【準硬式野球】王者・同大に惜敗で自信得る

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◇平成30年度関西六大学春季リーグ戦第3節対同大2回戦◇3月30日◇わかさスタジアム京都◇

関 大 000 102 103 =7
同 大 010 200 032x=8

(関)池川、池本、土居、芝-土井、山口
(同)富永、野口-澤村

リーグ戦の結果を握る大事な同大戦。反撃及ばず敗北を喫した1戦目から一夜明け、今度こそ勝利を目指して関大準硬はグラウンドに踏み入れた。最後まで点を取られては取り返す、言葉通りのシーソーゲームを制したのは全国王者・同大。この2戦で白星を2つとも献上したが、関大の闘志を熱く燃え上がらせるゲームとなった。

今季初先発となる池川尚樹(法1)は序盤からピンチを背負った。内野ゴロを捕球した二塁手・長尾聡大(政策2)の暴投で先頭打者が出塁。犠打も決められ、一死三塁にまで追い込まれる。それでも池川は冷静だった。残る打者を打たせて捕り、無傷で1回を終える。
しかし良いテンポはすぐに崩れた。2回表に四球で出塁を許すと、盗塁と安打で走者が着々と進んでいく。またも一死三塁のピンチで迎えるは7番・寺田。右方向への犠牲フライを決められ、先制点を献上した。


△池川

今日の関大の反撃は早かった。4回表、2番・高品吉弘(経1)が四球と盗塁で2塁に立つと、3番・白石幸太郎(商3)が完ぺきなバントを決める。この好機で打順が回ってきたのは4番・前田航平(環都2)。今シーズン勢いの止まらない前田は、二遊間を抜ける同点打で試合を振り出しに戻した。


△前田

だが、投手が打線の援護に応えられない。四球からの盗塁という2回と全く同じ展開に、嫌な予感がよぎる。嫌な予感は的中し、一死二塁の場面で同大5番・加藤達に適時二塁打を放たれ、またも劣勢に。その後さらに1点を決められ、1-3で再びビハインドとなった。

それでも関大打線は、同大に食らいつく。6回、1番・村松健太郎(法3)が二塁打で出塁すると、3番・白石のファウルラインぎりぎりの適時二塁打で1点を返す。続く4番・前田もタイムリーを決め、また同点に追いく執念のプレーを見せる。


△村松


△白石

7回になっても猛攻は終わらない。6番・長尾が序盤のエラーを返上するヒットを放つと、打線が繋がり、あっという間に三塁まで進む。何としても勝ち越し点が欲しい関大の打席に立ったのは、9番・神足京平(法3)。バントの構えをするが、2球で2ストライクに追い込まれる。それでも神足はそのスタイルを貫いた。「サイン通りスクイズを決めれてホッとした」。上手くスクイズを決め、期待に応える大きな1点をチームに捧げた。


△神足

同大も黙ってはいない。8回、4番・烏田から始まった同大打線は完全に反撃モードだった。ランナーを背負いながらも、なんとか二死に追い込んで迎えた8番・澤村。放った球はタイムリー内野安打となり、1人が生還する。

これ以上の失点は許されない池川はその後も追い込まれる。二死満塁で打席に立ったのは1番・小熊。同大主将に意地の一打を浴び、一気に2点を返され2度目の逆転を許し、池川はマウンドを降りた。

運命の最終回。9回に訪れる関大の波は、この日もやって来た。先頭は代打・池田透(環都3)。左中間へのヒットでチャンスメークし、関大打線に火を点けた。続く代打・吉田翔騎(人3)もしっかりとヒットを決めてチームを勢い付ける。そしてやって来たのは1番・村松の打席。「ストレート一本に狙いを絞っていた」。カウント2―1の4球目をしっかりと当て、伸びた打球は右中間に落ち同点の適時三塁打に。


△池田


△吉田


△村松

最高の盛り上がりを見せるベンチから打席に向かうのはこの日1打点の白石。初球からフルスイングで左犠打飛を決め、村松をホームに生還させて勝ち越しを決めた。


△白石

誰もが、いまだ無敗の同大への勝利を確信した9回裏。マウンドを任された、2試合連続登板の土居凛月(政策1)を強力打線が襲う。この回先頭の打者からヒットが続き、5番・加藤達に再びタイムリーを決められ、あっという間に同点に。絶対に抑えなければいけない場面に、代わりにマウンドに立ったのは芝勇作(商3)。しかし6番・佐藤大に左前適時打を放たれ、逆転サヨナラ負けとなった。


