【漕艇】女子ダブルスカルが悲願・『関西制覇』達成!

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◇平成30年度関西選手権競漕大会◇8月11・12日◇於・大阪府立漕艇センター◇

[予選]
【男子エイト】
1着 6:46.92
【男子舵手付きフォア】
5着 7:53.07
【男子シングルスカル勝田】
4着 8:11.12
【浜寺杯男子エイトA】
4着 7:45.10
【浜寺杯男子エイトB】
5着 8:09.91
【女子ダブルスカル 山本昌・森】
1着 7:58.76
【女子シングルスカル 山本千】
3着 8:51.60

[敗者復活]
【男子舵手付きフォア】
1着 7:19.53
【男子シングルスカル 勝田】
3着 9:49.62
【女子シングルスカル 山本千】
1着 10:08.43

[準決勝]
【男子舵手付きフォア】
4着 7:12.95
【男子シングルスカル 勝田】
6着 7:59.61
【女子ダブルスカル 山本昌・森】
1着 8:04.88
【女子シングルスカル 山本千】
3着 8:46.24

[順位決定]
【浜寺杯男子エイトA】
3着 7:22.93
【浜寺杯男子エイトB】
5着 10:38.80

[決勝]
【男子エイト】
4着 6:25.80
【女子ダブルスカル 山本昌・森】
1着 8:08.01

関大漕艇部が一貫して見据える最大の目標、『関西制覇』。昨年の同大会では、染矢希実(17年度卒)率いる女子クォドルプルが4位まで登り詰めた。そして時は、2018年8月。ついに、山本昌奈(文4)と森千聖(外4)が乗艇した女子シングルスカルが関西の頂点をつかみとった。また、昨年まで低迷が続いた男子対校エイトもベスト4に勝ち残り、男女ともに浜寺で歴史の1ページを書き換えた。

△勝田

大会1日目の予選。男子シングルスカルの勝田暁登(経2)が4着、社会人チームが混じる中激戦となった女子シングルスカルの山本千咲(文3)が敗者復活へ回る。

△女子ダブルスカル

続いて行われたのは、女子ダブルスカルにはS・山本昌・B・森ペアが出場。序盤は4艇がほとんど横並びで進む混戦となったが、落ち着いたレース運びを展開した。1000㍍付近で後続を引き離し、そのまま流れを絶やす事なく1着でフィニッシュ。試合後「ラスト、自分たちの思うようにできなかった」と課題を口にしたが、粘りのレースで翌日の準決勝へと駒を進めた。

△男子舵手付きフォア

松﨑哲史主将(経4)がクルーリーダーを務める男子舵手付きフォアはオールの動きにバラつきが見られながらも、若干前を走るチームえひめを差そうと懸命に艇を漕ぎ進めた。そして、スパートではレートを一気に上げ、必死に相手に食らいつこうとするが、ゴール目前にして半艇身差から徐々にリードを取られ惜しくも4着でのフィニッシュ。準決勝進出への望みは敗者復活に託された。

△浜寺杯男子エイトA

午後からは関西選手権と並行して新人を中心としたクルーが力を競う浜寺杯が行われた。関大からは浜寺杯男子エイトA・Bの2艇が出漕。AはCOXの西島俊介(人2)、Bも同じくCOXの植野修爾(経4)が若さ溢れる新人たちを指導してきた。

△西島

△植野

予選はAはスパートで艇が蛇行しつつも、順位を上げ2~4着を争うが4着。Bも艇速が早いというわけではなかったが、ゆっくりと着実にゴールへと艇を漕ぎ進め5着でフィニッシュ。両クルーともに決勝進出をかなえることはできなかったが、最後まで健闘し続けた。

△男子エイト

そして、男子エイトの予選レース。中間をトップで通過し、名大、大府大のクルーと1着を争いながら、ゴール250㍍手前を迎えた。そこで飛び出してきたのは、昨年の関西王者の阪大だった。徐々に速度を上げ関大の思わぬ刺客となったが、8人の力強いストロークにより危なげなく1着でフィニッシュに成功。翌日の決勝進出を確かに手にした。

△男子舵手付きフォア

予選終了時点では2クルーが勝ち上がったが、敗者復活に回った男女シングル、フォアの3
艇も無事に準決勝への切符をつかみ取り、1日目は終了した。

△山本千

関西制覇をかけた運命の2日目。前日と同様に男子シングル・勝田の準決勝がこの日初レースとなった。決勝への条件は1着でのゴール。500メートル地点までは、大工大・大島、瀬田漕艇クラブ・井上に若干並ぶも、徐々に離され悔しくも6艇中6着でレースを終えた。また、女子シングル・山本千も最後まで粘る漕ぎを展開したが、わずか2秒差で3着。決勝へは2着以内に入らなければならなかったが、あと一歩及ばずレースを終えた。

