【ソフトボール】インカレ初戦敗退 遠い全国1勝 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◇第53回全日本大学女子ソフトボール選手権大会1回戦対東海大◇9月1日◇石川県金沢市専光寺ソフトボール場第4球場◇

関大 002 001 0=3
東海 023 000 X=5

(関)髙井、杉本―日吉
(東)矢作―渡邉

創部初の2年連続出場となった全日本の舞台。これまで全国での白星が1つも無い関大にとっての目標は「勝利」のみ。大雨の影響で試合が次の日にずれ込むハプニングに見舞われたものの、試合は晴れ間の見える心地良い天候の中で行われた。

先発マウンドに立ったのは、ルーキー・髙井菜々(人1)。西日本インカレでも先発を任された注目株が、徳島での悔しさを胸にボールへ想いを込めた。攻めの投球が売りの髙井だが、それと紙一重にコントロールが課題に挙げられていた。しかしこの日は、先頭打者を空振り三振に斬るなど最高の立ち上がり。投球数こそ少なくはないものの、安定したスタートを切った。


△髙井

先制したい関大に最初のチャンスがやって来たのは2回。6番鎌塚玲美(人1)が中堅手の頭上を越える大きな当たりを放ち、二塁まで進む。しかしその後が続かず、無得点のままこの回を終える。


△鎌塚

そしてその裏、先発・髙井が東海打線につかまる。この回先頭の4番渡邉にヒットを許すと、2連続暴投で課題のコントロールが浮き彫りに。悪い流れを断ち切れず、そのまま2点を許してしまう。2番辨野(べんの)を空振り三振で抑え、何とかこのイニングを終わらせた。

それでも雰囲気が重くなることはない。「雰囲気は押していた」(山元麻莉絵主将=人4)。すぐに取り返す強さを関大は見せ付けた。3回表、先頭の8番森香央理(人1)が四球を選ぶと、そこから打線が開花する。この日1番打者の山元主将の中前二塁打、田平優佳(人3)と辻楓(人3)の適時打で同点に成功。上位打線が中心となって髙井を援護した。


△森


△山元


△田平


△辻

東海大も黙ってはいない。2回にヒットを許した4番渡邉に再び1本を許すと、先制点を奪われた嫌な流れが頭をよぎる。髙井に代わって、杉本樹菜(人3)がマウンドに上がるものの、東海大の勢いを止めることはできない。技ありのバッティングで次々と走者がホームイン。同点に並んだ矢先に一挙3点を奪われ、再び追いかける展開となった。


△杉本

その後は、相手ピッチャーの良いテンポを崩せず、出塁できないもどかしい時間が続く。反撃の機会が訪れたのは6回。この回先頭の4番石橋美奈(人1)が塁に出ると、四球や犠打で3塁まで進む。そして7番佐伯瞳(社3)の打球が内野を転がる間に石橋が何とか生還。まだチャンスが残る中、代打を任された平木琴実(人4)が勝負強さを発揮できず、2点差が残るままとなった。


△石橋


△佐伯

最終回。全日本インカレで夢見た1勝まであと3点。山元主将、田平が凡退し、打席に向かったのはこの日1打点の辻。2球で追い込まれるが、5球目、左中間を破る鋭い当たりで関大ベンチを湧かせる。しかし反撃には遅く、4番石橋の内野ゴロで試合は終了。選手の目には涙が光った。

「どうして初戦こんなに勝てないんだろう」。ため息と共にそんな声も聞こえた試合後。昨年1部に復帰し、ここ数年で戦力も着実にアップした。関大女子ソフトが夢に見続けた「全国での勝利」は確実に近付いている。この日の悔しさも、涙も、想いも、これからの世代が笑顔に変える日は遠くない。9月後半からは秋のリーグ戦が開幕する。大舞台を踏んだ山元ソフトの集大成が存分に披露されるに違いない。【文:松山奈央/写真:高木満里絵】

▼山元主将
「勝ちたかった。個人的には、5-3の2点差で、同点にも追い付いて、負ける気はしてなかったから、やはりそこは心残り。チームとしては、初戦を勝ちに行くと話していて、雰囲気も押していた。それでもピッチャーが打たれて、こっちも反撃して、打ち合いになった中で勝ち切れなかったのはこちらの弱さで、向こうの強さ。自分も1本しか(ヒットを)出せなかった。勝たせるバッティングをできずに終わってしまった。西カレから1カ月経たないくらで、勝つ体制を作れていなかったのかもしれない。全然満足はしていない。1点勝負の中でちょっとしたミスもあって、『あの時打ってれば』とか『捕ってれば』とか振り返るとそういうミスがあった。やり切ったから仕方ないというより、潰し切れていない課題が残ってたのかなという感じ。1、2回生はこんな良い舞台で良い経験ができたことを誇りに思ってほしいし、この負けも経験。打席やマウンドに立ったということは、自分たちの時はできなかった経験だから自信を持ってほしい。そしてこれから初戦を突破して歴史を塗り替えてほしい。秋リーグは何と言っても最後。楽しくやるためにも、そこまでの練習をしなければいけない。そして関西1を目指したい。それで笑って終われたら良い。それを導くことがキャプテンとして残された使命だと思うので、全力でやっていきたいです」