【アメリカンフットボール】[KAISERS連続企画]特別対談vol.5〜アメリカンフットボール部〜

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対談第5弾はアメリカンフットボール部の3選手です!「覚悟」とスローガンを掲げ、9年ぶりの日本一を目指すアメフト部。その先頭に立ち、チームを引っ張る山田主将、入佐副将、前野副将にお話を伺いました!

―初めて会った時の印象はいかがですか?
山田 前野は初対面で緊張していたのか、めちゃくちゃ丁寧で真面目だなあと思いました。入佐は・・・かっこいいなと(笑)。かっこよくていいやつだなという印象でした。
入佐 前野は、アメフトが好きで真面目なやつだなという印象でした。周平(=山田周平)は、イキっているやつだなという感じです(笑)。
山田 第一印象が?(笑)
入佐 大阪府の高校選抜の大会のとき、周平の高校(関大一高)のメンバーでわいわいしていました。

―前野さんはいかがですか?
前野 周平は、元気で主張が強い (笑)。
入佐 要はイキってるんです。
前野 明るいやつだなという感じです。入佐は、かっこよくて、花形のQBで、ずるいなと思います(笑)。

―今お互いに対してどう思われていますか?
山田 前野は、すごくストイックで、何事にも考え方が深く、しっかりしています。自分の意見をしっかり持っているなと思います。入佐は常に冷静で、全体をしっかりとらえて、それに対して自分の意見を言える人間だと思います。
入佐 前野は自分にも他人にもすごくストイックで、チームで一番といっても過言ではないかと。結構不安症ですが、チーム全体で動くときに、「もしこういうことがあったらどうする?」ということを言ってくれるので、そういった点でもストイックにやれているなと思います。周平は、白くてめちゃくちゃ良いやつでした。後輩からも慕われていて、言動もすごく熱い男なので、言葉やプレーで周りを鼓舞して、誰よりも率先してチームを動かそうとしているところがすごいと思います。
前野 周平は、自分としては主将向きだなと思っています。言葉で伝えなくでも後輩がついてくるので、そういうのを持っているのかなと思います。あと、誰からも愛される主将だと思っています。(山田を)嫌いなやつは今まで聞いたことがないので、そこがいいところだなと思います。入佐は、例えば、チームがいい状況でも、しっかり冷静な判断ができると思っています。

―山田さんにお伺いしたいのですが、主将をやろうと思ったきっかけはどういったところになるのでしょうか
山田 僕たちが主将を決めるのは大体3年生の時期なのですが、自分の中で主将をやる気持ちができたのは3年の春シーズンを終えたあたりです。1回生や2回生のころは、チームのことに無関心というか、チームに対してどういうことをすればプラスになるのかということが考えられていませんでした。でも、3回生になって、4回生の先輩とも仲が良かったので、話をいろいろ聞くうちに、自分が主将をやったら、自分にとってもチームにとってもプラスに働くと考えることができました。

―前主将の岡田さん(勝行=17年度卒)からもお話は聞かれていたのですか?
山田 そうですね。岡田さんもそうですし、幹部の方ともいろいろ話をしました。

―理想の主将とは?
山田 自分の色を出せるかを意識しています。自分にしかできないことを考えてやっていきたいです。

―副将2人から見た主将のすごいところは何でしょうか?
入佐 主将を選ぶ時、周りからも「周平がいい」という感じで決まったので、それは他の学年に聞いても同じ答えだと思います。誰からも嫌われていないし、人間関係において、みんなから信頼されている主将だと思います。あと、とにかく熱いです。「漢」と書いて「おとこ」という感じですね(笑)。
前野 本当に誰からも愛されています。「こいつのためにやってやろう」と一番多くの人に思われていると思いますし、そういう意味では理想の主将です。
入佐 あとは、盛り上げるのが上手いですね。主将はどうしても真面目になりがちですが、周りを盛り上げて元気溌剌にプレーしています。