△男子舵手付きフォア

また、「キャッチからの動かしが甘いかな」(松﨑)。男子舵手付きフォアも漕ぎのリズムが合わず、レースで苦戦する。他艇とは大きく離されながらも、必死に追いつこうと粘り続けたが、4艇中4艇と結果が振るわず。悔しくも準決勝での敗退となった。

△女子ダブルスカル

ここまで決勝に駒を進めたクルーは0。なんとか1艇でも多く、勝ち進みたいところだったが、ここでパワフルな漕ぎが持ち前の女子ダブルが堂々の1着で準決勝をかいくぐった。レース後、山本昌の顔には笑顔が浮かんだ。

△浜寺杯男子エイトB

続いて行われたのが、浜寺杯男子エイトA・Bのレース。Bクルーがスタートで大市大と艇が接触するアクシデントに見舞われ、発艇は仕切り直しとなった。その後、再開されたレースではAは3着、Bも大幅に遅れてのゴールとなったが、全員が最後までコースを漕ぎ切った。

△女子ダブルスカル 左から山本昌、森

大会も終盤に近づき、決勝プログラムが始まった。ここまで全レース1着通過の女子ダブルスカルのレースも発艇時刻を迎えた。「スタートの時点でトップ3で出ることができていた」(山本昌・森)。立ち上がりで前に飛び出すと勢いを上げながら、大府大を振り切ると2人の艇はコンスタントを通過した。そして、スパート。わずか前を走っていた龍大クルーの漕ぎが乱れると、終始落ち着いた漕ぎを展開し続ける2人は相手を差し、先頭に躍り出た。その後も、どんどんリードを奪うとそのまま艇はゴールへと滑り込む。最大の目標である、『関西制覇』を女子ダブルスカルで初めて成し遂げた。「最後の関西選手権で結果を出せてよかった」と山本昌と森は喜びをかみしめた。4年目にしてやっとつかんだ栄冠だった。

△男子エイト

最後のレースは男子エイトの決勝。長らく手にしていないメダル獲得をかけ、激戦を繰り広げた。いよいよ迎えた発艇時刻。「レース展開的にはまずスタートしてから僕たちの右の、大市大、同大、京大には少し前に出られたけれども、他とは差をつけることができた」とCOXの上野祐輔(法4)。

△上野

同大には大きくリードを奪われるものの、わずか前を走る大市大・京大を追いかけた。だが、ラスト500㍍を通過する前に、突風が吹き漕ぎのリズムが乱れてしまう。2艇とは差がついた状態で迎えたゴール目前で、選手たちは一気にレートを上げ、懸命に順位を上げることを試みた。京大とは半艇身差まで再び食らいついたように見えたが、若干のリードを許したまま艇はゴールを切った。

メダルにあと一歩及ばず、クルーリーダーの松田恭亮(人4)「悔しさが一番に大きい」と試合後口にした。しかし、コンスタントの漕ぎは光るものがあり、男子クルーの成長を確実に証明した一戦だった。

女子ダブルスカルが『関西制覇』を成し遂げた一方、あとわずかで敗れたクルーが多かった今大会。「今回の大会で全国でどれだけ力が通用するかっていうのがある程度把握することができるから、できるだけいい結果を出したかった。結果としては望ましくないというか、求めてた結果にはならなかった」と松﨑は大会後に語った。偉業達成の喜びもある半面、悔しさも多く残った。次の大会は来月の聖地・戸田ボートコースで行われる全日本大学選手権。4年生部員にとって最後の大会となり、関東をはじめとする強豪校も多く出漕するためさらなるレベルアップが求められる。残された時間は3週間。今年こそ戸田の最終日
の景色を見るために、関大漕艇部の新たな戦いが始まる。【文/写真:柴村直宏・金田侑香璃】

▼男子舵手付きフォア・松﨑主将
「(最後の関西選手権だが?)まあ、1個の集大成といえば集大成。全国相手にするのは全日本インカレで年1回しかないから、関西の強豪が集まる大会として朝日レガッタよりもいい結果を残したい、例年よりもいい結果を残したいと全員が思っていたからそういう面もあるし、全日本インカレの試しという面もあった。今回の大会で全国でどれだけ力が通用するかっていうのがある程度把握することができるから、できるだけいい結果を出したかった。結果としては望ましくないというか、求めてた結果にはならなかった。エイトがやっぱり戦力を集めたクルーだったので、そこが4位ということはちょっと不安要素かな。ちょっと不本意な結果かな。ここから3週間次第。(フォアは)やっぱり漕ぎがあってなかった。体力はないわけではないから、それが一番の敗因。(課題は?)基本的に艇の速さは1本で進める大きさとレートで決まるけど、進める大きさが関東と全然違う。キャッチからの動かしが甘いかな。これはずっと関大の課題で、徐々に修正はしてきているけれど、まだまだ甘い」

