【ソフトボール】西カレ初戦敗退も、手応え◎

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

◇第50回西日本大学選手権大会1回戦対日本文理大◇8月4日◇徳島市民吉野川北岸運動広場ソフトボール場◇

関 大 000 200 0=2
文理大 010 030 X=4

(関)髙井、杉本―日吉
(文)阿南、今村―森田

強豪・日本文理大を相手に2点ビハインドで迎えた最終回。2死二塁、緊張の場面で打席には山元麻莉絵主将(人4)の姿が。1球ごとにベンチのチームメイトから声援が送られる。そしてフルカウントにもつれ込んで粘り続けたものの、最後の1球は空を切るストライクに。その瞬間、キャプテンは悔しさを全身ににじませながらしゃがみこんだ。波乱のゲーム展開となった西日本インカレ初戦は、ここで姿を消した。


△山元

澄み渡った青空が広がる早朝の吉野川河川敷。そこに作られた1年に1度の大きな舞台で先発を任されたのは髙井菜々(人1)。強気のピッチングに定評のあるルーキーは、春季リーグ戦でも堂々の投球で活躍し、1年生ながらにチームを支える立派な一員となっていた。


△髙井

初回を三者凡退で抑えるが、2回に良いリズムが崩れる。2つの四球でランナーを背負ったところで、8番森田に右前適時打を許して先制される。しかしその後の3回にはピッチングに息を吹き返し、圧巻の3者連続空振り三振でそれ以上の失点を阻止した。

それまで好機を生かしきれずにいた関大打線も、4回に覚醒する。この回先頭の5番今橋この実(情3)と公式戦初出場の鎌塚玲美(人1)が死球で出塁。1死二、三塁で8番森香央理(人1)がショートエラーを誘う強い当たりでまずは1点を返す。そしてこの日、2打席2出塁と活躍する1番辻楓(人2)の三塁手を越える左前打で逆転に成功。格上相手に勝ち越した瞬間、関大ベンチが歓喜に沸いた。


△森


△今橋


△辻

しかし、関大のリズムは長くは続かなかった。猛暑の中取り入れられた4回終了後の5分間の給水タイムが終わった5回、そこまでテンポよく投げていた髙井が再び捕まる。四死球やヒットでランナーが次々に生還。この回途中でルーキーは降板となった。代わりにマウンドを託されたのは3年生の杉本樹菜(人3)。ランナーを背負いながらもなんとか抑え切り、関大は2点ビハインドでこの回を終えた。


△杉本

何としても追い付きたい関大。この日好調の1番辻がこの日2本目のヒットで全打席出塁を果たす。続く佐伯瞳(社3)も犠打で後押しするが、最後の打者・山元主将の1本が遠く、そこで試合終了。日本文理大の強さに粘り切れず。惜しい敗戦となった。


△辻

「日本文理が勝つに決まっている」。格上との対戦に流れるそんな空気も吹き飛ばし、最後まで読めないゲームを繰り広げた関大。最高の状態で臨んで得たこの結果に、チームは決して後ろ向きにはなっていなかった。目指すは全日本インカレでの活躍のみ。この日噛み締めた悔しさが、山元ソフトをさらに強くさせる。【文:松山奈央/写真:高木満里絵】

▼山元主将
「ただただ悔しい。チームの状況はベストだった。西カレに向けてずっとやってきて、この1戦に懸けていた。勝ち越した瞬間は『今までの練習が実になったな』と実感した。本番中に成長を感じる瞬間もあった。最後でひっくり返されたのは、やはり向こうの強さ。自分たちもそういう所をもっと強くしていかなければ。相手がどうであれ、『勝つしかない』という気持ちで自分たちが勝つ準備だけをした。最後の1週間は気持ちで追い込んだ。(先発・高井について)調子が良かったから起用された。いけるところまでいってもらおうと思っていた。(最後の打席について)自分に回ってくるだろうな、っていうのは回の始めから分かっていたから気持ちは万全だった。向こうのぎ技術が上回っていた。あとは自分の技術の面を次につなげていければ。ここで悔しいと言っても仕方がない。この試合も成長の1つになっている。西カレでの悔しさをバネに、インカレではしっかり勝って強さを見せつけたい。目の前の相手を倒すだけ」

▼髙井
「調子は良かった。先発で投げることを聞いたのは昨日で、その時は嬉しかった。どんどん攻めていく形でいこうと思っていた。格上相手に、自分の力はまだまだ。関大が得点した後のイニングを0で抑えられたのは良かった点。課題は四死球が多いこと。インカレまでの目標はスピードを上げることを目指して、ここ1番で抑えられるピッチングができるようにしたい」