【アイススケート】小野・白川組がアイスダンスで全日本インカレを制す!

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◇第90回日本学生氷上選手権大会フィギュア競技◇1月7日◇軽井沢風越公園アイスアリーナ◇

【男子Aクラスショートプログラム】
2位 中村優(しゅう=政策3) 75.19
4位 本田太一(経1) 69.59
【アイスダンス準選手権クラス】
1位 小野夏実(安全4)・白川遼(神大) 27.07
【女子7・8級クラスショートプログラム】
10位 十倉日和(人1) 49.14
13位 安原綾菜(情3) 45.91
21位 髙木優衣(情2) 40.61

全日本インカレ2日目のきょうは、男子Aクラスショートプログラム(SP)、アイスダンス、女子7・8級クラスSPが行われた。アイスダンス準選手権クラスでは、小野・白川組(神大)が2位に3.5点差以上をつけ優勝をつかんだ。

この日、関大勢として初めにリンクに立ったのは男子Aクラスショートプログラムの本田だ。「今シーズンはSPでいい演技で出来ていなかったので、気持ちは強かった」。その言葉通り、ポイントである冒頭の3回転アクセルをきれいに着氷させると、そこから一気に流れに乗る。その後は、観客の手拍子にも乗せられ情熱的で力強いスケーティングを披露し、ジャンプもノーミスで決める。演技終了後には大きくガッツポーズが飛び出し、笑顔がはじけた。自己新も更新した演技を「満足」と振り返った。

本田から1人挟んで15番滑走で登場したのが中村だ。14位と不本意な結果に終わった全日本選手権から約2週間。「やってきたことは間違いないので自信を持って練習してきた」と、静かに闘志を燃やしこの日を迎えた。こちらも冒頭のトリプルアクセル難なく決めると、その後の3回転ルッツ+3回転トーループのコンビネーションもしっかりはめる。その後は、持ち味の表現力を存分に生かし緩急の付いたステップを見せた。意識してきた「ノーミス」の演技に織田信成監督も白い歯がこぼれた。優勝も十分に狙える2位につけたが、「あしたもやれることをやるだけ」と冷静に勝負を見据えた。

男子AクラスSPに続いて行われたアイスダンスには、小野が神大の白川と組んで出場した。7月にペアを結成し今回が実戦2度目となる2人だが、息の合った演技を披露した。白川のリードもあり「しっかりと連携が取れてユニゾンが良かった」と小野。相手の動きを互いに理解し、絶妙な距離感を保つ。後半に組み込んだリフトも安定感があった。会心の演技に会場は大きく沸き、納得の圧勝劇となった。昨日の女子3級クラスでは10位に終わり唇をかんだ小野も、「昨日のリベンジが果たせた。本当に良かった」と笑顔の花が咲いた。

この日最後の種目として行われた女子7・8級クラスショートプログラムには関大から安原、髙木、十倉の3人が出場した。5番滑走として先陣を切ったのは、髙木。「お客さんに見せるのが2回目」と不安を残し「緊張」もあったが、それを吹き飛ばす堂々とした演技だった。決して笑みを崩さないステップに誰もが引き込まれていく。しなやかな舞いに気持ちも込め、最後まで演じ切った。明日のフリーに向けては「縮こまらずに楽しんで滑りたい」と意気込んだ。

続いてリンクに上がったのは1年生の十倉だが、初めての全日本インカレにも臆するところはなかった。冒頭のコンビネーションジャンプは着地に失敗したが、そこからは冷静に立て直していく。「1番大事」と語ったステップには力強さがあり、気持ちが前面に出た動きを見せる。スピンでもしっかりとポイントを稼ぎ、関大勢トップの10位につけた。

この日、関大勢として最後の登場となった安原はノーミスの演技を見せた。「予定していたジャンプが全部決まった」と、3回転ループ+2回転トーループのコンビネーションジャンプにはじまり、3回転トーループ、ダブルアクセルと美しい着氷を披露する。優雅な振り付けとの相性も抜群で「満足」の出来となった。また、関大勢選手権出場者の最上級生としても「後輩2人が頑張ってくれた」と目を細めた。個人としても団体としても、あすは高みを目指す。

学生フィギュアの盟主を懸けた戦いもいよいよ明日が最終日。関大らしい「笑顔と強さ」を念頭に最後まで全日本インカレの舞台を魅了し続ける。【文:嶋健太朗/写真:大島涼太郎】