△土居


△芝

同大戦は2戦とも惜敗だった。日本一の壁の厚さを痛感すると同時に、「強豪校相手にここまで惜しい試合ができた」という新たな自信も生まれた。リーグ戦2勝4敗の現状で残された道は、残り4試合全て勝つこと。北野準硬の戦いはこれからも続く。【文:松山奈央/写真:水上壮平】

▼三浦監督
「ゲームとしては良かった。池川が踏ん張ってくれていた。8回までいって、先発としての役割を果たしてくれた。打線は、8回に(同大に3点を取られて)『あかんな』と巻き返してくれた。9回で池田が1本いって、吉田が繋いで、『いけるな』と思った。神足や村松も繋がって、今までに無い戦い方だったと思う。1本出してくれそうな人を代打に出したのが良かった。(同大戦から村松を1番で起用したことについて)性格などを見てそうした。前は1番で試合を作ってたから、今回もそうしてもらおうと思ったのが狙い通りいった。試合には負けたけど、しっかり粘れた。ピッチャーが足りないのと、力の差が出てしまった。『このまま負ける』という気持ちではなく、逆転で持って行けたのは良かった。あと2節、国公立関係なく、今日のような試合をどのチームにもできるようにしなければ。普段の練習からの意識で、9回までしっかり集中して、個々が締まった状態で全部勝たないといけない」

▼北野主将
「悔しい。池川が3点で抑えて、試合を作ってくれた。5回のランナーが二、三塁にいる」ピンチの場面でもしっかり抑えてくれたのは大きい。普段リリーフの池川は、スタミナがあって先発型だから、(長いイニング投げてくれたのは)想定内だった。打順を同大戦から変えて、村松がチャンスを作るようになり、白石や前田もよく振って打点を付けていた。頼りになる打線だが、調子もある。だが関大の9回の粘りはいけている。(同大は)総合力や集中力がすごかった。ポテンシャルが高い分、序盤は個人成績を求めるバッティングだったが、集中力があるから最後は繋ぐ野球をしていた。諦めない気持ちで、最後も『勝てる』と思ってプレーを続けていたのだと思う。2勝4敗で負けの方が多いが、残りの試合は勝つしかない。『勝ちたい』と変に硬くなってしまうが、元気に笑顔でのびのびとやれれば。この環境や素晴らしい応援、スタンドの仲間の分までプレーしたい」

▼池川
「いつもは中継ぎだが今日は後ろがいたので初回から全力でいこうと思った。全体的に調子はよかった。先発なので色々球種を使って相手をかわす投球をしようと思った。後半はそれが通用しなくなってきたので、ジャストミートはされなかったが、ポテンヒットとか、内野安打を打たれてしまった。先頭打者への四球があったのでそこは、課題だと思う。先発中継ぎどっちでも投げて、チームを勝たせられる投球をしようと思う」

▼前田
「1打席目は『振っていこう!』と、やったらヒットになった。2打席目はチームバッティングを意識して、ゴロを狙っていった。ボテボテだったが1点入ったから良かった。3打席目は自分のスイングをしようとフルスイングでいった。個人としては納得できる結果だったが、4番である以上チャンスで打たないといけない。残塁させてしまっている部分もある。ここぞという場面で打たなければ。あと4戦に今日の負けは繋がる。無駄にせず、『同大にこういう戦いができた』と自信を持っていきたい」

▼白石
6回は、詰まったが抜けてくれて良かった。9回はなんとか一点をとろうという気持ちで打席に入った。村松が打って押せ押せのムードだったので初球から振り抜けたのは良かったと思う。関大の粘り強さが出た次に繋がる試合だった」

▼神足
「6回は最近打ててない中先発で出してもらっているので最低限できることをしようと思っていた。1点がほしかった場面だったので、サイン通りスクイズを決めれて、うれしかったしホッとした。9番打者なので、日頃から小技の練習はしていた。それが決まって良かった。今日負けて状況は厳しくなったが、次の立命戦から一戦一勝の意識をもって勝ちにいく」

▼村松
「9回ヒットとバントでつくってもらったチャンスで、周りの人の声援とかもあって打たせてもらったピット。強く低い打球を打とうと、ストレート一本に狙いを絞っていた。9回はやるしかないという気持ちでチーム一丸になっていた。みんなの声援を受けて結果ヒットになったので良かった。チームの雰囲気は良いので、一勝にすべてを注ぐ気持ちでがんばる」

▼吉田
「池川が頑張ってくれた。池田が出てくれて、ひとり出てくれて、打てばゴロでもヒットになると思った。負けてしまったから何とも言えない。最後のリーグ戦だから出し切っていきたい。あと4つ全部勝てるようにしたい」