【野球】総力戦も実らず。2節続けて勝ち点逃す

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◇平成30年度関西学生春季リーグ戦第3節対立命大2回戦◇4月22日◇皇子山球場◇

立命大 011 030 020=7
関 大 000 004 000=4

(立)坂本、小橋―大本
(関)濵田駿、巻、高野、肥後、鷲尾、森翔―高橋佑

西日の差す皇子山球場で夢は砕けた。4-7と3点ビハインドで迎えた9回裏、関大の攻撃。2死満塁と一発出れば逆転の場面を演出したが、5番西田友紀(商4)が左直に倒れゲームセット。左翼手井上が捕球するのを確認した西田は一塁ベース手前で天を仰ぎ、ベンチから整列に向かう高橋佑八主将(経4)はまぶたを腫らした。「悔しすぎる」。絞り出すように発したチームリーダーの言葉がナインの総意だった。


△西田

6回に見せ場を作った。グラウンド整備明けの守りを託されたのはリーグ戦初登板の高野脩汰(商2)。5点ビハインドを背負い、これ以上の失点は終戦を意味する場面だったが、思い切りのいいピッチングで立命大打線を封じる。投げっぷりのいい左腕の快投で流れを切った。


△高野

その裏、これまで3安打に抑えられていた関大打線がようやく目を覚ます。先頭の2番太田健裕(文4)が右越え二塁打で出塁し、3番古川陸(商4)が左前打、4番倉川竜之介(文3)が死球で続く。すべての塁を埋めると、まずはバッテリーエラーで1点を返した。


△太田


△古川


△太田

なおも、1死一、三塁とチャンスは続き、6番野口智哉(人1)が三塁線を破る適時二塁打を放ち、チームとしては実に23イニングぶりとなるタイムリーとなった。


△野口

その後、2死二、三塁と場面は変わり、8番高野のところで代打に、右ひじの剥離骨折を抱えマウンドに立てないエースの山本隆広(人4)がコールされた。指揮官に高校通算23本塁打の打力を買われた右腕は、戦場をバッターボックスにしても持ち前の野球センスをいかんなく発揮。「3球目に首を振って大きな変化球が来たので、次はストレートだろうと思った」と、読み通りにカウント1-2からの真っすぐをライト前にはじき返し2人の走者が生還。一挙4得点のビッグイニングを仕上げた。


△山本

しかし、8回に2つの押し出しで失点し万事休す。「もったいない点が差になっている」と投手出身の早瀬万豊監督は唇をかんだ。18人が出場した総力戦も実らず、立命大に屈した関大は開幕から2節続けて勝ち点を落とした。分厚い戦力を擁しながら、元気なく早くも4敗目。目標としてきたリーグ優勝には、限りなく赤に近い黄信号が灯った。「秋に向けて春でチームを完成させることを目標にやっていかないと」(高橋佑)。長いトンネルを抜け出した先に歓喜の瞬間が待っている。【文/写真:嶋健太朗】

▼早瀬監督
「追いつくまでがいけない。最後の1本を出せなくて、無駄な失点がなくならない限り勝ち切れない。力を付けるしかない。一方的ではないので、こういうゲームで力つけていかないと。山本はバッティングがいい。いい場面で使おうと思っていた。あそこで同点、逆転までいかないといけない。継投も後手に回って代えないといけない状況でピッチャーを出している。もったいない点が差になっている。優勝の目がほぼなくなったので、どういうゲームをするか、新しい力も含めて力を付けられようにしていきたい。守備も含めて関大らしい野球を取り戻して競ったゲームをものにできるようにしていきたい」

▼高橋佑主将
「悔しい。悔しすぎる。優勝がなくなった。切り替えが難しいところだけど、秋につながる試合をしていかないといけない。秋に向けて春でチームを完成させることを目標にやっていかないと。6回のようなつながりがどの試合でもできればいいと思うけど、今は試合展開が極端になっている。投手戦か乱打戦か。今のチームはバッテリーが2失点以内に抑えて、打線が4点以上取ることを目標にやっている。打線は打つセンスはあると思うので、つながりを出せるようにしていきたい。それに近い野球ができるように、近大戦に向けてやっていくだけ」

▼山本
「バットは振っても痛くない。水曜ぐらいから練習を始めて感覚は戻ってきていた。いいところで出してくれると思っていた。ベンチではピッチャー陣は経験が少ないので、精神面での支えもしている。(ブルペンに頻繁に行っていたが)試合の流れで監督の意図とピッチャーの意思をつなぐパイプ役をしている。自分自身投げられていない中で、阪本さんも抜けた。秋2人で投げてきたことが今になって裏目になっているのかもしれない。自分がケガで投げられずに負けているので、自分にも責任も感じる。優勝が消えたので秋にすべての大学に勝てるようにしたい。(代打の場面については)打ったのは真っすぐ。1球目もストレートでそんなに球速は出ていなかったと思うけど、めっちゃ速くて、2球目のストレートも振ったら打ち取られると思って途中で振るのを止めた。次もストレートで来るかなと思ったけど、首を振って大きいスライダーかカーブかが来たので次はストレートだろうと思った。ピッチャー心理的には首振ったらストレートが投げたいけど、逆だったので配球も読めた。インに来たから完璧に反応で。詰まったけどいいところに飛んでくれた。チームに迷惑を掛けているけど、焦らずに万全に投げられるようにしたい」