【バスケットボール】秋前最後の公式戦は白星。見えた課題は「集中力と、勝ち切る勝負強さ」

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◇第36回大阪学生選手権大会2日目対関西外大◇7月15日◇関西外国語大学片鉾キャンパス総合体育館◇

【第1Q】関大23-13関西外大
【第2Q】関大17-15関西外大
【第3Q】関大21-17関西外大
【第4Q】関大18-15関西外大
【試合終了】関大79-60関西外大

昨日、大大谷大に終盤までリードするも勝ちきれず、悔しい一敗を喫した関大。秋のリーグ戦前、最後の公式戦で戦うのは昨年度のリーグ戦で1部に所属した関西外大だ。今年の目標である1部リーグ昇格を達成するためには、絶対に勝たなければならない相手と対戦する。

試合序盤、相手の高さに悩ませられ、リバウンドがなかなか取れない状況が続く。苦しい試合状況が続く中、流れを変えたのは主将の森山奈美(商4)だ。森山の相手ディフェンスの意表を突くスリーポイントシュートで逆転すると、小幡美乃理(文3)の3連続ポイントもあり完全に試合の主導権をにぎった関大。7分には山中萌(法3)の相手オフェンスの動きを予測した好スティールも飛び出し、第1Qを10点リードして終える。


△森山


△小幡


△山中

ところが第2Q、試合模様は一転する。開始直後、相手選手の2連続スリーポイントシュートが決まり、試合は相手ペースに。すぐにベンチはこの日初めてのタイムアウトを使う。しかし、相手の洗練されたゾーンディフェンスを破ることが出来ず、その焦りからか不用意なファールを与えてしまい、10点あった点差が1点のリードを許す展開に。6分には再三、好スティールを連発してきた山中が負傷離脱するなど暗雲が漂い始める。その状況を切り裂いたのは、やはり森山だ。7分に森山が2連続ポイントでチームを鼓舞すると、期待のルーキーである永田舞(安全1)のハイポストからのシュートや運動量豊富な五十子玲奈(政策2)のハイプレスが相手のミスを誘うようになり、主導権は再び関大に。その後も五十子のスリーポイントシュートなどで得点を重ね、前半を12点リードで折り返す。


△永田


△五十子

後半は相手の得点でゲームがリスタートするも、前半からの流れをしっかり保つ。新井夕佳(人2)がレイアップシュート、ミドルシュートを立て続けに決め、勢いに乗ると、その後も小幡のシュートを永田がリバウンドからきっちりと処理するなど相手にペースを渡さない。みるみる点差を付けると、第3Q終了間際には永田のドライブから五十子が放ったシュートがブザーとともにリングを通過した。


△新井夕


△古金谷郁美(文4)

最終Q。森山がスティールにスリーポイントにと奮闘する中で、小幡も負けじとシュートを量産。「大きい相手に対して逃げるんじゃなくて、どんどん自分から中に入っていってくれる」(森山)と、きつくなる相手ディフェンスに対し、菰方智恵子(人3)が果敢にカットインで攻め込む。途中、永田が相手との接触でベンチに下がらざるを得ない場面もあったが、最後まで攻めの姿勢は変わらない。最後は森山のパスから宮夏見(安全2)がシュート。リングに届かなかったボールをみて少し苦笑いを交わすも、約20点差を付けて快勝した。


△菰方


△宮

「ナイス!」「もう1本!」。ベンチから途切れることのない声援はコートに立つメンバーたちを奮い立たせる。「ベンチが盛り上がってたら頑張ろうってなるし、ダメな時でも、中でもっと声出してとか聞こえたら自分も声出さないと、とか気づける」(森山)。チーム一体となったプレーで、秋リーグ前の最後の公式戦は幕を閉じた。上半期、見えた課題は「集中力と、勝ち切る勝負強さ」。それを突破した先に見える「1部昇格」を目標に、夏、そして秋へ駆ける。【文/写真:高木満里絵、北島大翔】

▼早川亮馬監督
「自分たちの主導権でゲームを進めることが出来た。元々ゲームはいる前に考えていたことが遂行できたというのが結果につながった。キーマンは山中萌選手。第1・2クウォーターで、相手のオフェンスを予測してスチールを3つも4つもしてくれた。そこで相手のオフェンスの芽を摘んでくれたので相手に対して先手をとれた。試合展開が接ってはいたが、相手がたれてきたので先手が取れたのは大きかった。秋のリーグ戦に向けては、対戦相手が決まっているため相手を見据えた戦術、戦略の部分の構築をし、またベンチメンバーも含めて相対的なレベルアップをしてチームの層を高めていきたい」

