【アイスホッケー】最終Pの逆転劇で守り抜いた頂!関西インカレ10連覇!

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◇第67回関西学生選手権対同大◇6月16日◇関西大学たかつきアイスアリーナ◇
【第1P】関大0-0同大
【第2P】関大1-3同大
【第3P】関大4-0同大
【試合終了】関大5-3同大
【最優秀選手賞】高井優希(社2)
【最多ポイント賞】瀧本風斗(情2)

関西王者は譲らない。近年、苦戦を強いられている同大との関西インカレ決勝戦。先に2点を許し、第2ピリオド(P)終了時には1-3とされる。しかし、ラスト20分で三浦詰平(人3)の2ゴールもあり、逆転に成功。見事10年連続優勝を成し遂げた。

試合開始から両チームとも激しいチェックでのぶつかり合いやスピード感のあるホッケーを見せる。スティックの接触音が鳴り響いた。攻守の切り替えが早く、同大はパックを奪いセンターラインを抜けるとすぐにゴール裏へパックを放ち、アタッキングゾーンに侵入してきた。関大も相手の2倍以上のシュートを作り好機を演出。しかし、チャンスをものにできず、第1Pはスコアが動かず終了する。

第2P9分、いよいよここで試合の均衡が破れる。関西CUP決勝でもゴールを奪われた同大の三浦にまたしても失点。三浦のシュートはGK渡邊慶(経1)の体に当たり、力なくゴールに吸い込まれた。

切り替えたいところだったが、その1分後もゴール前の不用意なパスミスで追加点を決められる。直後にパワープレーから第1セットがうまく組み立て、最後はDF安田歩実(人4)が押し込む。

1点を返すもFW香田悠匠主将(人4)の反則から失点を喫した。第2P終了時点で1-3。第2Pのシュート本数(関大15、同大16本)も同大に1本上回れ、10連覇に暗雲が立ち込めた。

2点差をつけられた状態でも選手たちは落ち着いていた。「しんどかった。でも自分たちのホッケーをしたら勝てると思っていた」と香田主将。チームの要のDF高井も「(焦りは)そんなになかった」。

それでもここまで1得点に終わっている関大にとって2点を取り返すのは簡単ではない。「自分が取り返す」(香田)。3失点目のきっかけとなった反則を犯した主将はその強い思いでリンクに入った。そして最終P9分、ロウラー和輝(商2)から受けたパックでGKと一対一を迎えるとゴールに沈めた。主将の反撃の一発にチームも波に乗る。

1点差となり、積極性が影を潜めた同大相手に果敢にゴールに迫る。13分にはロウラーのシュートがゴールラインを割り、赤いランプが点灯。このゴールに同大側から指摘があり、一時中断になるも判定は変わらない。

そして最後は不調に苦しんでいた96番が魅せた。FW瀧本がゴール付近におり、シュートを打つかに見えたが、背後から「風斗!」と叫ぶ声。

後ろから駆け上がってきた三浦にパスを出しそのままシュート。相手のディフェンスもタイミングが合わず逆転ゴールが吸い込まれた。「今日は今できる最善のプレーをしようと割りきった」と三浦。思い切りの良いプレーでチームを救うと終盤に6人攻撃を仕掛けてきた相手からもゴールを奪う。本日2得点の活躍でタフな試合に終止符を打った。

苦しい試合であったが、見事関西インカレ10連覇を達成した関大アイスマン。香田主将は「先輩たちが築き上げてきた連勝をストップさせるわけにはいかなかったので勝てて良かった」と口にした。だが、もちろん満足しているわけではない。「関西でこんなに苦戦していたら関東では絶対に通用しない」(香田)。大迫コーチが「スコアリングチャンスを決めなかった。決めるところ決めないと優位に進められる展開も優位に進められなくなる」と話せば三浦も「負け試合だった」と反省を口にした。日本一という目標が個々の意識を高くさせる。

30日(土)には全日本インカレインカレ2連覇中の明大と対決。文字通り全国チャンピオンと力を試す絶好の機会だ。「ワンチャンスを決められたら勝てる」と香田。実りのある一戦で夏の東西交流戦へとつなげたい。【文:三木勇人/写真:水上壮平】


