【コラム】[KAISERS連続企画]特別対談vol.3〜水上競技部〜

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

対談第3弾は水上競技部の3選手です!昨年は、強豪が集まる関西で「男女ともに1部残留」という目標を達成。さらなるレベルアップを図る水上競技部について、そしてお互いについて、なかでも影響力の大きい3人が語り合いました。

—今回、井田さんに対談相手を指名していただきましたが、お二人を対談相手に選んだ理由は?
井田 陣(=麻野陣)はまだ2年生ですが、全国大会の出場経験が豊富です。美佳(=眞野美佳)も全国大会にずっと出ていて、チームを引っ張ってくれる中心的な存在だったので。

—お互いの第一印象は?
眞野 陣に関しては、1本集中してタイム出すとか、1本にかける能力がすごいなって初めから思ってて。今もそうなんですけど、そこはピカイチって感じです。
麻野 恥ずかしい(笑) 。美佳さんは・・・はじめも今も、優しいです!
井田 美佳は学年が同じということもあって、高校の時から知っていました。たまに一緒に練習したりしてたんですけど、オーラが強すぎて話しかけれなかったですね(笑)。

—どういうオーラ?
井田 日常の面を知る前に水泳の面を最初に知ってしまったんですけど練習中はほんまに人格が変わるんですよ!
眞野 聞こえ悪い!
井田 真剣そのものなんですけどね。ほんまにストイックでめちゃくちゃ自分を追い込むんですよ。
麻野 後輩の僕から見ててもそう思います。
眞野 でも、確かに普段も一つのことに集中したら入り込んでしまうかも。練習中もそれはよく言われます。

—それぞれの練習中への取り組み方は?
井田 美佳は、タイムが悪かったら泣くくらいストイックです。
眞野 井田は周りが見えてるなと思います。全体だけでなく、一人一人にも声掛けをしてくれます。さすが主将って感じですね。陣は盛り上げ上手。泳いでても影響力があって、プラス声が大きいし通るからいろんな方向でチームに影響与えてくれてるなあと。

—声出しとは、どういうところで?
眞野 「5秒前です!」とか「あと何本です!」とかですね。
井田 水泳って個人性の高いスポーツなんですけど練習は全員でやっていて、盛り上がることが大事なんです。陣は結構盛り上げてくれてますね。あれ、でも最近静かやんな(笑)?

—最近静かな理由は?
眞野・井田      それ気になるな〜(笑)。
麻野      結構質問で追い込まれますね(笑)。まあでも、楽しくやっています!

—眞野さんから見ると井田さんは、同期であり主将ですが違う面はありますか
眞野 同じです。でも、主将になってすごく変わりました。全体のことをよく考えたりと視野が広いです。いつでもみんなのことを把握していますね。ミーティングのときなどでも、そう感じることがあります。
井田 俺ちゃんと把握できてる・・・(笑)?
眞野 場を盛り上げてくれたり、みんなを繋いでくれたりしています。特に同期はみんないつも一緒にいるわけではないので。

—麻野さんは2年生の中ではどのような存在ですか
眞野 影響力がすごいです。陣がこっち向けば2年生みんなこっち向く、みたいな(笑)。
麻野 それはないですよ(笑)!

—それはなぜ?
井田 人間性もあると思います。ただ単に速いとか競技能力があるだけじゃみんなついてこないし。その人間性がどんなんかは・・・ちょっとわかんないですけど(笑)。 教えてください。
麻野 えー(笑)。でも盛り上げようというより、練習はしんどいので楽しんだ方がいいかなって。無理やり声出して、高めてます。まだまだいけるよー!って感じで。

—普段の練習は誰が考えているのですか
井田 普段は、自由形の長距離、自由形の短距離中距離、自由形以外の3つに分かれているんですがその各パートの最上級生が考えています。

—井田さんが練習を考える上で苦労することは?
井田 僕と美佳は自由形の短距離中距離に属していますが、競技レベルの差が広いので全員が頑張って納得して取り組めるようなメニューを考えています。苦痛だなと思ったことはあまりないですね。

—井田さんのメニューはどうですか
眞野 本当に頑張れます!レースをイメージして練習できますね。

—レースをイメージした練習というのは?
井田 流れも全部レースに合わせた練習・・・やんな?違う(笑)?
眞野 うん。流れを意識して練習した方が自分自身楽しいんですよ。試合でここのラップはこのタイムで泳ごうと考えていたら、この練習ではこのくらいのタイムが必要だなって分かってくるので。そういうのがイメージしやすいと、目標も見失わずにいけますし。

