【ハンドボール】福科大にリーグ初白星! 関大女ハン大きな一歩踏み出す

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◇平成30年度関西学生春季リーグ第4節対福科大◇4月29日◇於・関西福祉科学大学◇

【前半】関大10―11福科大
【後半】関大12―9福科大
【試合終了】関大22―20福科大

 

「よく頑張った」と中川監督の口から、選手をねぎらう言葉が発せられたとき、全員の表情が緩んだ。春季リーグ開幕から4戦目。関大は関学大、立命大、大体大に敗れ3連敗を喫していた。また、監督が交代し、状況が大きく変わった中でも関大女ハンの全員で大きな初白星を飾った。

定刻から5分遅れて開始された試合。ボールをうまく処理しきれず、速攻を決められ先制点を福科大に奪われるが、篠崎佑夏(情4)が持ち前の鋭いサイドシュートで点を取り返す。それを皮切りに関大の勢いに乗った攻撃がスタートした。

△高橋

全員が積極的に攻守に絡みにいくなかでも、とりわけ存在感を放ったのは、初戦から活躍中の魅力のサイドシューター・高橋遥歩(社2)だ。「高橋と新入生の吉川を高く行かせて、他の選手がカバーするという戦術が完全にはまった」(中川昌幸監督)。四天王寺高の後輩である吉川歩里(人1)と連携し、速攻でポイントを量産し、チームを引っ張る。15分にも息のあったパスで球をつなぎ、そのまま篠崎がループシュート。アシスト力が光った。

△成願

GK成願茜(人4)の要所での堅い守りも冴える。昨季まで苦戦していた立ち上がりも制し、関大のリード状態で進んでいた試合だったが、キャッチミスから相手にボールが渡るなど、隙をつかれ苦しむ。「7㍍スローと前半でノーマークになってしまったこと。これはいけるというシュートを外しているので、それが後にツケになってしんどい試合になっている」と中川監督。それでもなんとか、1点差まで持ち込み試合を折り返す。

△藤田

後半も福科大の選手のシュートがスコアを突き動かすが、ここで救世主が現れる。藤田理菜(人3)があふれる突破力で相手ディフェンスをもろともせずに、高い跳躍からシュートを福科大GKにお見舞いし、気を吐いた。「みんなが自分をシュートを打たせに合わせてくれたりすることがあったので、思い切って楽にシュートを打つことができた」と戦友に感謝をあらわしつつ、パワフルなプレーでその後も得点を重ね続ける。「(今日特によかったのは)ディフェンス」と中川監督が評価するように、ディフェンスでの動きもかみ合った。

△藤村

特に藤村祐理子(商3)と新川紫央(人3)の3年生コンビは相手攻撃陣を確実にブロック。次第にスコアボードに表示される関大の点数が福科大を上回った。

△吉川

そして、最後に吉川の左サイドからのシュートを決めると試合は終了。ブザーが鳴り響いた瞬間、出場選手はもちろんベンチにいた監督や控えの選手も含め、全員の顔に笑顔が輝いた。

タフな時間が続いた。開幕から3連敗に、チームの状況が大きく変わる出来事。その中でも、全員で乗り越え初白星をつかんだ。今までとは違うタイプのディフェンスにも挑戦し、ひたむきに勝ちにこだわった結果だ。「一生懸命みんなでやって勝ち切ることができた」と中川監督は試合後、部員を評価した。これから関大女ハンにとっては大切な期間を迎える。ゴールデンウィーク後半には、1日おきに試合を控えている。その中には武庫女大など強豪との対戦も混じるが、西日本インカレ出場の切符をつかむためにも負けられない3日間が始まる。【文:柴村直宏/写真:奥井健太、長尾洋祐、竹中杏有果】

 

▼中川監督
「最近はひとつも勝てていなくて、最下2位は西日本インカレに出れなくなる。それ(西カレ)に行くための大事な一戦だった。何よりも、監督交代があって大変だったが、一生懸命みんなでやって勝ち切ることができた。(今日特によかったのは)ディフェンス。とにかくもう、ディフェンスを強くいけと言ってきたので。(その中でも特に動けていたのは)藤村さんかな。それから、高橋と新入生の吉川を高く行かせて、他の選手がカバーするという戦術が完全にはまった。(今回の試合に点数をつけるならば)100点中80点。(理由は)思い切って自分たちのやることはこれしかないという形ができたのがよかった。だから、全員で1つのことをやり遂げようとしていたのはすごいよかった。(オフェンスに関しては)練習ができないから男子みたいに決めきれる選手はいないが、全員が動いて必死に点を取るということに関しては満足ではないけど、評価はできるのではないかなと思う。後半の藤田さんは救世主的な役割をしてくれた。(今日の課題は)7㍍スローと前半でノーマークになってしまったこと。これはいけるというシュートを外しているので、それが後にツケになってしんどい試合になっている。(キャッチミスからの速攻を決められるのも)なくさないといけない。そこが課題。しっかり克服して次の試合に臨みたい。今日よりもいい試合をやれば、結果はつながっていくと思うからしっかりやりたい」

