【テニス】越野が沈との決勝戦を制しシングルス2連覇達成!

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◇平成30年度関西学生春季トーナメント◇5月27日◇靭テニスコート◇

【男子シングルス決勝】
●山尾0(5-7、3-6)2松本(近大)
【男子ダブルス決勝】
●平川・山中0(1-6、6(5)-7)2小野・西岡(近大)
【女子シングルス決勝】
○越野2(7-6(5)、5-7、6-2)1沈
【女子ダブルス決勝】
●越野・大野1(7-5、4-6、5-10)2渡邊・小池(園女大)

いよいよ最終日を迎えた春関決勝。男女とも単複関西の頂点へ立つべく6人の選手が関西制覇に挑んだ。

山尾玲貴(商2)のシングルス決勝戦の相手は松本樹(近大)。過去3戦3敗の難敵だった。バックハンド側にボールを集め、得意のフォアをさせずにラリー戦に持ち込む。序盤に2ブレークずつ決め、迎えた第10ゲーム。「流れを持っていかれた」と長いラリーの末に落とし、ブレークチャンスを逃した。その後の主導権は相手側。1ゲームも取り戻すことなく、セットを落とす。第2セットでは第7ゲームに相手のネットインという不運な形でブレークされる。最後は、山尾のフォアハンドが横に逸れゲームセット。頂点には一歩届かなかった。

男子ダブルス決勝には山中瑠樹亜(経1)・平川暉人(人1)組がコートへ。前日柴野晃輔(文4)・島田達也(人3)組に圧勝した小野・西岡組(近大)に挑んだ。試合は相手の勢いを表すかのように、パッシングで先行される。第3ゲームにはダブルフォルトに付け込まれブレークされると、そこから4連続相手のゲーム。第2セットはIフォーメーションからの攻撃で互角の戦いを繰り広げ、タイブレークまでもつれた。だが、最初のサービスでミニブレークを許すと勢いに乗れず。相手に要所を締められストレート負けとなった。

沈清河(法3)のボールがサイドラインを割り、優勝が決まった瞬間、越野菜摘(文3)にまだ笑顔はなかった。「やっと終わった」(越野)。9時過ぎから始まったファイナルだが時計の針は13時を回っていた。ネットに駆け寄り4時間戦った沈と目を合わせ、握手をした時この試合で初めて笑みがこぼれた。

死闘を演じた。昨年に続き2年連続の関大対決となった女子シングルス決勝は越野―沈の同学年のカードになった。2人は「(沈は)1番仲がいい、決勝の舞台でできて(戦えて)良かった」と越野が言えば、沈も「(越野は)普段からすごく仲が良くて1人の選手としてリスペクトもしている」と言い合う関係性。試合前にも「お互いベストを尽くそう」と互いに健闘をたたえ合いコートに入った。

親友同士のゲームで最初に大きくリードしたのは越野。序盤、調子が乗らない沈をよそに5-1とファーストセット先取まであと1ゲームとする。しかし沈も黙っていない。「ラケットが振れだした」とそこから驚異の5ゲーム連取で6-5と逆転。そこからタイブレークに持ち込まれ第1セットは落としたものの、第2セットも3-5から4ゲーム連取の粘りを見せフルセットに持ち込んだ。普段は後ろの位置でプレーする沈もチャンスがあればドライブボレーを試みるなど積極的に攻めを貫いた。

フルセットに入り2-2。ここで集中力を切らさなかったのは越野だ。すでに両者とも疲労困憊(こんぱい)ながらも状況に応じたテニスで一気に勝負にケリをつける。見事、春関連覇を達成。関西学生大会シングルスでは昨年の春関から無敗となった。

単複制覇を狙った越野はその約1時間半後に大野菜々子(社2)とのダブルス決勝に挑んだ。

待ち受けるのは昨年王者の渡邊・小池組だ。緩いボールを駆使した準決勝に比べスピードボールもうまく活用。6-5とし第1セットまであと1ゲームとなった12ゲーム目。両者とも譲らず一進一退の攻防が続き、なんとこのゲームだけで24ポイントの戦いを繰り広げる。プレッシャーが掛かる場面でも決して引かない2人に怖じ気づいたか、最後は相手のダブルフォルトで第1セットを先取した。第2セットも3-1で迎えたが、「ボレーのミスが増えてしまったのでそこを相手に突かれてしまった」と大野。第5ゲームにブレークを許すとそこから流れは園女大に。このセットを失いスーパータイブレークに入ってもリズムに乗ることが出来ず。昨年の夏関に続くダブルス制覇とはならなかった。

男女とも単複制覇とはならなかったものの、決勝進出を果たし、改めて関大の強さを見せ付けた。2週間後には関関戦前哨戦をホームで迎える。創部初の勝利を収めた昨年同様、宿敵を倒し全日本インカレへの弾みをつけたい。【文:松浦智・三木勇人/写真:松浦智・三木勇人・遠藤菜美香】

