は)万全の準備はしてきたつもりなので、もちろん緊張もするだろうけれどここ何年かで一番いい準備ができたと思ってゲームに入っているので、特に緊張とかは見られなかった。延長に入った段階でこっちがチームファール溜まっていたのと、森田と梶原のファールが4つだったので、そこに対する不安はやっぱりありながら。でも入りは良かったんじゃないかな。でも延長やからどうとかじゃなくて、終始コミュニケーションミスがよく目立った試合やったし、最後の勝負所は何でやられたかというと、リバウンドが取れなかった。それに尽きる。敗因はシンプルなことだと思う。しっかり自分のしてきたこと、特に相手がゾーンをやってきてるところへのアジャストはだいぶできたし、そこに対する自信になったゲームかもしれないけれど、自分たちの積み上げてきたものっていうのを、何か歯車がおかしくなってしまった原因っていうのは結局タイミングとか、スペーシングとか、緊迫した状況の中でそれをやり続けられなかったっていうのは、もう延長とかじゃなくての敗因かなと思う。うちがラッキーなのは、きょうとあしたは2試合続けてサイズ感が一緒なので。関学大と流科大はサイズ感が一緒でトランジションのバスケットをしてくるチームなので、そういうチームにはアジャストしやすい。ただきょうやられたこと、敗因は何だと言ったら、もちろんもう少しこちらがうまくできたところはあるけれど、リバウンドであったり、オフェンスのタイミングであったり、スペースの取り方であったり、普段できていたこと、シンプルなことが勝負所でできなかったところが敗因なので。そこをメンタリティとして補っていかないと、やっぱり落としちゃう。逆に言えば、あの展開の中でよく追いついたなと。1Qはうちがあんまり良くなかったので、時計を止めながら。ファールが相手早く溜まってくれたから、リズムがつかめるまでどんどんメンバーチェンジしながらやっていった1Qだった。それで2Qちょっと良くなって、ディフェンスから走るっていうことができてきていたので良かった。どの1試合、どの1試合に対しても重みは一緒だし、トーナメントだと西日本(学生選手権大会)は10年くらいベスト4入ってなかったし、全関(=関西学生選手権大会)はベスト4入ったことなかったから、そういう意味でベスト4懸けっていうのは『ここやぞ、ここやぞ』っていうのはあったけれど、リーグ戦についてはじゃあここやぞっていうのはあんまり…どこが相手とか、第何試合目やからとか、それはそのビッグゲームにはつながらない。逆に言えばそれを気負ったのであれば、きょうみたいなゲームになるのは必然だったかもしれない。気負い過ぎた部分もあったと思うよ。もちろん関学大っていうのにすごく準備してきたし。じゃなくて、きょうの試合もあしたの試合も来週の試合も、全部重みは同じだし。きょう負けたから流れが悪くなるとか、そんなこと言ったらリーグ戦の全てが終わってしまう。確かに大事な試合だけれど、それはきょうだけじゃない。たまたま最初が関学大だっただけ。(終わった後は)リバウンド取れてないとかマイナスの部分の指摘をされた時の顔っていうのは、もう自分らで分かっているから。逆にそれをさせられなかったっていうのはこっちの責任でもあるから。選手のせいにするつもりはない。一緒に、またあした逃げないように、きょうの反省を踏まえて、ポジティブにあしたを迎えるっていうのが大事だと思う」

▼森田主将
「きょうでリーグの流れを作ると思っていたから、きょう負けたのはちょっと痛いけど、もう負けはしょうがないので、切り替えてやるしかないですね。内容は出だしが悪かったので、初め相手のペースで来てしまって、その流れに飲まれて。後半は自分たちの流れを持って来られたけど、要所で向こうが…。後半はお互いにいいプレーは出ていたけど、最後勝ち切ることができなかったのは関大の弱さですかね。2Qからはずっといい流れでできていたと思うんですけど、1Qは相手のペースで…。延長入った時は、こっちがファール溜まってたから、不利な状況ではあったし、途中、梶原がファールアウトしてしまったからリバウンドも弱くなってしまって。延長までいったんだから勝ち切りたかったなって思います。(試合前は)いつも通りというか、みんなアップも集中していたし、いつも通り臨んだけど試合の入りに対する姿勢が、リーグっていう大舞台でもないけど本番っていう、みんなの思いが乗っかっている試合に気圧されたというか。そういう印象ですね。もうあしたは絶対勝たないと先ないと思うんで、明日は絶対に勝ちたいと思います」

