【ボクシング】リーグ戦終結。昨季と変わらず5位も来季へ手ごたえつかむ

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◇第72回関西学生リーグ戦最終日◇対大商大◇6月24日◇関西大学ボクシング場◇

[LF級] - ●WO
[F級]  中尾天青(政策2)●WP
[B1級] 小林亮太(情1)●RSC
[B2級] 竹下開斗(情2)●WP
[L1級] - ●WO
[L2級] 渡部夏志(社1)●WP
[LW級] 本島翼(法1)●WP
[W級] 宮本大樹(人3)○WP
[M級] 日野魁人(人4)○WO
※WP:判定
RSC:レフリーが行う勝敗宣告。TKOに相当
WO:不戦勝または不戦敗

今年も迎えたリーグ最終戦。これまで、接戦を演じながらも及ばず黒星を重ねている関大は今季ここまで1勝3敗と苦戦している大商大をホームに迎えた。

最終戦最初のリングに上がったのは前節今季初勝利をあげた中尾。序盤は距離を詰めてくる相手にうまくパンチを当てられない。だが、徐々に攻勢を強め、3Rを戦い切った。結果は判定で惜しくも敗れたが相手選手を追い詰めチームに勢いをもたらす。続く小林はガードを固める相手に連打を仕掛ける。しかし、2Rにカウンターからこの試合2度目のダウンを奪われRSC負けとなる。もう負けは許されないB2級には竹下が登場。だが、1Rから劣勢に回る。3Rを戦いきったが判定ではすべてのレフリーが大商大選手を支持。L1級は関大の不戦敗となるため敗戦が確定し、今年もリーグ戦5位となった。

L2級の渡部は静かな立ち上がりとなる。冷静に相手のパンチを躱(かわ)していく。3R前に笑顔を見せ、パンチも正確に当て、試合終了後にはガッツポーズ。だが、レフリーの腕は上がらず。続くはここまでリーグ戦4戦2勝と1年生らしからぬ活躍を見せる本島。1Rはうまく試合が運べない。だが、2Rはパンチを短く切り替える。フックを中心に攻め立てる。判定の結果は2-3と惜しくも及ばなかった。「体重差があるなかで今日のような試合展開になってしまったのは僕の力不足だった」と悔しさを見せた。

本日最終戦となるW級宮本は左フックが好調。「サウスポーが苦手」と語る宮本だがこの試合はツーフックを軸にうまく試合を組み立てた。タフな試合展開となったが、最後まで打ち切り5人全員の支持を集め勝利。関大の意地を見せた。今試合が関大の主将としては引退試合となる日野主将はM級にエントリー。だが、相手がまさかの計量オーバーで失格。「やりたかった」と、残念がったが「やり切った。後悔はない」。最後のリーグ戦を5戦4勝1KOと圧巻の成績を残した。

今季も5位。だが、「結果だけ見たら去年と変わらない5位。でも内容は全然違う」(日野主将)、と手ごたえを感じるシーズンとなった。「雰囲気もいいから、来年はAクラス、3位以内には入りたい」(中尾)。来季への期待も高まる。頼れる兄貴分としてチームをけん引した日野主将については「おらんと考えるとウルっときてしまう」(宮本)、「チーム全体の勝利を(日野主将に)贈ってあげたかったのですが、できなかったのでそこは残念」(本島)、「とてもお世話になっていて尊敬している先輩だし、いつも背中でものを語ってくれる。だからこそ、本当はチームとして勝利をプレゼントして、お疲れ様を言いたかった」(中尾)。と、後輩たちは語った。日野主将も「来年はもっと良くなると思う」と後輩たちには信頼を置く。主将の思いを受け継ぎまた新たなボクシング部として来季への飛躍へ挑む【文:多田知生/写真:濵田将志】

▼日野主将
「(引退試合が不戦勝に)やりたかった。相手が計量オーバーしてしまったので。(リーグ戦を振り返って)結果だけ見たら去年と変わらない5位。でも内容は全然違う。近大にも3-6で負けたけど良かったし、同大にも自分が負けたのが悪いし宮本は勝ってた。今日の大商大もスコアでは2-7だけど内容は僅差。来年はもっと良くなると思う。(後輩に期待することは)今年のチームの半分は1年生。個人戦とか出られへん人は経験も少ないし不安はあった。でも5,6月までだけですごく成長してくれた。経験を積むことでこれからも個人としてすごくよくなると思う。(個人を振り返って)1回負けたのが相手はめちゃくちゃ強かったけど、もったいなかった。でもやり切った。後悔はない。(これからについて)(個人戦に出るかは)迷っている。愛媛の協会の人に「出てくれ」とは言われてる。それが終わってもボクシング自体は趣味で続けると思う。選手としては、国体が最後かなと思ってる」

