【準硬式野球】同大戦黒星も「次へつながる負け」

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◇平成30年度関西六大学春季リーグ戦第3節対同大1回戦◇3月29日◇わかさスタジアム京都◇

同 大 010 020 020=5
関 大 200 000 001=3

(同)内藤、野口-澤村
(関)北野、高木、土居-土井

今日の関大は波に乗っていた。先発・北野雅己(経3)が好調のピッチングを披露する中、打線も全国覇者・同大相手に大健闘。「うちらしい野球ができた」(三浦監督)の言葉通り、最後まで諦めないプレーを見せた。勝利には届かなかったが、確実に明日の白星に繋がる戦いぶりだった。

この日の北野は一味違かった。「立ち上がりはいつも悪い」(北野)。これまで登板した試合のボール先行のピッチングとは異なり、初回から三振と内野ゴロで3人で抑える完ぺきなエースの姿がそこにあった。


△北野

好調の北野に続けとばかりに、攻撃陣も奮闘する。先頭打者の村松健太郎(法3)が右前打で出塁したのを皮切りに、初回から打線が火を吹いた。2番・高品吉弘(経1)の左前打、3番・白石幸太郎(商3)の犠打と、順調につながっていく。


△村松


△高品

目の前のチャンスをつかみ取ったのは4番・前田航平(環都2)だった。「なんとしても1点を」(前田)。カウント1-2の4球目、バットに当たった白球は内野をすり抜けて左前適時打に。村松がホームインし、先制に成功する。その後も相手のエラーが重なり、もう1点を追加した。


△前田

だが、エースの好調は長くは続かなかった。2回表、1人目を三振に斬って取るが、同大5番・加藤達に安打を許すと、そこからテンポが崩れ始める。一死一、二塁のピンチで迎えた7番・寺田。相手の内野ゴロを北野が1塁に悪送球し1点を献上してしまう。

その後持ち直したが、またもペースを奪われる。同大の打撃力に捕まった北野は5回、2番・柴山に走者一掃の適時二塁打を浴び、2点を奪われ逆転を許した。

なんとしてでもエースに援護点をプレゼントしたい打撃陣だが、同大先発・内藤がそれを許さない。4回を3人で封じられ迎えた5回、二死の場面で打席に向かうのは3番・白石。初球から全力で振り抜くと、外野手の頭上を越える三塁打を放ち、自慢の長打力を見せつける。

しかし、後に続きたい前田の打球は相手ピッチャーのグローブに吸い込まれ、好機を生かすことなく無失点でその回を終えた。


△白石

再びゲームが動いたのは8回。6、7回を6人で抑えて自己最高の7イニングを投げ切った北野に代わり、高木慎一郎(人3)がマウンドに立つ。「球速差を出そうと思って高木を出した」(北野)。しかし、この采配に同大は動じなかった。安打と犠打で一死一、三塁と簡単に追い込まれる。なんとか抑えたい場面だったが、5番・加藤達の右方向への犠飛で1点を奪われた。

マウンドを降りた高木に代わって登板したのは、土居凛月(政策1)。去年から成長を続ける若手投手だが、まさかの暴投で生還を許し、さらに1点を追加された。

昨秋から粘り強さで勝利してきた関大は、今日もその持ち味を発揮した。土居が3人で最終回を封じ、迎えた最後の攻撃。代打・吉田翔騎(人3)が四球で出塁すると、1番・村松の左前打とピッチャーの暴投で一死二、三塁に。反撃の舞台が整う中、打席に立ったのは、この日2安打の2番・高品。きっちりと犠打で1点を返した。しかし反撃は及ばず、3番・白石が内野ゴロに倒れ試合終了のコールが響いた。

いまだ無敗の強豪・同大との1戦目は黒星だったが、手応え十分の試合であったことに間違いはない。次こそ勝利を。関大準硬には勝利の2文字だけが見えている。【文:松山奈央/写真:長尾洋祐】

▼三浦監督

「力の差は大きかったが、うちらしい野球ができた。2点差で負けたものの、国立大戦でのふがいなさは無かった。スタッフはすがすがしい気持ちだし、選手ももう少しで勝てたと思っている。締まった試合ができた。先発の北野は今までで一番投げた。正捕手がいない中、なんとかやってくれたと思う。余分な失点はあったが、相手も強打だから想定内。こちらも得点しないと勝てない。5回や9回のような場面でもう1点が欲しかったがこういう野球ができたのは良かった。明日もチームを信じてやっていく。1番、2番、3番それぞれの役目を果たして、特に上位打線に奮起してほしい。残塁は課題で、その練習もしてきている。明日につながる負けだったと思う」

▼北野主将

「立ち上がりがいつも悪いが、先頭で三振を取って勢いに乗れた。自分のエラーがあったが、その後は力を抜くことを意識して切り替えられた。今までの阪大や神大はボールを見てくるが、同大は振ってくるので、ある程度カーブやツーシームで投げたのが効いたかなと思う。浅いカウントで打たせて取れたのが良かった。同大には勝てなくないが、やっぱり強い。守りがしっかりしていて、焦りもない。自分の後、球速差を出そうと思って高木を出したが、球速差にも打ってくる。いらない失点を与えている内は、こういうチームには勝てない。いらない失点を無くさなければ。内野の守りがしっかりしてくれた。打たせて捕るピッチングに応えてくれた。ピッチャー陣は厳しい。継投継投でいきたい。今日は残塁が多くて、ワンチャンスを狙えた。1点1点を狙って、しっかり守り、丁寧なプレーをしたい」

▼前田

「同志社を相手に北野さんが3人で終わらせていたので、「何としても1点を」という気持ちだった。相手(の守備位置)が後ろめだったので、ゴロを意識したらタイムリーになった。最初の2校が国公立校だったから(この調子を)キープできるかは分からない。打率よりもチャンスで打つことを意識して次の節も、次の次の節も頑張っていきたい」