▼男子エイト・松田
「一番に思ったのはエイトのクルーを組んでから成長はすごいできたかなって思う。組んだ当初は腰痛を抱えるメンバーもいて、朝日レガッタも総合関関戦も負けて不安ではあったけれど、2000㍍しっかりとコンスタントで伸ばすことができたのでそこが1番良かった。(ゴールした時の気持ちは?)追う形でラストスパート上げてのゴールなので、悔しさが一番に大きい。追い上げれなかったし、リズム作っていたのは整調の僕だし。責任もあったかな。コンスタントでは2000㍍を4分割に分けた第2場面と第3場面では大市大よりも京大よりも1000㍍のタイムは早かったんでそこはよかった。(課題は?)どこで出られたかというと、第1場面と第4場面で出られたこと。第1場面の差が縮まらなかった。そこが一番の課題かな。それともっと攻めれたかな」

▼男子エイト・大森晃司(経4)
「(大会を振り返って)関西選手権で決勝進んで4位という結果だから、今までの関大を振り返ると徐々に上り調子になっていると思うし、おととしの5位という結果よりも上がっているし成長はしていると思う。やっぱり関西でトップを取るということを目標には一歩及ばなかったことにかんしては、いつもの関大の詰めの甘さが出てしまって、そこで耐えられてないのはまだまだ成長しないといけないこと。こっち(浜寺)に来てから伸びはあったし、成長は感じるし、自分たちの代はもうすぐ終わってしまうけれどこれから関大漕艇部がもうひとつ伸びるとしたら、普段の練習や試合の強さなども、もう1レベル上げないといけないなと感じた。タイムだけ見ると、コンスタントでは同大には勝てなかったけれども大市大・京大には勝っていたと思うし、最初の500㍍と最後の500㍍で差が出たのは自分たちが120㌫の力を出していたら勝てていたと思う。本当に悔しい。悔しいに尽きる。(今後の指針は?)個人的にはというより、4年生は全日本インカレで最後だし、残り少ない試合だから自分たちの強さ生かして、上級生は有終の美を飾って、下級生はやっぱりいいところまで来れたことは自信につながったと思うから、次の世代につなげれるようにつっぱしっていきたい」

▼男子エイト・上野
「関西選手権の位置づけとして、全日本インカレで最終日に残るという目標で『俺たちの実力はどこまでついているのかな』というのを発揮したいと思っていて、実際は2000㍍では例年の関大にはない力を発揮できたレースではないかな。どんどん試合に近づくにつれて成長の度合いも増してきてモチベーションも高くなってきていて、腰が痛いメンバーもしっかりケアしてしっかり試合に挑めたと思う。漕艇部全体として一致団結できたかというと微妙なところではあるけれども、しっかりクルー内では一致団結できて挑めたのではないかな。レース展開的にはまずスタートしてから僕たちの右の、大市大、同大、京大には少し前に出られたけれども、他とは差をつけることができた。そのまま、第2、第3クォーターに入って京大は差して、大市大には3分の1艇身まで迫っていた。しかし、第3クォーター中盤で突風が吹き、どの艇も影響を食らったと思うが、リズムが狂ってしまって、うちの艇が(艇速)が落ちてしまった。大市大と差が開いてしまった状態で最終クォーターを迎えて、リズムが取り戻せなかった。そして、京大とも差をつけられ、大市大とも1艇身差をつけられた。スパートでも同じ開きでスパートを迎えて、ゴールとなった。最後追い上げたというよりは出られた分を追い返そうとして、『抜かせるぞ』という雰囲気にはなった。今回はメイン大会の決勝を味わえたけれども、油断したら6位かなと思っていた。でも、実際レースしてみたら『もっといけるやん』って実感した。ゴールした時は悔しい気持ちもあったけれども。(課題は?)レースを2000㍍として考えたことが一番の敗因かな。松田も言っていた通り、第1クォーターでしっかり勝負かけるべきだった。それができて、今回のように第2第3クォーターで戦えたら関大は全日本インカレでも戦えるんじゃないかなと思う」

▼女子ダブルスカル・山本昌・森
「(今のお気持ちは?)安心したという気持ちです。スタートの時点でトップ3で出ることができていた。先に6レーンを離すことができたので、あとは2レーン(大府大)とどれだけ優勝を争うかというところだった。(スタートの状況を具体的に)その段階では、横並びで相手が艇速を落とすのを見て、ついていこうかなと。(ラストは)相手がミスしていたのでそこで離せたかな。レースプラン通り。前半で置いて行かれないように、まず飛ばして後半でそのまま粘って粘ってという感じだった。(準決勝は)2着以内に入れば決勝に行けるので、行くクルーは体力を温存するために決勝のことを考えてそういうレースをしているので、自分たちもそうした。(今日のレースを振り返って点数化すると?)85点ぐらいかな。今後の期待を込めて。(今日の反省点は?)もうちょっと落ち着いて漕げたらいいなということ。もっとリラックスして楽に漕ぎたい。試合の結果としては反省点はない。(今日印象に残ってることは)やっぱり1着でゴールできたこと。フィニッシュ後にきちんとお互いハイタッチすることができた。最後の関西選手権で結果を出せてよかった。全日本インカレでは上位8クルーに入ることが目標」