【漕艇】女子舵手付きクォドルプルと14年ぶりに男子エイトが決勝進出!

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◇第71回朝日レガッタ2・3日目◇5月4・5日◇滋賀県立琵琶湖漕艇場◇

【男子エイト 予選】
2着 1:32.82
【男子エイト 準決勝】
3着 1:24.33→決勝進出
【男子舵手付きフォア予選】
3着 A 3:57.94
4着 B 4:16.58
【男子舵手付きフォア 予選】
3着 A 3:57.94
4着 B 4:16.58
【男子舵手付きフォア 準決勝】
6着 A 1:50.54
【男子ダブルスカル 準決勝】
2着 A 1:44.38
6着 B 2:03.28
【女子舵手付きクォドルプル 準決勝】
2着 1:57.20→決勝進出

ラフコンディションに苦しめられた。琵琶湖特有の強風により、大会2日目からスケジュールが大幅に狂い、敗者復活がなくなるなど災難に見舞われた。レースに出たクルーもあったが、荒波にうまく対応できず結果も振るわず。涙をのんだ選手も多い中、3日目には快挙もあった。女子舵手付きクォドルプルと男子エイトが決勝進出をかなえた。後者に至っては、14年ぶりに最終日まで残ることになった。

△男子舵手付きフォアB COX西島俊介(人2)

2日目に出漕できたのは、男子舵手付フォアの2艇。予定された発艇時刻から大幅に遅れてレースが行われた。しかし、水面が荒れる中での苦しい戦いとなった。

△男子舵手付きフォアA

悪条件の中で結果も振るわなかったが、AとB両クルーともに最後までもがきつづけた。

△男子舵手付きフォアB

「艇が蛇行してしまったけれど、そこからはすごい後ろの後輩が声をかけてくれることによって、僕も落ち着きを取り戻してコンスタントはすごいいい流れでいけた」とBのクルーリーダーの植野修爾(経4)は振り返った。

その後、大会は中断され当日行われるはずだった残りすべてのレースが中止された。

3日目も前日に比べれば波も落ち着いたが、それでもまだコンディションが荒れていた。そのため、この日もプログラムに大きな乱れが見られた。

△男子ダブルスカルB

コースも1000㍍から500㍍に短縮され、スタートもクイックスタートに変更された。敗者復活がなくなり、男子ダブルスカルは上位3艇上がりに変更され、保田篤希(人4)と矢内晃太(環都2)のダブルスカルも準決勝に進むことになり、6着で終わるも最後まで手を緩めることなく追い上げを試みた。

△男子ダブルスカルA

「あきらめずに漕ぎ切れた」(保田・矢内)。岡田孟志(経3)と加納劍武(経2)の経験者2人が乗るAも決勝進出には届かなかったが、強豪・東レ滋賀を抜かすなど確かな手ごたえはあった。

男女ダブルスカル、フォアともに準決勝以上に進むことができたクルーは0。ラフコンディションに翻弄(ほんろう)される中で、予選を1着で通過した女子舵手付きクォドルプルがここで流れを変えた。

△女子舵手付きクォドルプル

発艇時刻を迎え、スタートから2・3番を争った。関大は4レーンを走っていたが、隣の3レーンには推薦入学者を多く占める立命大が艇速を上げ、中間で抜き出られ離される。途中から大きく離されたものの、関大の持ち味である、ラストスパートでの加速に成功し、なんとか3着に食らいつく。決勝進出をかなえ、目標である優勝に一気に近づいた。

その後、敗者復活が行われなかったことに伴い男子舵手付きフォアが準決勝に進むことになったものの、6着。最後まで粘りを見せたものの決勝へ駒を進めることはできなかった。

△男子舵手付きフォアA

日も傾きつつあり、3日目が終わりつつある中で行われた男子エイトの準決勝。予選を2着上がりで順調に突破し、準決勝レースに臨んだ。昨年の同大会では準決勝敗退となり、そこから低迷が続いたが、昨秋の加古川レガッタでは優勝を成し遂げており、体格に恵まれた漕手も多い。けがで苦しむ者もいるが、ここで男子クルーの悪い流れを断ち切っておきたかった。

△男子エイト

組み合わせで戦うことになる相手は、阪大と同大のセカンドクルー、拠点をともにする関学大、そして強豪・龍大、東レ・滋賀。激戦になることが予想されていた。試合前に、COX上野祐輔(法4)は「関学大に勝てれば決勝にいけるかな」とプランを組み立てていた。