▼越野
「(今大会振り返って)すごく長かった。ダブルスは他大学に負けてたのですごい悔しさが残るけど去年はダブルスでインカレに出れなかったので今回は出れるのでそれに向けて頑張りたい。(沈との決勝について)お互いが分かり合っているので、だからあれだけ長い試合になったと思う。(試合前は)お互いがベストを尽くそうって言い合ってコートに入った。(試合後は)やっと終わったという気持ちになった。両方勝ちたいし、1番仲が良くて同期だし色んなことを乗り越えてきている仲だから仲いいんですけどだからこそ、この(決勝の)舞台でできたことは良かった。(1-5から追い付かれた場面は)(沈が)一周先に回ってきた。自分が攻め切れなかったのが原因。(昨年の夏関ではウィナーをテーマにしていたが今回は状況に応じて使い分けているように見えたが)打ち過ぎてもウィナーにならないし、かといって打たなさ過ぎたらウィナーにならないし。ケースバイケースで頑張りました。(どういう変化が)自分がウィナーだと思っても上のレベルにいったらそれはウィナーじゃないと国際大会とかを通して感じた。自分の良さはショットを打つことじゃなくて頭を使って打つこと。(フルセットはしんどかったか)すごくしんどい。暑いし、こんなに長く試合したこともないし、集中もしないといけなかったのですごくしんどかった。せっかく清河と試合するし、関大の名に恥じない試合をしたいし、自分の120%の力を出そうとしたら相手のベストまだ出させてしまった。(シングルス連覇については)うれしい。(全国に向けて)全国でたいした結果でなかったらダメだし。これ(関西制覇)は通過点だと思っているしそこ(全国)でどれだけいい成績を出せるかだしダブルスも悔しいけどシングルスももっと強い選手になりたいしここで満足したくない。」

▼沈
「越野とは普段からすごく仲が良くて1人の選手としてリスペクトもしているし、そういう選手と春関の決勝を迎えるのはすごくうれしい気持ちが大きかった。序盤は出だしが悪いというのもあって相手がすごく対策を練ってきてあえて打たずに展開してきた。苦しんだ部分があったんですけど1-5になったあたりからラケットが振れだして私がしたいような展開ができた。(勝つ)チャンスが無かったわけではないので大事なところで一本を取る時に相手の方が果敢に攻めてきた。最終的に守りに入った部分もあってそこが相手の方が一枚上手だった。(1-5になったときの心境的には)セカンドで切り替えるしかないかなと思ったんですけど相手も優勝したくて勝ち急ぐ場面があると思ったのでそこで仕掛けて、もつらせれたらいいなと思っていてそこはうまくいった。越野相手には後ろで打っているだけじゃポイントが取れないのでちょっと浮いてきたりしたらドライブボレーをしたり前に出るそぶりを意識しました。(決勝進出について)新進は越野がいなくて春関の方がレベル的にも高くて、その中で一戦、一戦戦っていって調子も上がって最後はすごく長い試合になったんですけど自分なりのベストは尽くしたかなと思います。彼女から刺激を受けることはすごく多くて勉強にもなる。勝負強いし、シングルス1を張ってもらってリスペクトしている。今日の試合もベストを尽くしたらいいなって言っていて、同士討ちだしどっちが勝っても優勝。でも勝ちたかったですね。(全国に向けて)関西代表として胸を張って試合をできるようにしたい。関西で勝つのはもちろんですけど全国に出てどれだけ自分をアピールできるか。関東の選手はすごく強い。そこで関東の名前のある選手に勝ちたい」

▼大野菜
「越野さんがシングルスですごくハードな試合で自分が絶対その分カバーしようと思ったんですけどボレーのミスが増えてしまったのでそこを相手に突かれてしまったのが痛かった。緩いボールよりもしっかり打っていった方がポーチとかにも出れるしその方が自分たちの勝ちパターンだと思ったのでそこは徹底しようと思っていた。(準優勝の結果について)インカレにいけたのはすごい良かったんですけど園女に負けてしまったのはすごい残念。でもインカレで勝てたらいいと思っている。この負けを生かせるように練習を頑張っていきたい」

▼山尾
「夏関も準優勝だったので悔しい。相手のフォアが危険だったのでバックハンドに集めていた。相手は粘り強いタイプでその中でフォアの強打が強い。第1セットで5ー4の時、デュースからの長いラリーを落としてしまった。これが第1セットで流れを持って行かれた原因。(試合前意識したことは?)いつも通り粘り強いラリーをしようと思っていた。昨日はストレート勝ちだったので疲労というのは別に問題ではなかった。(今リーグの決勝以外でヤマ場だった試合は?)途中で手首が気になりメディカルタイムアウトを要求してその後に切り替えられて試合だったと思う。(課題は?)サーブとリターンの強化。ショートポイントの部分を強くしたい」

▼山中
「昨日柴野さんと島田さんからのアドバイスでリターンがすぐ来ると言われた。そこまで続かないだろうと思っていたけどしっかり入ってきた。(調子は?)サーブの確率が良くなく、Iフォーメーションからの流れを作ることができなかった。サーブの調子が良くなかった。第1セット終わりに、相手は勢いできていると思ったので考えさせるためにもトイレットブレークをとった。2セット目にはタイブレークで1ー5までされてしまった。もしスーパータイブレークまで持ち込めていたらどうなるか分からなかったと思う。今後はボレーをしっかりしていきたい。一発単調にならず、タッチや多彩さをつけていきたいと思う」

▼平川
「(はじめの1ポイントについて)はじめにあれを見せられた。なので第1セットは自分たちが引いてしまった。印象に残っている。ファーストサーブを入れてIフォーメーションを作る状態に入ることができず、自分たちが崩れてしまった。ファーストサーブを入れることができればもう少し良かったかもしれない。(セット間に何を話し合った?)気持ちの面で引いていたので、引かずに切り替えていこうと思っていた。スーパータイブレークは何回もしてきて、自分中ではいけるだろうと思っていた。(今後の課題は?)サーブの精度を上げていきたい。ただ単に入れるのではなく、質を高めていきたい。相手の陣形関係なく戦えるように普段から取り組んでいきたい。リターン練習もやっていきたいと思っている」