【野球】エースが投打に奮闘も、延長14回力尽く…

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◇平成27年度関西学生秋季リーグ第6節対立命大1回戦◇10月14日◇南港中央野球場◇

立命大 000 010 000 000 01=2
関 大 001 000 000 000 00=1

(立)桜井―小林
(関)石田光―久米

いよいよ迎えた天王山。これまで6勝1敗勝ち点3と首位を快走する立命大との頂上決戦だ。優勝争いを大きく左右する一戦とあり、先勝して主導権を握りたいところだ。

第1試合が延長に突入したため、予定より1時間以上遅れて試合が始まった。リーグ通算30勝目がかかる関大・石田光と立命大・桜井の関西を代表する好右腕が共に先発。先手を取ったのは関大だった。三回裏、1死から8番・久米がチーム初安打となる右前打を放つ。続く9番・石田光が「無心で打った」とファーストストライクを積極的に振り、左中間を破る適時二塁打。エースが自らのバットで貴重な先制点を奪った。
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しかし、立命大も譲らない。五回表、石田光は簡単に2死とするも次打者に安打を許すと、打席には相手投手の桜井。追い込んでからの4球目を打たれ、右翼線を抜ける二塁打に。一塁走者が一気に生還し、1-1の同点とされる。

この後は両投手とも得点を許さない。石田光は七回に先頭打者の安打と、自身の失策で無死一、二塁のピンチを迎える。それでも粘って2死までこぎつけると、続く打者の打球を中堅手・杉森が背走しながら好捕。バックの好プレーで窮地を脱した。意地の投手戦が繰り広げられ、試合は延長戦へ突入する。
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10回裏、関大は7番・湯浅がヘッドスライディングで内野安打をもぎ取る気迫を見せるも、後続が倒れ無得点。走者こそ出すものの、勝負所であと一本が出ない苦しい展開が続く。

両投手ともにマウンドを降りない。「この展開で次の投手にというのは考えなかった。桜井君ととことん勝負するしかない」と早瀬監督は最後まで4年生右腕に託した。すると、14回表、石田光が先頭の5番・辰己に安打で出塁される。続く6番・小林はバントの構えを見せるも、1ボールの後に2球連続でファウルとさせて追い込む。だが、直後の1球が勝負を分けた。ヒッティングに切り替えた小林に「低めの球をうまく打たれた」(石田光)と左中間に決勝の適時三塁打を浴び、均衡を破られた。その裏の攻撃で関大は三者凡退に倒れゲームセット。石田光は196球、桜井は206球で共に完投。3時間40分を超える激戦の末に首位攻防第1戦を落とした。

早瀬監督は「石田はうまく追い込んでくれたが。これを逃さずに長打にしたのが小林君の力」と決勝打の場面を悔やんだ。15日の試合で敗れると、その時点で立命大の優勝が決まる。「明日勝って3戦目につなげるだけ」と石丸主将。石田光も「もちろん明日も準備する」と連投も辞さない覚悟を口にした。なんとしても土俵際で踏ん張りたい。【吉見元太】
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▼早瀬監督
「今日が大ヤマだと思って準備してきたが、点を取れないと勝てない。石田の奮闘に報いてやれなかった。桜井君も良かったが、その中でもチャンスはあった。簡単にはいかないとわかっていたが、数少ないチャンスをいかにものにするか。その辺がまだまだだった。(石田について)この展開で次の投手にというのは考えなかった。石田の状態もそんなに悪くなかったので、桜井君ととことん勝負するしかないだろうと。最後までマウンドにおらせてやりたかった。得点力のある相手打線を抑えてくれたので、石田に関しては言うことはない。(勝ち越された場面について)石田はうまく追い込んでくれたが。これを逃さずに長打にしたのが小林君の力。甘い球をしっかり振られてしまった。今日の負けは戻ってこないので、明日勝ちに行きたい。五分にしてなんとか食らいついて3戦目に持ち込みたい」

▼石丸主将
「先に1点を取ってチャンスがあるぞと思ったが、さすが立命という感じだった。明日勝って3戦目につなげるだけ。いつもと同じだが、攻める姿勢を前面に出すように話していた。ここぞというところで1本出せないところが勝負を分けた。(石田の投球について)誇りに思う。今日30勝目を決めてほしかったけど、石田一人の力では難しい試合もあるんだと感じた。明日は開き直って全力で勝ちに行くだけ。準備の段階から大切にして、選手が100%の力を出せるようにしたい」

▼石田光
「何としても勝たないといけない。優勝に向けて、チームを勝たせるという気持ちで試合に臨んだ。取れるところでしっかり抑えようとしたが、結果上位よりも下位打線に多く取られてしまった。明日絶対に勝たないといけない。今日のを次のピッチングに生かしたい。(先制打について)無心で打った。バントのサインが出なかったので、思い切ってストレートを狙っていった。今まで延長14回なんて投げたことない。自分が何回でも行ってやるという気持ちだった。全く代わるつもりはなかった。後攻は1点取れれば終わりだが、なかなか打てなかった。多くの得点を取れるように明日やるしかない。明日全員で勝ってつなげる。もちろん明日も準備する。(30勝がかかっていたが)個人的な記録は関係なかった。準備の段階でチーム優先。桜井との粘り合いになると思っていた。チームとしてはいまひとつ足りないものがあった。(勝ち越しを許した場面は)低めの球をうまく打たれた。明日は違う投手が先発。最後までしっかり、簡単にはいかないけど必ず取りたい。体をしっかりケアして備えたい」