△COX上野

迎えた発艇。前述のとおり、クイックスタートが取り入れられており、立ち上がりからハイレートで一気に艇速を上げ、ゴールへと息を合わせた漕ぎで進んでいった。隣の3レーンには関学大のクルーが食らいついてくるも、粘り強い漕ぎで振り切る。途中同大に競られるものの、「(その状況が)ローヤーは目に入ったかもしれないけれど、COXの僕には、もうひと伸び、僕らのほうが上かなと考えて、(ローヤー)をリラックスさせて大きい漕ぎさせれば勝てるんじゃないか」。

8人を引っ張るCOXは落ち着いてレースを組み立てると、それがかみ合い、ライバルを一気に抜き去った。最後に見据えるのは、東レ滋賀と龍大のみ。決勝進出の条件は3着までのフィニッシュだったが、関大は艇速を落とすことなくゴールラインを切る。その瞬間、上野は空に両腕を振り上げ喜びをあらわした。14年ぶりの決勝進出。9人が歴史を塗り替えた。

コンディションもプログラムも荒れに荒れた朝日レガッタ2、3日目。苦しい中で戦い抜き、悔しい思いもした選手も上位進出をかなえることができた選手もいたが、各クルーがあきらめることなく最後まで沈することなく漕ぎ切ることができ、関大のガッツが光った大会となった。まだまだボートのシーズンは始まったばかり。これから総合関関戦、西日本選手権、そして関西選手権、全日本インカレと大会が多く待っている。そして、この朝日レガッタもあすでいよいよ最終日。女子舵手付きクォドルプルは優勝を、男子エイトはメダルをかけて漕ぎ抜く。戦いはまだこれからだ。【文/写真:柴村直宏】

 

▼男子エイト・COX上野
「(僕は)ただただみんなを鼓舞させるために全身全霊を注いだ甲斐はあったのかなと思う。うれしいにつきるかな。(予選の)レース状況でいうと、本来は1000㍍レースだったが、500㍍レースに変わってスタートもコールなしのスタートで、タイミングがつかめなくて立ち上がりで出られてしまったけれど、コンスタントでうまいことローヤー(漕手)がリラックスできて、大きい漕ぎで最後抜かせて東レ滋賀に続いて2着。3着の同大とは結構競られていてもともと、阪大とか来るかなと思っていたら同大が横のレーンを競ってきたなと思った。(その状況が)ローヤーは目に入ったかもしれないけれど、COXの僕には、もうひと伸び、僕らのほうが上かなと考えて、(ローヤー)をリラックスさせて大きい漕ぎさせれば勝てるんじゃないかと思って、落ち着いた状況でコールはできたのかなと思います。(クイックスタートだったことでスタートがわからなかったことに関しては)正直COXの僕には見えなかったので、みんなもあたふたしていて、『なにが起こったんや』と思っていたら、横の東レ滋賀もそのまたとなりの同大も同時に遅れていて、『スタートでミスったんやな』とわかって、スタートのタイミングが体に染みついていたみたいで、しっかり出発し始めてからは落ち着いてコールできたと思います」

▼男子ダブルスカルB・保田・矢内
「一言でいうと非常に残念で、自分たちの力を出し切れなかった。艇を(ステッキボードに)付けるときからばたばたしちゃって、荒れてる波に押されてふがいない結果に終わったのが残念。いままで一発で付けれていたので、今回も荒れてる波に対応できずに周りの人に迷惑をかけてしまって、大会時間も押していて、2つのことで頭がいっぱいいっぱいになってしまって、焦ってスタートにも響いて崩れてしまった。荒れてる状況下であまりやったことがなくて、全然漕げなかった。これが大きな原因。練習では(スカル競技)には結構なれていたので、今日できなかったのは実力不足だなと思う。スタートから失敗してしまったので、挽回しようとして(保田は)力んでいて、力だけでスムーズさがなくて、Aチームとは違った。250㍍までそれが続いていた。良かった点をあぶりだしてみると、焦ってた中で500㍍をしっかりあきらめずに漕ぎ切ったこと。他のクルーを見てみると、あきらめたりするところもあったと思うけれど、自分たちはあきらめずに漕ぎ切れた。(保田)矢内にはついてきてくれてありがとうと思っている。(矢内)保田さんには感謝している。なんやかんやで結構不安なクルーではあったけど、ここまで仕上げることはできたし沈するかもしれないと(周りには)言われていたけれど、普通に焦げることができたのは保田さんのおかげ」
▼男子舵手付きフォアB・植野
「朝レ(朝日レガッタ)に向けて、借艇とか話もあったけれど練習では自力のところを練習しようとした。実際朝レにきて、調子も上がってきたけれど風とかが強くて、本来の自分たちの力が出し切れずに終わったというのが正直なところ。スタートのところで、整調(ストローク)の僕がミスしてしまって、艇が蛇行してしまったけれど、そこからはすごい後ろの後輩が声をかけてくれることによって、僕も落ち着きを取り戻してコンスタントはすごいいい流れでいけた」