▼森山主将
「最近は、継続して出だしの5分間っていうのを大事にしてて。出だしが良かったら、いい試合運びもできるしメンタル的にも良い。でも最近、ミスから入っちゃったりとか、出だしが悪くて。相手の得点、スリーポイントとかから入って、結構流れが悪くなることが多かったんですけど、でも今回は出だし良くて最初から集中できたと思うんで、そこが結構良かったかなと思います。今日のゲームは、昨日の反省が結構出てた。(昨日は)雰囲気的にも終わってからすごく暗かったんですけど、今日はとりあえず切り替えて。いい意味で考えない、ミスとか課題は頭の中で整理しつつも、気持ち的には切り替えて、全員で明るく頑張ろうっていう風に話してました。今日はやり過ぎくらい明るくやろうって。(ベンチは今日すごく声が出ていましたが)プレーしてる時は、ベンチがわーって盛り上がってたら頑張ろうってなるし、ダメな時でも、中でもっと声出してとか聞こえたら自分も声出さないと、とか気づけるし、そういう声は結構助かってます。(第2Q内で持ち直せたのは)タイムアウトの時、監督が、全体的に見たら悪いところとかいっぱいあるんですけど、その中でもこれだけはしようっていうを決めてくれて。ボール運びで、相手に一番ゴールの近いところで取られたりとかしちゃってたんで、そこのボール運びの改善とか。後のオフェンスの具体的な攻め方とかは言われてないんですけど、そこをきっちりやろうって言って。そこを攻めれたら落ち着いてできた。本当は自分たちで解決できたらいいんですけど、監督に指示出してもらってできたかなという感じです。(今日良かった選手)2回生のリオ(五十子)は持ち味を出してくれた。自分のタイミングでシュートを打ったら入るっていうのはわかってるんですけど。なかなか気持ち的に緊張しちゃうタイプなので、最初空いてても打たずにパス回してしまうことも多いんですけど、今日は、最初から思い切ってどんどん打って行ってた。それが自信になってて今日はそれが良かったです。途中から入ってきてくれてたんで、そういう風に決めてもらえると楽ですね。あとは、13番の菰方。背は低いんですけど、大きい相手に対して逃げるんじゃなくて、どんどん自分から中に入っていってファウルもらったりとか。なかなか自分たちができないプレーをやって、結果としてシュート決めてくれるので、そういう意味では、スコアには乗らないけど影で頑張ってくれてる。そういう一番しんどいことやってくれてます。あとは小幡。いつも落ち着いてやってくれます。シュートも打てるし、ディフェンスもできる。自分のマークマンもついてるんですけど、ちょっとやられそうなとことかあったらすごい行ってくれるんで。今日ファウルが昨日より少なかったのは、そういう意味でケアしてくれててるから、周りが助かったなと。あとは1回生の永田。1回生でああいう風にアグレッシブに行ってもらえると、周りもやらないとってなるのも1つやし、いい時だけじゃなくて悪い時にどうにかしないとっていう責任感もある。悪い時に振ったりしたら攻めに行ってくれるし、その後しっかりシュートまで行ってくれるんで。ファウルもらうかシュート決めるかっていう勝負強さもあるんで、すごい助かってます。(この試合が秋前最後の公式戦でしたが)夏は新潟と愛知で遠征。愛知は西日本で負けた相手とやらせてもらうし、新潟も強いチームがたくさん来るんで。ずっと勝てるかって言われたそうじゃないと思うんですけど、自分たちよりも強い相手に対して向かって行くっていうのもそうやし、そういう時にどう自分たちで改善して行くかっていう部分でも成長できると思う。そこで得れるものがあると思うので、そういった部分で頑張りたいです。(秋のリーグ戦に向けて意気込みは)今日、外大とやって、勝たないと1部にはいけない。今日は勝ったけど、やっぱりリーグや入れ替え戦までには向こうも仕上げてくると思うんで。自分たちは今日だけで満足するんじゃなくて、もっともっと成長していかないとダメだと思うし、入れ替え戦の前にリーグが10何試合かあるんで、それをちゃんと全部勝っていけるように、集中力っていうところと、勝ち切るっていう勝負強さっていうところを全員で意識して。全勝優勝して1部昇格できるように頑張っていきたいです」