【アイスホッケー】インカレ4位で終幕も、全国に魅せた関大ホッケー

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◇第90回日本学生氷上競技選手権大会3位決定戦◇12月29日◇テクノルアイスパーク八戸◇

【第1P】関大0―2中大
【第2P】関大1―1中大
【第3P】関大0―1中大
【試合終了】関大1―4中大

昨日の明大戦で惜しくも敗戦し3位決定戦に回った関大。本日は前回大会準優勝の実績を誇り、今月初旬の練習試合でも敗北を喫した中大と対決だ。試合は序盤、劣勢の展開で進む。第2PにDF佐藤順仁(人4)が1点差に追い付くゴールを挙げるも最後は相手に個々の強さを見せられ、全国4位で幕を閉じた。

25日から始まった今大会は今日で5日目。初日から連日試合に出場するというリーグ戦では経験したことのないタフなスケジュールに加え、昨日の明大との激闘から「1ピリは疲れが前面に出て戦っていた」と大迫コーチ。不用意にパックを渡す場面もあり関大はディフェンディングゾーンで主にゲームを展開する。流れをうまく持ち込めず、2分、6分と早い時間帯で続けて失点。その後は攻め込まれるも全員で危機を回避しなんとか耐え凌ぐ。

流れが変わったのは第2P。関大が2分にパワープレーのチャンスを得ると「ディフェンダーだけど攻撃にも積極的に参加していきたい」と大会前に話していた佐藤が魅せる。

自陣のブルーライン付近の左サイドからゴール前まで攻め上がるとそのままシュートを決めた。1点差に迫りその直後にもビッグチャンスが訪れる。相手からパックを奪ったFW香田悠匠(人3)が攻め上がり、三浦詰平(人2)との連携でゴール付近から香田がシュート。しかし、これはポストに嫌われ同点弾にはならない。その後は一進一退の攻防が続く。

個々の高いスキルから一気にドリブルで関大ゴールまで近づいてくる相手にも「闘争心は出ていた」と土居功弥主将(人4)。大会期間中幾度も見せてきたパックが当たろうとも恐れることのないブロックショットを連発し得点を防ぐ。しかし、第2P終了3分を切ったところで相手のブルーラインから目の覚めるような弾丸シュートがゴールネットに吸い込まれ追加点を許してしまう。

最終Pも変わらず体を張ったシュートブロックや今大会全試合スタメンに起用されたGK大塚玲央(政策4)が1対1のピンチを何度もセーブ。

その守備に応えるかのようにここまで4試合連続ゴールを記録したFW佐野優(文4)がポスト直撃のシュートを放つなど相手に襲いかかる。

しかし、そのままスコアは変動せず試合終了2分を切ったところで関大がタイムアウト。勝負をかけた6人攻撃を仕掛けるもパックを相手に奪われ無情にも無人の関大ゴールに沈められる。最後の賭けが実らず万策尽きた。

 

目標である日本一には届かなかった。しかし、「最後の最後で一体感を出せたと思うしどのチームよりチームでやろうとしていることが出来ていた」と土居功弥主将(人4)は今大会を振り返る。関西リーグ戦ではチーム状況は決して良くはなく「お先真っ暗だった」と土居。チームで実行しようとすることができず、「闘争心」をチームメイトに求める場面もあった。しかし全日本インカレではその闘争心を前面に出した組織的なホッケーで優勝した明大とも堂々と渡り合った。「4年間で1番いい大会になった」と主将も胸を張る。後輩に向け「来年こそはファイナルでいいゲームをしてほしい」とエールを送った。先輩の意思を引き継いだアイスマンたちが来年こそは関大らしいホッケーで悲願をつかむ。【文:三木勇人/写真:西井奈帆】

▼大迫コーチ
「(4位という結果について)優勝するにはまだまだ足りないところがたくさんあるんでもうすぐ次に向けて準備していかないといけないと思います。(昨日の試合後選手に言ったことは)何よりもくよくよするのではなくてすぐに切り替えて準備することを言っていました。リカバリーをして、メンタルも持ち直して戦う気持ちでいくように。1ピリは疲れが前面に出て戦っているところだったのでもう疲れを吹っ飛ばすくらいの気持ちでやるように2ピリ以降は言っていてそこからは気持ち入れてやれた。ただどの試合でもそうだがスタートからどのシフトも気合い入れてやんないと失敗してしまう。(リーグ戦後からの変化は)こっちに来てから凄く気持ち入れてやるようにはなっていてチームの一体感が出ていた。そこは大きく変わっていたかなと。(4回生に向けて)最後は戦う気持ちで臨めたので社会人になってもずっと仕事仕事で大変だけどもそうやって自分の気持ちをコントロールして戦わないといけない。今回インカレで学んだことを社会人になっても生かしてもらいたい」