▼篠崎
「出だしからディフェンスで守って速攻で押すっていうのが前提としてやろうっていう話になってて、そのディフェンスがやられる時もあるけどそこを徹底してできてたから点差を離されずに接戦の状態に持って行けたかなっていうのは一番今回の勝ちの決め手かなっていうのがあった。やってる中でこのゲームはやっぱり勝たないといけない試合だったので、そういう試合を勝ち切れたのは良かったしシュートミスだったりミスしちゃいけないミスっていうのは、やっぱりまだまだ多いかなって思うからそういうのは練習中から厳しい声やったりとかをかけていきながらそういうミスを無くしていかないといけないかな。でも、今日は勝ち切れたのがすごい良かった。(チームの状況は)後輩が出てくれているのはあるからその中で下が頑張ってくれている分その頑張りを自分たちも次につなげないといけないなっていう気持ちはすごい大きくて。でも、だからと言ってチームのことばっかり考えていても自分のことがおろそかになっちゃいけない部分ていうのがまだまだあるので自分のことをしっかりやりきるっていうのをやっていかないといけない。(良かったところは)ディフェンスかなって思うけど、その中でもオフェンスでもボールを持ってシュートに行くってなった人が積極的に打ちに行ってた所もよかったかな。この試合どんな場面でも全員で声を出して、ベンチも上もコートの中も全員が盛り上がってできてたのが一番いいところだったと思う。(課題は)大事な所でのシュートミスであったりパスキャッチのミスとか。これは今からの課題にもなって来るけどディフェンスである程度守ってる中でどこまではキーパーに止めてもらってどこまではディフェンスが守るとかそういうのを練習の中で決めていけないといけないところかなって思う。(次の試合に向けて)次の試合はすぐにあるのでとりあえずディフェンスの徹底と今日だったら7㍍スローのミスとか決められるところで決められてなかったり。そういうところは徹底して決めて行かないといけないところでもある。でも、積極的なミスは恐れずにディフェンスでしっかり守るっていうことは次の試合もこれから先、ずっとそういう風にできていけたらいいかなと思うんで、やっぱり守って速攻での点を意識して次もやっていきたい」

▼藤田
「今回は勝たないといけない試合だったので、いろいろ状況が変わった中でも最後までみんなで頑張って、それぞれの仕事をして、ミスはあったけれど最終的に勝てたのでよかったかなと思う。(シュートを量産したことに関しては)、みんなが自分をシュートを打たせに合わせてくれたりすることがあったので、思い切って楽にシュートを打つことができた。今日はディフェンスがすごいよくて、いつもとは違うディフェンスを1週間やってきてそれがうまくはまって、みんなで一生懸命プレスをかけて、うまく速攻まで持ち込むことができた。反対に、シュートミスというのをこれまでに課題としてやってきたけれど、それが今回の試合でも出てたこと。もうちょっとそのシュートが入っていれば、楽な展開になったのに、ノーマークシュートを外してしまったりしたのが課題かなと思う」

▼高橋
「今日の試合自体は結構大事だったので、絶対勝たないといけない試合だった。序盤は中川先生がディフェンスの仕組みを変えて、けん制―けん制でディフェンスをしてそれがうまいことはまった。それがよかった。それと、1人1人がシュートを決め切るところで外していたところもあったが、競った中でも大事なところでは決めれていたので、その1本1本が(勝ちに)つながったのかなと思う。2年生になって、ポジションがフローターから正サイドに変わった。もともと高校時代は正サイドで、角度のないところからサイドシュートを決めるのが得意だったのでそれをとりあえず自分の役目としてやろうと思っていて、入ってよかった。1本目のシュートは吉川さんと合わせていい形の速攻を決めれたのがよかった。課題としては、7㍍スローを外してしまったこと。接触されてのサイドシュートとか逃げてるというか押されていたので、それを押し返すようにシュートをすればよかったなと思った。でも、勝てることができてとりあえず一安心。これからも大事な試合が続くので、気を抜かずに波に乗っていきたい」