―お2人の話を聞いてどうですか?
山田 嬉しいですね(笑)。

―普段は仲良しですか?
山田 幹部になってからは話し合う機会が増えました。それまでも普通に会話をするレベルではあったと思うのですけど、幹部になって会話が増えましたね。

―オフのときも一緒に過ごされていますか?
入佐 周平とはたまにありますけど…前野はないなぁ(笑)。前野ってオフの時何してる?
前野 今は…。
入佐 就活?
前野 まあそうやなあ。あとは一人で買い物に行ったりしていますね。

―逆に山田さんと入佐さんは何をされていますか?
山田 僕はおいしいものを食べるのが好きなので、入佐といろいろ店を調べて食べに行ったりしています。普段は弁当が出たりしますが、オフのときはおいしいものを食べています。
入佐 周平と過ごすときは食べ物絡みですね。周平がグルメ通なので、おいしい店に連れて行ってもらっています。渋いオフを過ごしていますね(笑)。そうでないときは一人で梅田に行ってウィンドーショッピングをしたりしています。

―部室の前に紙が貼られていますが、どういうものですか?
山田 目標体重を書く紙です。毎日体重を記入しています。

―いつごろからされているのですか?
入佐 めっちゃ前からちゃう?
山田 そうやなあ。でも月ごとの細かい目標を書いているのは今年からですね。

―今のところ効果は感じていますか?
入佐 例年は、目標を超えるのに何カ月もかかるんですけど、今年はすでにそれをクリアしています。平均筋力数値も上がっています。

―それ以外には何かされていますか?
入佐 練習で撮影した動画を各自で共有できるようになっていて、それを誰がどれだけ見ているかをランキングにしてはり出しています。自分のものだけでなく後輩や先輩の動画を見て、お互いに切磋琢磨しながらやっています。アメフトのことを考える時間が増えました。

―スタッフやマネージャー、トレーナーの存在は大きいですか?
山田・入佐・前野 (声をそろえ)そうですね。

―どういった形で関わっているのでしょうか?
入佐 スタッフは練習前に、その日のトレーニングの内容やその目的を示してくれたり、シーズンに入っても、敵チームの分析をやってくれているので、選手が練習で思い切りプレーできる環境を作ってくれているのがスタッフだと思います。トレーナーは、選手のケガの防止であったり、ケガをした時のケアをしてくれていて、マネージャーは練習のビデオを撮ってくれたりしています。みんながいてこそ成り立っていると思います。

―ディフェンス陣の練習の際も同じような感じですか?
前野 オフェンスと同様、スタッフなくしては成り立たないです。オフも惜しんでプレーを考えてくれたり、相手の傾向を出してどんなオフェンスをしてくるか練習に落とし込んでくれるので、それは本当に戦力になっています。マネージャーは、寒い中や雨の中でも、しっかりビデオを撮ってくれて、トレーナーは、テーピングやケガへの処置もやってくれるので、それには本当に感謝しています。選手よりも大事にしたいと思っています。

―厳しいことも言われたりしますか?
山田 トレーナーからは、選手がケガの予防に関して、防止できるところをせずに練習したりしていたら、そういう時に厳しい言葉はもらっています。
入佐 スタッフからはあまりないですね。「こういうのはどうですか?」という感じです。

―関大のチーム全体の強みは何だと思いますか?
山田 人数が少ないからこそ生まれるチームワークがあると思っています。アメフトは人数が多いほど有利なスポーツと言われていますが、それをはねのけることができる環境があると思います。
入佐 1部リーグのなかでも圧倒的に経験者の数が少ないです。一人ひとりが上達のための意識や考えをしっかり持っていると思います。伸びしろがありますね。

―以前山田さんにインタビューをさせていただいたときに「日本一になる過程を大事にしたい」とお伺いしたと思うのですが、今のところ何か手応えはつかんでいますか
山田 2、3月は厳しいトレーニングにプラスして、グラウンドでも筋肉に負担をかけてトレーニングを行っていたので、それをやり切った実感は確実に得られていると思います。