—逆にこういうのをやってほしいとか、これはあんまりとかは?
眞野 作ったメニューを一度ラインで共有するので、そこで思っていることを言います!レスト(休憩)増やしてほしいとか(笑)。この量みんな頑張れる?とか。
井田 もうちょっと距離減らしてとか(笑)。逆に言われて増やすこともあります。

—井田さんと眞野さんは同じパートと先ほど伺いましたが、麻野さんは?
麻野 自由形以外のコースです。専門がバタフライなので。
眞野 なんでも泳げますよ(笑)。
井田 まじで速いです!

—麻野さんのパートのメニューはどのような感じですか
麻野 僕のパートは自分で考えて取り組むことが軸にあって、作られた練習の中でどれだけ自分にあったことができるかという感じです。僕は一本集中が好きなのでそれを自分で取り入れてます。

—一本集中とはどういったものですか
麻野 例えば同じメニューを4セットするとき、他の人なら70%、80%、85%、90%でいくところを僕は70%、70%、70%、120%で泳ぐという感じです。

—それはレースに繋がってると思いますか
麻野 僕は短距離のレースに出るので、どれだけ一気に力を出せるかが大切だと思っています。スプリント力で勝負したいなと。前半に(力を)出せなかったら負けてしまうので、そういうところを意識してやっています。
井田 それは大事やな。

—基本的には専門種目以外はやらない?
井田 僕たちはそうですね。でも陣は・・・(笑)。
眞野 陣はリレーでいろんな種目をしています。フリーリレーのメンバーにも入っているので、自由形もしっかり泳いでもらっています。特にスタートやターンがきれい。
井田 バタフライで培われたものが自由形でもいきてるんかな。
麻野 でも高校の時は(自由形のタイムが)遅くて、高2の時に専門をバタフライに変えました。
井田 高校2年で変更!?
麻野 高校で背中を怪我してしばらく泳げなくなったタイミングで、気分転換として専門種目も変更したんです。キックが遅かったので、キック練習をずっとしてました。泳ぎで勝てないので技術で勝ってやろうって。そこからスタート練習とかもやり始めました。

—実はそういう経歴だったことはご存知でしたか
井田・眞野 知らなかったです(笑)。
眞野 高3の時バック(背泳ぎ)もやってなかった?
麻野 メドレーリレーはバックでした。
井田 足が強くなると、他の種目もいけたってこと?
麻野 バタフライ始めると、他の種目も伸びてきました。
井田 それはなんでなん?足が強化されたから?
麻野 ・・・気持ちかな。
井田・眞野 そこ!?
麻野 バタフライがいけたから他の種目も行ったれって感じで。もともと自由形は遅かったんですけど、1年で2秒(タイムが)あがったんです。
井田 お前、なんか飲んだやろ!!
麻野     飲んでませんよ(笑)!

—ちなみにオフの日の過ごし方は?
麻野 僕は絶対家から出ます。予定表を作ってるんですけど、1カ月前には次の月の予定は全部埋めておきたい!
眞野 私は軽く身体動かそうと思ってランニングしたりとか。
井田 ほんまか!?
眞野 嘘やとおもってるやろ!?毎回写真送ったる!
井田 僕はおばあちゃんっ子なんで、おばあちゃんとご飯行ったりとか。
麻野  めっちゃほっこりする話じゃないですか(笑)。

—昨年の水泳部をどのように見ていますか
井田 関大がずっと目標にしてきた、「一部残留」を達成されたことは本当にすごいです。特に中村康二前主将(17年度卒)はとてもすごい方でしたね。


昨年の関カレで目標の一部残留を達成

—それはどういう風に?
井田 まとめる力がすごいし、とてもムードメーカです。サポートする周りも本当に素晴らしい方たちで、うまくチームが動いていたなと思います。そういうチーム作りをされていたので本当に良かったなと思います。
麻野 先輩方は本当にいい方たちですね。康二さん(=中村康二)は入った瞬間に憧れの人やなあと思いました。人間として尊敬できる方です。盛り上げるのも康二さんを見てついていったという感じです。
眞野 とても偉大でした。人間性がすごい方ばかりで、競技面だけではなくてそういうところも憧れの存在です。