▼石野
「きょうはリーグ戦初戦ということで、何らかの縁で関学っていう関関戦のリベンジってのがあったんですけど、何が何でも勝ちたいというところで、入りでこっちのあかん部分が出て、向こうのシュートが全部入って点差が開いてしまう場面があった。それがあったから最後ああやって負けたっていうんじゃないですけど、そういう気の緩みが最後の負けにつながったと思う。幸いこれはリーグ戦なので、負けて終わりじゃないので、あした、来週とつなげれるようにしっかり反省して、これからやっていきたいと思います。自分はスタートじゃなくてシックスマンで出ているので、去年もそうやったんですけど目的があって出してもらってる。きょうだったらリバウンドであったり、打てるとこしっかり打つことであったり、センターのファウルトラブルで自分が4番ポジションになったんでリバウンドっていう仕事が明確にあった。そういう仕事を全うできたかなと思うんですけど、もっとできる部分もあったと思います。関学に対しての準備とかは十分してきたのでみんな、誰に聞いても自信はあったと言うと思う。けど、リーグ戦っていう大会で、入りで向こうの方がしっかりプレイできていて、こっちがちょっと浮き足立ってしまって、そこを向こうがしっかりと自分たちの仕事をしてきてた。74番の中野っていうエースを止めよう、そしてそこがあかんときにインサイドでリバウンド取られたりするのを気をつけようって言ってたところを、シュートを相手が打ったあとの跳ねたボールであったり、転がったボールを相手の方がいち早く察知して取って、シュートを決めるっていうケースが多々あった。そういうルーズボールに対する気持ちとか、勝ちに対する気持ちが向こうの方が若干上だった。それが勝敗につながったと思う。今までやってきていたことを、途中で気が抜けてしまって相手にやられてしまうっていうのが敗因だと思うから、自分たちが徹底することをいかに40分間徹底し続けられるかっていうのが勝ちのポイントになってくると思う。明日はそこを徹底してやっていきたいと思います。明日は絶対勝つので応援よろしくお願いします」

▼足立
「きょうは出だしのゲームコントロールっていうのができてなくて、それでチームの流れが掴めてなかったっていうのが結構あると思います。そこは自分の悪いところが出たかなっていう感じで、そこからはなんとか立て直そうとしたんですけど最初の点差っていうのが大きくて、波に乗ったのが遅かったから最後負けてしまったかなって思っています。(流れに乗れたのは)前半の終わり方がちょっと良かったのと、3Qのはじめぐらい。逆転したときもあったから、そのときはすごい自分たちのプレーをやってるなって感じはしてました。(自身のパフォーマンスについて)もうちょっとリングにアタックしても良かったかなと思っています。外で決めてくれたから良かったですけど、あれが入らなかったりしたらやっぱり点数伸びないし、ガードの得点っていうのはやっぱり大事やと思うからもうちょっと点取りにいった方がよかったかなと思います。ディフェンスでリバウンドが取れなくて、ちょっとした気の緩みで相手に取られてしまったので、自分自身がもっとリバウンドに対する意識をもってボールをしっかり取りにいってたら良かったかなと思う。ディフェンスからブレイクっていうプレーをやってたらやっぱり自分たちの点が伸びるし、それをやらなくなったら相手の得点が伸びてうちのやりたいことができないっていう状況になる。出だしからもっと勢いに乗れるように僕がコントロールしてやれば勝っていけるかなっていうのは感じました。あんまり考えすぎずにやろうって思っていて、最初それが良くない方向にいってしまった。でも途中からはインサイドがリバウンド取ってくれたら僕が受けて、前に前に持っていくっていうのは意識してやっていました。18試合あって18連勝っていうのは絶対ないと思うし、他のチームもそれを絶対止めてくる。負けっていうのはどこかである。それが初戦だったっていうふうに捉えて、反省するところは反省して、このリーグ戦は切り替えが大事やと思うので、気持ち切り替えて明日からいいパフォーマンスができるように頑張ります」

▼中谷
「悔しいです。みんな結構初戦に合わせて準備してきて、自分らの中でも勝てるっていう意識があったと思うので、出だしとかもそうやし、時々気持ち切れてやられていることが多かったかなあって思って。リバウンドとか、そういうところをセンター陣は体張って取ってくれてたけど、ガード陣が上で取られたりしてたので、そこで負けたかなって思います。(第4Q最後のシュートは)別に何も考えていたわけじゃないですけど、時間もなかったし、絶対回ってきたら決めたろうと思って待ってたんで、入って良かったなって思います。もうただ、無心。ほんまに決めてやろうとしか思ってなかったから。入った瞬間はつながったなと思って、延長できるからやるしかないと思った。入った瞬間脚が震えました。あの流れがあったからこそ、延長は点数取って勝ちたかったなって思います。自分は走ることをやることとして決めてやっていたので、走れば点数勝手に伸びてくると思うので走って自分がちょっとでも点差詰められたらいいかなあと思って。最初の流れを引っ張ってしまったところがあったので、自分らが切り替えたっていうか時間が経ってうちに流れが来ただけやと思うんで、自分がどうこうっていうわけではなかったです。あしたもきょうと同じことしてたら多分負けちゃうと思うので、リバウンドの部分とかしっかりまたあしたちゃんとやるようにして、あしたは全員出るくらいの試合をして勝ちたいなと思います」