▼土居主将
「最後の最後まで粘って3位を必ず取りたかったんですけど立ち上がりで3つ目のセットで失点が残って特に僕が出ていたセットなので特に悔いが残った。でも戦う姿勢はチームとして出せたと思うので今までで一番内容のあるゲームができたと思います。立ち上がりは昨日のゲームのせいもあってかちょっと動きが思うようにいかない場面もあったんですけど2ピリ以降は切り替えてできたと思うしリードされてもあきらめずオンアイスが多いメンバーはブロックショットにいったりそれは変わらず、いやいつも以上にやってくれた。(大会前は楽しみたいと言っていた)どの試合もいい雰囲気でやっていたと思う。オンアイスの時は最後なので緊張する部分もあったんですけどベンチからいっぱい声かけてくれた部分もあったし周り見たら観に来てくれるお客さんやOB、OGもそうだし保護者の人もたくさん来てくれた。そういう期待とかを考えてプレーしたらもっと楽しくなった。負けはしたんですけど僕自身凄く充実した2日間だったかなと思います。4年間でファイナルにいくことは一回もなかったんですけど、2年生の時は準々決勝で負けたり悔しい思いはたくさんしてきて、そういうのもあって最後の最後で意地を見せれた。4年間で一番いい大会になったんじゃないかなと思いました。(大会前から勝てる自信はあったのか)練習の雰囲気も凄く良かったし闘争心は選手個々から伝わってきたので僕はファイナルにいけると思っていました。(主将として)いつも以上に気を配らないといけない立場でもあって僕に限らず4回生もそうだし今年は特に3、2、1回生のオンアイスが多いメンバーがリーダーシップを発揮してくれて練習のサポートしてくれたりしたのでその人たちのおかげかなと思います。最後の最後で一体感を出せたと思うしどのチームよりチームでやろうとしていることが出来ていた部分もあったので闘争心も出せたと思うし存在価値は示せたんじゃないかなと思います。(関大は)個性的なメンバーが多くいたんですけどそれでも試合になったらチームのことを考えてプレーしてくれていたのでいい意味でメリハリを付けれる人たちだと思います。(リーグ戦後はここまで来ると想像できたか)正直想像できてはいなかった。やれることやっていたんですけどその時はお先真っ暗だったんで、どうなるかなと思ったんですけど僕だけじゃなくて4回生中心にチーム全員が意識高くもってやってくれたのでよくできたと思います。(後輩へのメッセージ)春から自分たちでトレーニングしてきたり、振り返れば自分たちで問題解決をしてきた部分があったのでそういうのは来年にもつながると思うし今回明治に対してあれだけのいいゲームをした部分もあったしそれも来年につながると思うので今年の悔しさを忘れないで来年こそはファイナルでいいゲームをしてほしいです」

▼佐野副将
「大会通して楽しもうと思ってホッケーやっていて楽しみながらホッケーをプレーできてたのでそんなに悔いはないです。3位を獲ろうと思って試合に臨んだんですけど足りないところの方が多かった。(関大では)いい先輩にも恵まれてホッケーできる環境があって関大を選択して間違ってなかったと思います。ホッケーも特にそうですけど人間としてもいろいろと指導してもらって成長できたんで関大に入って本当に良かったです。個人としてはプレーの幅が広がり、どの相手にも幅広くプレーできていたんですけど、やっぱり組織で戦うものなのでそういうところを詰めていくことができなかったのはキャプテンやアシスタントのマーク付いてる人間がもうちょっとリーダーシップ取ってやらないといけなかったんじゃないかなと少し反省しています。(関大の)みんなはキャラが濃くてそれぞれに個性があって誰といても飽きなくて面白い奴らに囲まれて4年間楽しかった。(後輩へのメッセ-ジ)この大会は結構得るものの方が多かったのでそういうのを後輩自身が自覚して感じ取ってまた来年からのシーズンに生かしてほしい。新たな目標を立ててそこに向かって実行していって来年は結果も出してほしい」