▼宮本
(非常にタフな試合展開だったが)自分はいつもタフな試合なんで(笑)(今日の試合について)みんなもうちょっと、一つずつ足りないものがあった。1人が負けたのはスタミナ、もう1人は手数みたいに一人一人1つの課題ができなかった。そこで負けたし、そこができてたら勝てた。2月から一丸で頑張ってきた。いいリーグ戦になったと思う。(自身の試合について)キャプテンと一緒で自分はサウスポーが苦手。だからもらっちゃうのは仕方がない。それ以上にパンチだそう。と思って試合に入った。それでクタクタになった。サウスポーはツーフックがよく当たるからとコーチとかがミットとかで教えてくれた。自分の力だけじゃなくてそういう知恵を与えてくれる人がいたから勝てたと思う。(新体制では主将となるが)今は新人、1年生が半分以上いる。みんな仲がいいし、そういう仲の良さは絆というか強みになる。応援やサポート、チームの力もついてきた。みんなでまた鍛えなおしてリーグ戦に備えたい。(日野主将について)おらんと考えるとウルっときてしまう。みんなのお兄ちゃんがいなくなってしまう。悲しい」

▼本島
「お互いに接近戦で打ち合うという戦いになり、ガード→パンチ→ガード→パンチの繰り返しを意識するよう指導していただいたのですが、うまくできず負けた原因になった。(相手選手は実力者。実力者同士の戦いになったが)僕はウェルター級で相手はライト級でやってきたみたいなのですが、体重差があるなかで今日のような試合展開になってしまったのは僕の力不足だった。(日野主将について)僕個人としては、(日野主将から)リーグ戦の試合が終わるたびにアドバイスをいただいたり、少し打ち合う感じのハードな練習にも付きあっていただいて、個人的に凄く感謝している。(今日の試合で日野主将に)チーム全体の勝利を贈ってあげたかったのですが、できなかったのでそこは残念でした。(新体制について)今日の終わりにOBや監督、コーチの方から『うちのチームは、下級生が多くそこは伸びしろだと考えている』と話していただき、来年はさらに強く強くなり、やっていきたいと思う。(1年生ながらリーグ2勝)勝利に関しては、今自分のボクシングが不安定なものだと考えていて、同じ相手と二度やって二度勝てるかと言われれば自身がないので、基礎的な練習からまた繰り返して確実に勝てるように、自力で強くなれるように頑張りたいと思います」

▼中尾
「今日は結構接戦で、けがしている選手が多い中での試合でチームとして勢いのつく試合したいなと思い、気持ちを出そうと試合に臨んだ。結果はついてこなかったけどやりきった。でも、勝ちたかった。他の学校の監督に「勝っている部分も多かった」と言っていただいた。(試合は)審判次第だったけれど楽しかった。(接戦だと審判でゲームが左右されることがあるから)接戦ではなく、相手に差をつけて勝てるぐらい練習して頑張りたい。(日野主将について)個人的には日野さんにはとてもお世話になっていて尊敬している先輩だし、いつも背中でものを語ってくれる。だからこそ、本当はチームとして勝利をプレゼントして、お疲れ様を言いたかった。今日の試合は(各階級が)本当に僅差でとられているから悔しかった。でもみんなが試合に対して頑張っていたから、日野さんも(その気持ちを)わかってくれたと思う。(その中で宮本が唯一の勝利だったが)口でチームの士気を高めるようなタイプではないし、口下手やったり、チームを(表面的に)引っ張って行く人ではないけれども、結果や練習の態度で引っ張ってくれる人だから、来年はもっとチームとして強くなるだろうと思う。(宮本主将の新体制が始まるが)付いていこうとしか思わないし、2年が次3年になって、自分らの代の人が副将になるので、宮本君を全力で支えて、(宮本君が)口下手な分、俺らで盛り上げて後は宮本君が背中で語ってくれるかなと思う。そしたらみんなついて来ると思うし、雰囲気もいいから、来年はAクラス、3位以内には入りたい。(1年生について)入ってきたときに比べても、練習積んできて大学のボクシングになってきていて、伸びしろがある。だから勝たせてあげたい。レフェリーの判断でもどかしい思いとか悔しい思いをすることもあるけれども、それぐらいで落ち込むんじゃない。前の監督に『結果があかんから腐るな!』って自分も言われて、理不尽なこともあったりするけれども、それで腐ったらもったいない。自分ら頑張ってるからいけるっていうことはみんなに言っている。(これからについて)自分は楽しいチーム作りがしたい!苦しい時もしんどい時も嫌な時も、笑っていこうって、ポジティブにいきたい。チームを楽しませたい!めっちゃしんどい練習しているときも、めっちゃ試合でつらい時も笑えるぐらいのチームにしていきたい!それについてきてほしいし、俺も引っ張っていきたい!仲良く和気あいあいとメリハリつけて、笑ってしんどいことやりきったら、絶対に強くなるし、人としても成長できると思う。今回は本当に、めっちゃいい雰囲気で練習できていた。(今シーズンの個人戦について)自分自身けが持ちで、今も腰の痛みがすごくて(笑)。拳の剥離骨折が治らなかったり、(個人戦は)連戦続きだったりするけれども出たい。個人的には個人戦で結果を残すよりも、リーグ戦で勝ちたい、チームとして勝ちたい!今までずっとボクシングは個人戦で、チームでやるのが大学で初めてだから、チームで勝ちたい。(個人戦は)全日本でいい経験し挑んで、来年のリーグ戦につなげていきたい」