▼大迫コーチ
「決めるところ決めないと優位に進められる展開も優位に進められなくなる。常に3ピリみたいに自分たちの力を100%出せる試合をしていかないといけない。課題が見つかった試合でした。(良くなかった点とは)まず、スコアリングチャンスを決めなかったこと。あと全体的に先に先にという体も頭もない。パックが動いてから動く。テンポが100%のテンポが出せていない。(失点シーンについて)根本的なスキルの問題。普段からスキルやコミュニケーションを大事にしないといけない。(同大とは苦しい戦いが続いている)同志社さんぐらいの力になると決めるところで決めないと場合によっては苦しくなる。今日でシュート一本の大切さが痛感できたんじゃないかなと思う。(明大との戦いについて期待したいこと)やることも要求することも変わらない。自分たちのやっていることを意識して実戦してほしい。どれだけ明治のスピードについていけるか計るのにいい機会だと思っています」
▼香田主将
「しんどかった。でも自分たちのホッケーをしたら勝てると思っていた。1ピリとかもそんなに悪いホッケーではなかった。自分たちがいつも通りやっていれば大丈夫だったので焦りはあったけど、いつも通り声を掛け合ってプレーしたら結果的に逆転できて良かった。(2ピリから3ピリにかけてなにか言われましたか?)『焦んないんでここ決めていつもみたいにプレッシャーかけて取り返そう』と。自分がペナルティーをしちゃったので自分が取り返してくるわとは言いました。(同大と接戦が続いている)強いけど自分たちが3ピリ4点入れてていつも通りやれば4点取れたのでもっと早くスイッチ入ってやればもっと楽な展開でいけた。2ピリで3点入れられてこっちは1点しか入れられなかったところを1ピリからエンジン全開でいけたらもっと圧倒できた。1-3の状況から逆転できたのは収穫。形はどうあれ結果的に勝てた。ここで天狗にならないでもっと練習で得点力を上げるためにはどうなるか考えればもっと良くなる。(1年生について)DF岩瀬谷(拓哉=社1)、安野(湧星=情1)はもともと4つめでやっていたが凄く頑張ってくれた。安野はポイントで得点はつかなかったけどいいプレーしてチームに勢いつけた。岩瀬谷は献身的な守りといい球出しで頑張ってくれたからその2人は良かった。高橋佑萌(人1)は最初良かったけど途中で出る機会が少なくなっていたので2ピリまでコンスタントに出れたらもっとチームに必要になる選手になる。(関西10連覇について)先輩たちが築き上げてきた連勝をストップさせるわけにはいかなかったので勝てて良かった。(ホットする部分は?)でも逆に関西でこんなに苦戦していたら関東では絶対に通用しないのでそこは天狗にならないようにしないといけない。(1セット目からの得点が多い)スタッフから言われたんですけど得点力が欠けてる部分がある。向こうのパワープレーが上手くて、向こうのやりたいことを自分たちがやってやりたいことをやらせないように考えてプレーできたら。(30日の明大戦について意識すること)やっぱり守りと得点力。守り意識して得点力低いのでシュートでもワンチャンスを決められたら勝てると思うので守り意識しつつチャンスを決めたい」
▼三浦
「出だしが悪くて内容的にもほぼ同大に押されて負け試合と言ってもいいぐらい内容は良くなかったけど最終的には勝ちまで持ってこられたのは良かった。この前の試合まで不調なプレーが続いていて自分も模索しながら考えながらプレーをしたのが悪い方にいっていた。今日は今できる最善のプレーをしようと割りきったのでそれなりのプレーができた。来たら絶対決めようと思った。明治は去年のインカレで負けているのでリベンジできるよう頑張っていきたいです」
▼高井
「先制はされたがみんな慌てることなく自分たちのプレーが継続できたから勝てたかなと。(焦りは?)自分はそんなになかった。まだ時間もあったので。(最優秀選手賞について)今大会そんなにポイントも全然取っていないんですけどディフェンスのやるべきこと、パス出しとかが評価されたのかなと。自分もなんで取れたかとは思っていなかった。(呼ばれたときは)まさか自分だと思っていなかったのでえっていう。(誰が取られたと思ったんですか?)僕は三浦詰平君だと。うれしさというよりビックリで自分でいいのかなと。自分の調子は悪くなかったけど詰平さんはポイントも取っていたので。(今大会の収穫は)負けていても慌てないホッケーができたのが今回の収穫かなと。体力も前回よりついたと思う。今日も後半で二つ回しがあったが、普段から陸トレ、ウエトレを今年はやっていてその成果が出てのかなと。4月、5月より体も出来上がっているし当たりも負けなかった。(30日の明大戦について)格上相手なのでしっかり失点しないこと。攻められる時間は多くなるけど守って、守ってしっかりカウンターを狙いたい」
▼ロウラー
「出だしからチャンスはあったが決定力の無さを痛感したので、泥臭くゴール前で点数を取ろうという気持ちで第3ピリオドには入った。負けられない戦いだったが、ずっと点数が入る雰囲気はあった。1点入れてしまえば流れは変わるかなと。序盤から今日の第3ピリオドのような動きができるように自分たちの欠点を見直していかないといけない。個人的にはパックをキープする時間が短かったので、もっと体も鍛えて積極的に攻めれるようにしていきたい。明大戦は、去年結果が出せてないので、関東でも戦えるという自信をつけるためにも頑張りたいです」
▼瀧本
「今日は先制点を取られたのが痛かった。一進一退が続いたなかで、第2ピリオドで先制され、相手を勢いづけてしまったのが反省点。2連続失点は、プレッシャーになったし、取り返さなくてはという意識でみんな動きが固くなってしまった。逆転の時は、自分のアシストから三浦さんが決めた。課題としていた足を使ってチームをけん引するということを実行できて、そこからのドロップパスで得点が入ったんで、自分も役割を果たせたかなと思う。(最多ポイントについて)一緒にやってきた、国塚(李久=人2)、小竹(凌=商4)さんのいいパスがあって最後に自分が決めきれたので、それなりの結果が出たなと思います。(明大戦に向けて)もっと動きも早くて、プレッシャーもかけてくるので、自分たちのプレーができるようにもっと足を動かして相手のゾーンでプレーして得点に絡んでいきたいと思います」