【準硬式野球】北野主将最終戦で笑顔の初勝利

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◇平成30年度関西六大学春季リーグ戦第5節対関学大2回戦◇4月13日◇大阪シティ信用金庫スタジアム

関 大 220 000 4=8
関学大 000 000 0=0

(関 大)北野―庄中
(関学大)小柳、上村、古澤、田中勇―川端

【打撃部門】前田(3位)、村松(5位)
【ベストナイン】前田(三塁手)、村松(外野手)
【最多盗塁】高品(10盗塁)
【最多本塁打】池川(1本)

春リーグ最終戦は4年生の進退が懸かる戦い。敗北すると全日本インカレ出場への道は途絶える。この大切な一戦の先発を任されたのは、北野雅己主将(経4)。今季いまだ白星なしのエースをチームが一体となって援護し、昨日の敗戦を挽回するコールド勝ちで勝ち星を挙げた。

初回から関大のエンジンはフル回転だった。1回表、先頭の高品吉弘(経2)が相手の失策で出塁し、2死二塁で打席に立ったのは4番前田航平(環都3)。「チャンスが来そうだと思っていた」。そのチャンスの白球を、前田は右中間へ打ち返し、高品を生還させる適時二塁打とした。5番白石幸太郎(商4)も右方向へタイムリーを放ち、初回から2点を奪って先発北野を全力で援護する。


△前田


△白石

打線の奮起に北野は全力で応える。1回裏、先頭打者を四球で歩かせるものの、その後は安定した投球で打たせて取り、簡単に初回を終わらせた。

△北野

これまでの試合で幾度も逆転を許してきた関大は、2点のリードでは安心しない。2回、昨日はスタメンを外れていた8番神足京平(法4)が意地の三塁打を放つと、前節で「バットで貢献したい」と語っていた池田透(環都4)も左中間を破る適時三塁打で続く。その後2番長尾聡大(政策3)がバントヒットでさらに1点を追加し、関学大先発・小柳をマウンドから降ろした。


△神足


△池田


4点をプレゼントされた北野は好投でチームに恩返しする。2回を3人で斬ると、ランナーを出すもののその後の回も順調に0を並べていった。

しかしそこから、関学大の継投に関大はなかなかリズムを作れない。3回から5回を2番手・上村に無得点で抑えられる。6回表には、昨日も登板した3番手・古澤が登板。出塁するものの、無得点でこの6回を終えた。

それでも関大の勢いはまだ終わらない。6回裏を北野が3人で封じ、迎えた7回。関大打線が爆発する。打撃も守備も好調の池田が外野へのヒットで出塁すると、高品が犠打で進め、長尾が死球で歩く。1死一、二塁で打席に立ったのは村松健太郎(法4)。バットに当たった打球は左中間へ落ち、村松も三塁まで駆け抜けて走者一掃の適時打に。その後も前田、白石と、クリーンアップの勢いは止まらず、気付けばスコアボードに刻まれた数字は4になっていた。


△村松

その裏、マウンドに立った北野は、打線の奮起に応える好投を見せる。最後は関学大代打・前田を内野ゴロに打ち取り、コールド勝ちで今季初勝利と初完封を手にした。

12安打7得点と、投打が噛み合った今試合。課題であった「つながる打線」と「残塁」はこの最終戦で見事克服されていた。4年生の引退を阻止し、次なる試合は5月の1次トーナメント。ここで勝ち抜いたチームが2次トーナメントへ進み、全日本インカレ出場のチャンスを得る。追い込まれてからの関大は強い。この先続く「負けられない戦い」を関大らしく勝ち進んでいく。【文:松山奈央/写真:西井奈帆・松山奈央】




△左から高品、前田、村松、池川直樹(法2)

▼三浦監督
「今までは苦しい展開ばかりでやりたいことができずにいたが、関大らしくできた。これくらいできると思っていた。これまで、焦りから歯車が噛み合わず雰囲気がどんどん悪くなっていたが、今日は先制できて、かつ0点に抑えられた。3点差では怖いところがあったが、しっかりつながって4点目を取って勝利まで安心できる点まで持っていけた。関大は良くも悪くも相手なりにしかできない。次の相手も、しっかり徹底的に戦って、勝利に貪欲に気を引き締めてやっていこう」

▼北野主将
「やっと1勝できた。昨日負けて、次負けたら引退という中で、色々考えた。プレッシャーを背負って投げようと思ったが、いざ投げ始めると、応援団や家族が応援してくれて、普段は仲の良い川端(関学大主将)というライバルとも戦えて『この状況を楽しもう』となった。高校の時は勝つことが当たり前のチームで、大学で『こんなに勝てるって嬉しい』と思えるようになった。次も負けたら引退。最後の最後で力を出せるのは関大の強みでもある。期待やプレッシャーの中で目の前の1勝を取れるよう頑張りたい」

▼白石副将
「初めてこんなに楽に、楽しくできた。昨日は全然ヒットが出なくて、今日に懸ける思いは強かった。みんなと野球ができて良かった。これからも険しい道だが、1戦1戦やっていくだけ」

▼神足副将
「勝てたのが本当に良かった。『負けたらどうしよう』という不安はあった。(2安打について)たまたま打てただけ。後ろにつなげれば、池田や上位打線が点を返してくれると思った。次はトーナメントで、負けたら終わりという緊張感がある。練習から緊張感を持っていく。目標は塁に出ること。どんな形であれ塁に出たい」

▼村松
「均衡した中で点を取ることで、流れを作れた。自信の持てる一打だった。野球ができる喜びを感じれたし、幸せだと思った。トーナメントは勝つ!勝ち進んで、みんなと野球がしたい」

▼池田
「バットで貢献できた。神足が1で、俺が2で出ような、と言っていて、その通りになったのが良かった。今までは試合出ていなくて、今季試合に出れて楽しいリーグ戦だった。(次からの目標は)守備でもバットでも貢献したい。スタメンで出れるなら、9番として1番につなげたい」

▼前田
「絶対に勝ちたい試合だった。前の代にも、今の代にも好きに野球をやらせてもらっていて、そうさせてくれる4年生を引退させたくなかった。(先制点について)高品が出る前に『チャンス来そう』と思っていたら本当に来た。相手投手がまだ1年生で、出鼻をくじいたらいける、安定する前に打とうと思っていた。(2本目の適時打について)落ちたところがラッキーだった。振り切った結果だと思う。次はリーグとは違って負けられない。調子が、と言っている場合ではない。勝ちに貢献して4年生を全日へ連れて行く」

▼庄中
「正捕手として、このリーグは勝てなくてつらかった。キャッチャーの自分が折れたら雰囲気が下がるから、絶対に折れなかった。雰囲気を作ってくれる4年生が本当に好き。少しでも一緒に長くやりたい。トーナメントは負けたら終わりだから、4年生のためだけに必死で。自分の目標は守備でボールを逸らさないようにすること。そして盗塁は全部刺します!」