【アイススケート】ジャンプでミス。中村、本田悔しいSP

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◇第86回全日本フィギュアスケート選手権大会◇12月22日◇武蔵野の森総合スポーツセンター◇

【男子ショートプログラム】
13位 中村優(しゅう=政策3) 65.75
18位 本田太一(経1) 59.75

演技を終えた中村と本田の口から真っ先にこぼれたのは悔しさだった。中村は冒頭のトリプルアクセルでミス。本田は3回転+3回転などで乱れ、思うように得点を伸ばすことができなかった。

第4グループに登場した中村。公式練習や直前の6分間練習でも、トリプルアクセルの回転が抜けるミスはほとんどなかったが、「入りの姿勢で足元が結構ブレてしまっていたので、それをうまく修正できずにそのままジャンプに入ってしまった」(中村)。ダブルアクセルのダウングレードとなる。


△中村

「他のところで頑張って取り戻す」。最初のミスを引きずらず、落ち着いて2つのスピンをこなすと、後半には3回転ルッツ+3回転トーループのコンビネーションを決める。3回転ループも着氷し、ステップシークエンスでは体を大きく使って『ELEANOR RIGBY』の世界観を表現した。

平昌(ピョンチャン)五輪代表最終選考会を兼ねる今回の全日本選手権大会は、異様な緊張感に包まれているが、「いつもの試合よりもすごい落ち着いていた」(中村)と涼しい顔。「切り替えて体も休めてフリーに臨みたいと思う」。技術面だけでなく、表現面も高い評価を受けるフリーで、会心の演技を披露したい。

最終組の本田は、昨年の全日本王者・宇野昌磨(トヨタ自動車)の直後の滑走となった。宇野は4回転フリップを決め高得点をマークしていただけに「会場の空気にのまれてしまった」(本田)。


△本田

演技冒頭のトリプルアクセルはこらえるも、回転不足の判定。演技後半の3回転ルッツもこらえる形で着氷する。3回転+3回転も1つめのトーループでオーバーターンし、意地でセカンドジャンプを付けるも乱れて大きく減点される。「自分の感覚からしても客観的に見ても、ちょっと足が重い」と、納得の内容とはならなかった。

会場の雰囲気にのまれてしまったことについては「まだまだ自分が弱いんだなと再確認した」と本田。演技内容、得点、順位全てで思い通りにはいかなかったが、「せっかく1年間やってきたので、ここでくよくよしている場合じゃない。いい経験になったのはもちろんだが、明後日頑張るしかないなと思う」。悔しさを力に変えて。フリーで全てを出し切る。【文:宮西美紅/写真:多田知生】

▼中村
「練習からすごくいい状態で来ていたので、自信もあったが最初のジャンプがシングルになってしまったので、そこが本当に悔しい。(トリプルアクセルは)ジャンプの入りの姿勢で足元のほうが結構ブレてしまっていたので、それをうまく修正できずにそのままジャンプに入ってしまったので、それが(失敗の)要因かなと思う。いつもの試合よりもすごい落ち着いていたので、自信もあったし、それだけにあの失敗が本当に悔しい。(3回転ルッツ+3回転トーループは練習でよく後ろに流れていたが)練習での失敗はあまり自分の中で引きずっていなかった。いつも通り、すごく調子のいい状態だったのであまり気にはしていなかった。最初のジャンプを失敗してしまっただけに、他のところで頑張って取り戻すというか、(ジャンプ以外の部分でも)しっかり点数を稼げるようにと、最後まであきらめずに一生懸命やった。今日あった失敗はしっかり切り替えて、明日1日空くので、切り替えて体も休めてフリーに臨みたいと思う」

▼本田
「本当に、本当に悔しい。6分間練習の調子が良かっただけに、会場の空気にのまれてしまったのかなという印象が自分ではある。まだまだ自分が弱いんだなと再確認した。6分間練習まではいい感じで来られていたので、本番の全日本の空気というよりかは自分の気持ちの弱さかなと思う。今回は真凜(本田真凜=関西大学中・高スケート部)が4年に一回のオリンピックに向けて本当に大事な試合なので、お互い頑張ろうという気持ちで。真凜は(前日のSPで)ループのミスがあったが最終滑走の中ですごい頑張っていたので、自分も、という気持ちはあったがちょっとのまれてしまった。思い描いていた順位でも点数でもないが、せっかく1年間やってきたので、ここでくよくよしている場合じゃない。明後日のフリーで全力でぶつかっていって、その結果でまた反省点が見つかればいいかなと思う。濱田チームにはたくさんの素晴らしいスケーターがいるし、多くの選手が全日本に来ているので、全員で一緒に練習をして、一緒にいい演技ができればいいなという思いでやってきた。昨シーズンまでは、自分の満足のいく練習ができていない中での大会が多くて、今シーズンは大学にも進学して、非常にいい環境で、いい状態で練習できているので、ちょっと悔いが残った。(一番悔しいところは)全体的なジャンプもそうだが、それ以上に会場の空気にのまれてしまったというか、もちろん宇野(昌磨)選手の次だったということもあるが、のまれてしまったなという感覚が湧いているのが悔しい。今日の演技は自分の感覚からしても客観的に見ても、ちょっと足が重いと感じた。いい経験になったのはもちろんだが、明後日頑張るしかないなと思う」