【ソフトボール】武庫女大に惜敗も、成長見える

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◇第50回春季関西学生1次予選リーグ戦第4節対武庫女大◇4月21日◇武庫川女子大学総合スタジアム◇

武庫女大 000 000 11=2
関  大 000 000 10=1

(武)脇山、渡辺、久保田―福元
(関)平木、萩森、高井―日吉

完封負けを喫して迎えたこの日2戦目。格上の武庫女大相手に、関大は同等の戦いぶりを見せる。延長戦の末、惜しくも敗戦となったが、山元ソフトの成長を感じられる一戦となった。

この試合の先発マウンドを任されたのは、4年生の平木琴実(人4)。今季初先発となる彼女のピッチングは、最高学年らしい貫禄溢れるものだった。「思い切りのびのびとやろう」。時折笑顔を見せながら、最高の投球を見せてくれた。


△平木

序盤から平木の制球は安定していた。走者を許すものの、打たせて捕るピッチングで着々とアウトを重ね、初回を4人で終わらせる。

ピンチが訪れたのは2回表のことだった。二塁走者に盗塁を決められ、迎えた2死三塁の緊迫した局面。最後の打者をショートフライで打ち取り、無傷でこの回を抑えた。

緊張の場面は3回にもやって来る。2者連続ヒットを許して2死二、三塁に。しかし平木は冷静な投球を続け、空振り三振で打者を斬った。

好投を続ける平木を援護したい打線だが、武庫女大の継投に歯が立たない。四球や失策で出塁するものの、なかなかチャンスを生かせず、無得点が続く。結局、関大打線は6回まで無安打に抑えられた。

0が重なり、迎えた最終回。長い沈黙を破ったのは武庫女大だった。7回、迫力のピッチングですぐに2アウトを取った平木はそこで降板する。2番手に萩森ちひろ(人3)が登板するも、相手打線に捕まってしまう。2死二塁で4番吉田に適時打を放たれ、先制を許した。


△萩森

なんとしても追い付きたい関大。この回先頭の2番田平優佳(人2)が凡退する。そして打順を迎えたのは主将・山元麻莉絵(人4)。「絶対打ったろ」。覚悟を決めて打席に立った山元が放った打球は、内野を抜けてヒットとなった。塁に出た山元はその後盗塁を決め、観客を魅了する。1死二塁の好機で打席に向かったのは、先発で4番も務めた平木。4球目でバットに当たったボールは外野に落ち、山元を生還させる適時打となる。自身を報いる平木の一打で同点とし、ゲームの結果は延長戦へと持ち越された。



△山元


△平木

タイブレークの延長8回。この回から、高井菜々(人1)がマウンドに立つ。1年生だと思わせない堂々たるピッチングを見せる高井だが、立ち上がりが安定しない。四死球もあり1死満塁になると、犠打飛で簡単に追加点を許してしまう。その後なんとか抑え、1-2で最後のイニングを迎えることとなった。


△高井

8回裏の先頭は7番佐伯瞳(社3)。犠打で走者を二塁に進めさせるが、後が続かない。最後は1年生・日吉里香(人1)が粘ったバッティングを見せるも、空振り三振に打ち取られ、追い付くことはできずに試合終了のコールが鳴った。

完封負けを喫した対奈良学大戦との戦いとは、まるで違うチームのような雰囲気を見せたこの試合。奮闘を続ける平木に、関大ソフト女子は最後まで笑顔と声援を送り続けた。粘り強さ、勝負強さにはまだ課題が残る。しかし、格上相手にこれだけ戦えたことは確実に成長の証だ。次戦から始まる2次部別リーグでは、さらに成長した山元ソフトを見せてくれるに違いない。【文:松山奈央/写真:三木勇人】

▼山元主将
「とりあえず楽しんで、結果が付いてくれば良い!とチームに言って試合に臨んだ。良い雰囲気が最後まで続いて良かった。平木が初回から調子良くて、『いけるな』と思わせた。力の入っている時は荒れるが、肩の力を抜いて投げていたと思う。(ヒットについて)田平が打ち取られて、『絶対打ったろ』という気持ちだった。何としてでも塁に出ようと覚悟した。4回生の底力を見せられた。このチームでのタイブレークは初めて。そこで勝ち切らないと。勝たないと意味はない。こういう試合では集中力が切れた方が負け」

▼平木
「今季初先発で、前回投げた時から3週間空いてて結構緊張していたから、思い切りのびのびとやろうと思っていた。(ピッチングについて)手応えっていうより、風のおかげかな。ランナーを出したのは課題。風でボールを取りづらかったと思うけど、周りのおかげで抑えれた。(タイムリーについて)先週3三振という結果で、打てないなりに調整してきた。打った球はチェンジアップで、打った時は『やばい』と焦った。新しいバットにしたので、バットのおかげ。セカンド(山元)から『打てよ』って圧があった(笑)。山元が出塁したことに意味がある。山元なら大きいのはいらなくて、ワンヒットで帰って来るとは思っていた。それに、萩森を援護したかった。こういう競った試合で、1人で打席に立った時にどう貢献できるかだと思う。勝負強さは課題。結果的には負けたが、ここまで同等に戦えたのはチームの成長」