▼木下圭副将(商4)
「もう(昨日の)試合が終わったぐらいからみんな明日頑張ろうという感じだったので切り替えはできていたと思います。中央は強かったんですけど、最後まで関大のホッケーができたんで良かったかなと思います。(4年間振り返って)色々あってメンタル面でもきつい場面があったんですけど最後はみんな一致団結してできていて良かった。(どんな時が苦しかったのか)チームがまとまらなかったり4回生がリードできていないと言われたりしてチーム状況で悩んだ。チームの雰囲気が良くなかったら言い合っちゃたりしていたけど今大会ではそれがなくなっていた。(副将として)結構主将に任せっきりで、もっともっとできたところはあったんじゃないかと思います。(後輩へのメッセージ)日本一になってもらえるように頑張ってほしいです」

▼塚本巧太郎主務(経4)
「最初は全然自分が主務をすると思っていなかったのでいざ発表の日にぱっと急に言われたのでそのときは凄くびっくりしました。でも任されたからには1年間しっかり前年度の主務よりも仕事ができるように頑張ろうと思いました。主務というのは選手と監督とコーチの間に立つ立場が多いので連絡係のようなもので影のキャプテンじゃないですけどキャプテンが頑張っていたのでしっかり支えなきゃいけないなという気持ちで1年間やってきました。(1年間振り返って)最初はやっぱり何したらいいのか分からない感じだったんですけど、どんどん4年生に自覚が芽生えだしたらいいチームになって最終的に優勝はできなかったんですけどチーム状況も良くいい形で終われた。関西のリーグ戦のときはあれって思ったときもあったんですけど最後は決まったところは決まったかなと思います。自分たちの同期は結構個性が強い奴の集まりでそれが逆に良かったかなと思います。個性が強い同期じゃないとここまでこれなかった。自分は試合に出る機会も少なくてメンタル的に挫折しそうなときもあったけどこの個性の強い同期だから良かったんじゃないかと思います。(後輩へのメッセージ)自分たちの結果はベスト4だったので関西初の優勝を目指してがんばって欲しいです」

▼大塚
「最後は絶対勝とうという気持ちでみんな試合に臨んだ。1Pで簡単な形で2失点してしまってチームに迷惑かけたんで、2P3Pは修正して臨めたのが今日の良かったところ。ピリオドごとに修正はできた。4回生最後の試合だったので、4回生中心でまとまっていい試合ができた。この1年はリンク外での努力はしてきた。キーパーの中で最上級生だったからその責任を持って毎回練習に取り組んできた。来年からはGKがたくさん入ってくると思うので、ポジション争いもあると思う。1つ1つの練習だったり目標を持って取り組んでいってほしい。アイスホッケー人生最後を(地元)八戸で迎えられて良かった。2年生のインカレで悔しい思いをした分そこからやり返そうという気持ちはあったので、日体にリベンジできて良かった。明治、中央の強豪校にも1、2点差のゲームをすることができたので、関大でホッケーができて良かったです」

▼佐藤
「優勝したかったっていうのが本心ですけど、2回戦からタフな試合が続いてみんな疲れている中で体張っても勝ちたいっていう目標でみんなやってくれたのでそこは良かったと思います。(準決勝の後にしばらくベンチに座っていたが)やっぱりあそこまでいったら勝ちたかったっていう気持ちがあって準決勝で負けたら優勝はできないので悔しさがありました。このチームで最後の試合なので勝って3位になって大阪戻ろうっていう意気込みで試合に臨みました。(第2Pの得点について)この試合まではそこまでスコアに絡むことはなかったんですけどあの場面でスコアできたというのは1点差に迫ってチームの勢いをもたらせたのかなと思います。(4年間振り返って)関西リーグでは関大は負けることはないと思うんですけどやっぱりこういうインカレとか大きな舞台で勝ちゲームがあったとしも勝ち切れなくて4年間で一度も決勝まで進めることができなかったのは悔しいですね。(関大は)明治とか中央とかに比べてそんなにスキルの高い選手がそろっているわけではないと思うんですけど関大ならではのシステムという特徴を生かして戦っている。関大は他のチームよりチームで戦っているというのが凄いチームなのかなと思います。(後輩へのメッセージ)今回悔しい思いをしたと思うので来年こそ全然優勝できると思っているので上級生中心にチームを引っ張っていてバンバン盛り上がってもらいたいと思います」