—今年は何か新しいことを始めたりしていますか
眞野 レベルの高い関西で戦うためには、一人一人の意識やパフォーマンスが大切になってくるのでそういうのを向上させるために月一回程度、女子練をやっています。普段できない練習をしたり、体調管理表を作って自己管理をしたり、試合の目標を書いていつでも見れるようにしたりとか。

—普段できない練習とは?
眞野  男子が多いなかで練習するのはやっぱりきついし、精神的にもしんどくなることがあります。なので女子練のときは「水泳を楽しむことを忘れない」というスタンスで練習しています。

—チーム内で注目している選手はいますか
麻野 僕は2年生の大迫知永(経2)です。センスがめっちゃ良くて、入ったときから泳ぎがすごくきれいで注目していました。練習していくうちにどんどん速くなっています!
井田 そしてオンとオフの差がすごい!
麻野 スタート台に立って覚醒するって感じですね。
井田 今度取材に来てください!
眞野 取材中はオフちゃう(笑)?

—眞野さんと井田さんはどうですか
眞野     伸び代がある子ばかりで選ぶのが難しいですが、同期の脇山遼(はるか=文4)ですね。すごく大きい存在です。個人種目でもインカレを突破して欲しいと思います。
井田 僕は同期の森一馬(情4)です。周りのことをとても見ていて、ついていきたいなと思えるタイプです。他人思いでその分悩んだりもするけれど、それでも努力しているところは本当に尊敬しています。
麻野 森さんは僕のパートのリーダーですが、すごく良くしてもらっていて、4年生のなかで一番仲のいい先輩です!

—直近に控えている試合は関関戦ですが、それに向けての目標は?
井田 引き分けですね。男子は実際厳しいなあっていうのはありますが、内容のあるレースをしたいなとは思います。

—内容のあるレースというのは?
井田 関関戦は特に勝敗が大事になってくるし、水泳はタイムスポーツなんですが、試合を通して勝利だけではなく何がレースにとって大事なのかとか、そういう思いを持ってレースに取り組みたいです。でも女子は勝てます!なので1対1で、引き分けで(笑)。
麻野 僕は個人種目があるので、それだけでも勝ちにいきたいですね。昨年は関学2人に負けて、3番だったので。

—女子に勝利が託されていますが
眞野 女子は確実に点数を取って、しっかり勝ちにいきたいと思います!

—照準はやはり夏のインカレだと思いますが、それに向けてはどうですか
井田 僕はなんとしてでもリレーメンバーに入ってチームに貢献したいなという気持ちが強いです。そしてインカレに出場して、力を合わせていい結果で終わりたいです。
麻野 僕は昨年出場したんですけど、出ただけという感じで。決勝に残れるレベルではなかったので今年はベストを出したいなと思います。そして、今メドレーリレーのメンバーに入っていますが、それももっと強くなっていきたいなと。周りも強いので頑張りたいです。
眞野 インカレに向けて、今は一つずつ頑張ってやっています。大学に入ってから記録が伸びず、悪い結果しかなかったですが、少しずつ光が見えてきた感じなのでインカレではベストを出したいです。私もずっと全国大会に出てはいますが、出るだけで終わる全国大会ばかりで。今回は、自分にできることを全力でやって納得いくタイムで終われるようにしたいですね。表彰台や決勝は厳しくても自分のなかのいいタイムで終われれば雰囲気の面でもチームに貢献できるのかなと考えているので、そういう方向でも影響を与えれたらなと思います。

—最後に、今年のチーム全体としての共通の目標や意気込みを教えてください
井田 インカレの前にある関カレで男子総合5位、女子6位という目標を掲げています。達成できるかどうか分からないギリギリのラインですが、あえて設定しました。練習でも毎回目標を定めて取り組もうと思います。昨年は達成できなかった目標なので、なおさら頑張りたいです。今年こそは笑って終わりたいですね。関カレで弾みをつけてインカレに挑めたらなと。達成できるとチームも勢いづくし、それだけは絶対に達成したいですね。


井田育城(いだ・やすき)
1996年(平8)9月27日生まれ、関大北陽高出身。171㌢、65㌔。好きな芸能人は石原さとみ。


眞野美佳(まの・みか)
1996年(平8)5月9日生まれ、大阪成蹊女子高出身。163㌢。好きな芸能人は中村アン。


麻野陣(あさの・じん)
1998年(平10)12月17日生まれ、太成学院大学高出身。180㌢、73㌔。趣味はボーリング。

【取材/写真:高木満里絵】