▼中村
「ノーミスできて良かった。今シーズン、ノーミスを意識してきてしっかりできたので今までやってきた成果が出せた。全日本では失敗してしまったんですけど、反省を生かしながらやってきたことは間違いではないと思うので自信を持って練習をしてきた。本番もいつも通りを意識してやった。ところどころ取りこぼしはあるけど、今できることはできたので満足ではないけど、これくらいできて良かったなと思う。今日と一緒で明日も普段通りやって、優勝を意識しすぎず、やれることをやりたい」

▼本田
「今シーズンはショートプログラムでいい演技ができていなくて、特に全日本では悔しい思いをした。今回のインカレでという気持ちは強かった。今日は今シーズンの中でも一番いい演技ができて自己ベストも更新できたので今は満足している。でもまだ明日があるので気を引き締めたい。(今日の演技でポイントとなった点は)ショートでのトリプルアクセルが今シーズン決まっていなかったのでそこを決めれたことが一番良かった。他のジャンプも質のいいジャンプを揃えられたので満足はしている。(試合を迎えるまでの調子は)(2週間前に)全日本が終わったところで少し気が緩んでしまったかなという部分もあったがすぐに気を引き締め直して、年明けからも練習を重ねてきたのでいい状態でここにこれた。4位という位置でインカレは団体もあるので中村先輩の足を引っ張らないように自分の中でいい演技ができたらいいなと思う」

▼小野
「昨日のリベンジが果たせた。本当に良かった。大きなミスもなく、しっかりと連携が取れていた。周りの反応が良くて、普段一緒に練習している人たちが盛り上がっていたのでこれはうまくいったなって。ずっと距離感が良く滑れて、いつもよりもユニゾンが揃って息が合ってるなと思った。7月から組みだして10月から本格的に練習してきた。基礎の練習をそれまでやってきて、相手に引っ張ってもらった。彼が賢いですね。最初の大会でコーチに厳しいことを言われて、あの大会があったからこそ今があると思います。彼が技術的な指導もしてくれて助けてくれた。なかなか両立が難しかったけど、私のことを考慮してくれて伸び伸びと練習ができた。昨日が悔しかった分、余計にうれしい。アイスダンスの先生にまずこの喜びを伝えたい。アイスダンスは学生が少ないので、頑張れば学生で日本一取れるよって関大の後輩に教えたい。4年生としてもパーフォーマンスで見せることができて良かった」

▼安原
「予定していたジャンプが全部決まってノーミスなので良かった。順位も予定通り来て良かった。満足できる。後輩2人も頑張ってくれて、関大3人で滑れるのでみんなで頑張りたい。フリーはステップの振りが凝っていて、かわいらしいので見所です。できれば10位以上を目指したいが、まずは順位を落とさないように上を目指して頑張りたい。団体はできれば表彰台を目指して、3人ともが悔いの残らないように演技をしたい」

▼髙木
「自分がインカレまでに仕上げたいと思っていたレベルまでは持っていけなかったけど、今できることはやろうと、それができたかなと思う。(演技を振り返って)ジャンプももちろん成功させたいと思っていたが、今シーズン、ショートをお客さんに見てもらうのが2回目でまだ見たことがない人がいっぱいいらっしゃって、ステップシークエンスが振り付けもお気に入りなのでそこを笑顔で気持ちをこめて滑るように心掛けた。緊張はあった。普通の個人の試合じゃなくて団体戦なので足を引っ張らないようにとまた違った緊張があった。(3人でフリーに残れたことについて)2人は心配していなかったが、私はギリギリになってしまったが残れて良かった。明日は足を引っ張らないように頑張ることと、せっかくフリーを披露させてもらえる機会をいただけたので縮こまらずに楽しんで滑りたい」

▼十倉
「ループが一番きれいに入ったことが良かったのと、スピンが思った通りのレベルが取れていたことが良かった。今日はステップが一番大事だと思って滑った。緊張は近畿に出ているときと同じような感覚で滑れた。(大会に入るまで)調子は結構良くてショートも何回かノーミスで滑れたり、フリーも1回ノーミスで滑ることができていたので調子は良かったと思う。明日は最後まで気持ちを保って、ジャンプも全部しっかり飛びたい」