【アイススケート】三浦・市橋組3位。初の全日本シニアカテゴリーで収穫得る

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◇第86回全日本フィギュアスケート選手権大会◇12月23日◇武蔵野の森総合スポーツセンター◇

【ペアフリー】
3位 三浦璃来(大阪スケート倶楽部)・市橋翔哉(安全2)組 89.22
【最終結果】
3位 三浦・市橋組 140.76

「楽しく滑れた」(市橋)というショートプログラム(SP)から2日、ペアフリースケーティングの競技が行われた。フリーは全日本ジュニアフィギュアスケート選手権大会で納得の演技ができなかっただけに、「悔しさが今度はうれしさに変わるような演技を」と意気込んでいた。果たして、笑顔で終わることはできるのか。


△三浦


△市橋

いつものように一度手を合わせたあと、スタート位置につく。最初のダブルツイストを決め、落ち着いているように見えたが、「思うように1人で滑ることすらできなかったので、2人で滑るんだから納得いかなくて当たり前かなという感じ」。SPの演技が良かったために、それ以上を求めて自分にプレッシャーをかけすぎたと市橋。続くサイドバイサイドの連続ジャンプが乱れる。

さらに、「今日のリフトは今シーズンの中で最悪の出来」(市橋)と、リフトでも減点される。その後も転倒など大きなミスこそなかったものの、「大きなミスよりも小さいミスをたくさんしてしまって、それで点数が伸びなかった」(三浦)。小さな減点が積み重なり、得点は89.22。SPでの好調の波を生かしきれず、初のシニアカテゴリー参戦となった全日本を3位で終えた。

それでも、シニアで得たものは大きい。「1つの武器だけが強くても上には行けないのがシニア」(市橋)。ペア特有のリフトなどのエレメンツのほか、スケーティングと言った基礎的な課題も見えた。

ジュニアカテゴリーも含めれば、3回目の全日本。ペアとしては結成3年目を迎え、世界ジュニア選手権やISUジュニアグランプリシリーズ、同チャレンジャーシリーズへの派遣など、世界のレベルを何度も肌で感じてきた三浦・市橋組。2人の信頼関係も年々強さを増している。行き先には厳しい試練も待ち受けているだろうが、兄妹のように絆の深い2人なら、きっと新しい世界を拓いてくれるに違いない。【文:宮西美紅/写真:多田知生】

▼市橋
「(SP終了後、全日本ジュニアの悔しさをうれしさに変えたいと語っていたが)僕はどちらかというと今回のほうが悔しくて、SPはすごく楽しく滑ることができて、ほぼ納得のいく演技だったが、SPが良くできすぎた分、フリーでSP以上のものを求めすぎて、自分で自分にプレッシャーをかけすぎてしまって思うように1人で滑ることすらできなかったので、2人で滑るんだから納得いかなくて当たり前かなという感じ。(初の全日本シニア参戦となったが)カテゴリーは違うが、この全日本の舞台に出るのは3年目ということで、そこに対しての思いは変わらないが、ジュニアで出るときは1組、2組の競い合いであったり、組み始めてから日本のジュニアでは上のレベルになってきているので、シニアで出るということはそう甘くはないぞということがはっきり分かったので、シニアで出ても引けを取らない演技ができるように頑張っていきたい。シングルもアイスダンスもシンクロもそうだと思うが、あるものだけが、1つの武器だけが強くても上には行けないのがシニアだと思っていて、全ての要素がバランス良くトップになっているペアがやっぱり強いっていうのが分かった。自分たちはまだまだユニゾンやスケーティングスキルが足りない。ペアのエレメンツ要素はまだまだこれからだが、そういうところを意識して練習していきたい。自分の中では今日のリフトは今シーズンの中で最悪の出来で、リフトだけじゃなく全ての技が今シーズンで1番自分の中ではダメだったので、リフトも難しい入りだったり、ポジションチェンジだったりがまだできていない状況なので、まだそんなに難しいリフトもできていないのに納得できないということは本当に実力不足だと思う。どうしても技を入れて曲をかけると、技に対してしか意識が向かないので、抜くというと言い方は悪いが、エレメンツを取り除いて、本当に基礎のスケーティングだけの曲かけを何回もすることが大事。今まではジュニアの試合が終わってからシニアということで、いつもは試合が終わってからただ見るだけ、観戦する立場という状況だったが、今回は同じ舞台で戦うということで、もちろん人の演技を見る余裕もないし、勝つためにここに来たので、最初から負けたいとは思っていないし、そのプレッシャーに負けてしまったのが悔しい。これからどんどん試合で自信を付けていきたい。この競技を選んだっていうだけでもすごい覚悟はいると思う。実際やってみて難しい技に挑戦するようになってきて、痛いこけ方が続くときもあって、スローだったら僕は投げているだけなので、その痛みが分からないが、一度痛みを味わっても、怖さはあると思うが(三浦は)しっかりと続けてくれている。それが1番ペアの女性に僕が求めていることなので、それが助かっている」

▼三浦
「大きなミスよりも小さいミスをたくさんしてしまって、それで点数が伸びなかった。緊張をいつもすごくするが、いつも以上に緊張がすごくあったので、落ち着いて滑るということがあまりできなかった。技の部分に目が行きすぎて、表情とか手の動かし方とかを適当にしていたので、ちゃんとそれも大事にしていこうと思った。(自分は)すごくネガティブ。(市橋は)すごい毒舌だが上を向かせようとしてくれる」