―立命大、関学大を倒すために足りないことは
山田 考えて練習していないかなと思います。今は春シーズンに向けた実践練習の段階ですが、各々がどうしたいかを考えることができていないと思います。なぜやっているのかというのが明確に理解できていないかなと思います。

―入佐さんにお伺いしたいのですが、攻撃陣全体に足りないところは
入佐 自分で考える力をもっと身につけてほしいです。練習中の移動など、言った後はできるんですけど、何日か経つとできていなかったり、オフを挟むとできないので、持続力がないと思います。言われた後に自分の中に落とし込んで考えてほしいです。これはチーム全体としても課題と言えると思います。プレーにおいて同じミスが繰り返される時も、次にどうつなげようとするかと考えるのが薄いなと思います。もっと「なぜ」というところを大事にしてほしいです。

―守備陣の方はいかがですか
前野 当事者意識の少なさと、それに伴って役割徹底ができていないことが挙げられます。自分としては、ディフェンスは個人が役割徹底することでディフェンスを止められると思っています。一人ができていなければ、そこに穴ができて攻められてしまうので、そういうところにディフェンスは一番重きをおかなければならないと思っています。役割の徹底のなかで、日頃の活動をどれだけ自分の役割と思えるかだと思います。

―チーム全体に求めることは
山田「どんなことに対しても気持ちを込めることです。強い気持ちをもって、覚悟をもって取り組んでほしいと思います」
入佐「上級生、下級生関係なしに、自分の言動や行動が日本一に関わっているという意識を持ってほしいです。何か選択を迫られたとき、日本一へつながる選択をしてほしいです」
前野 「日本一になる」という気持ちが一番重要だと考えています。結局チームは個人の集まりなので、一人ひとりに日本一への思いがないと日本一にはなれないと思っています。

―そのためにどうしていきたいですか?
山田 一番先頭で、自分が「日本一になる」という気持ちを前面に出し、周りに発言や行動で伝え、どれだけ周りを本気にさせるか、どれだけ選手の考えを一つにさせることができるかが役割だと思います。
入佐 幹部として、ただチームを引っ張っていくのではなく、もっと個人に目を向け、一人ひとりと深い関係を持って、本音を聞きたいです。全体的なことになるとどうしても発言しない選手がいるので、そういう状況にならないように話をしたりして全員の意向をくみ取って引っ張っていきたいです。
前野 常に「日本一になれるのか」という問いかけをしていきたいです。ずっと同じ練習をしていたら、考えを持たずにやっていることが多くなってしまうので、その中で、『このままでいいのか』という問いかけができる存在でありたいです。そこで各選手が日本一のために必要なことに気づくことができたらいいと思います。

―来るシーズンに向け、意気込みをお願いします
山田 秋の目標は変わらず日本一ですが、今のレベルのままでは程遠いので、春のシーズンで強豪校との試合があるので、多くのことを学び、それをどれだけ次に生かせるかが日本一へのカギになっていると思います。強い気持ちをもって練習や試合に臨めるチームにしたいです。
入佐 日本一のオフェンスを作りたいと思っています。シーズンが終わった時に誰からも「関大のオフェンスが日本一だった」と言われるようにしたいです。
前野 日本一に対する思いはどこのチームよりも強いと思っているので、そういう意味では、関大は日本一にならなければならないチームだと思っています。どんな状況でも自分の全力を尽くしたいです。

◆山田周平(やまだ・しゅうへい)
1996年(平8)5月12日生まれ、関大一高出身。173㌢、105㌔。好きなことは食べ歩きをすること。

 

◆入佐一輝(いりさ・かずき)
1997年(平9)2月16日生まれ、関西大倉高出身。182㌢、85㌔。好きなアメフト選手はトム・ブレイディ。

 

◆前野太一(まえの・たいち)
1997年(平9)3月5日生まれ、追手門学院高出身。168㌢、85㌔。好きなことは耳掃除。

【取材/写真:長尾洋祐】