【アイススケート】宮原SP2位「落ち着いて滑れた」

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◇第86回全日本フィギュアスケート選手権大会◇12月21日◇武蔵野の森総合スポーツセンター◇

【女子ショートプログラム】
2位 宮原知子(文2) 73.23
26位 細田采花(法4) 47.15

平昌(ピョンチャン)五輪日本代表最終選考会を兼ねる今年の全日本選手権大会。かねてより今大会に照準を合わせると語ってきた宮原が、ついに女子ショートプログラム(SP)を迎えた。また、トリプルアクセル成功を達成するべく、まずはフリー進出を目指す細田も力を出し切りたい。

第2グループ4番目の滑走となった細田。最初の要素である3回転サルコー+3回転トーループを着氷するも、続くフライングシットスピンで「自分でも分からないが、ちょっと浮きすぎたのが原因かな」。バランスを崩し、十分な回転が確保できない痛恨のミス。その後の2つのジャンプは成功させるが、47.15と得点は伸びなかった。


△細田

演技後は「めっちゃ緊張した。悔いは残っていない」と振り返った。目標としていたトリプルアクセル成功へ、フリー進出はならなかったが、「自分の中でやり切った感はあったので、練習してきたことを出せたかなと思う」と細田らしく笑顔で明るく語った。

宮原は最終組3番目に登場。名前をコールされると、いつものように濱田美栄コーチと額を合わせるおまじない。「しっかり滑ってきて」。大歓声の中、肩を回して大きく息を吐き、いつもより時間をかけてスタート位置につく。

肌を刺すような緊張感の中、宮原の演技が始まる。公式練習から慎重に調整していた冒頭の3回転ルッツ+3回転トーループを着氷。2つのスピンも完璧に決めると、後半の3回転ループも成功させる。


△宮原

「スピードはこのリンクすごく出しやすくて、特にステップは気持ち良く滑れた」と、加速する音楽に合わせ、軽やかにステップを踏む。ダブルアクセルもきっちりと決め、最後は評価の高いレイバックスピンを披露。観客は演技の終了が待てずに沸き立ち、スタンディングオベーションで演技をたたえた。

自己ベストを上回る高得点が期待されたが、得点は73.23。決して低い点数ではないが、宮原の演技終了時点で首位の坂本花織(シスメックス)にわずかに及ばず2位発進となった。

成功しているように見えた最初のコンビネーションジャンプの2つめで回転不足を取られ、0.20の減点。しかし、スピン、ステップは全て最高難度のレベル4を獲得し、ステップシークエンスには1.90の加点が付いた。

女子シングルは中一日でフリーを迎える。「自信のあるフリーなので、自分の良さを思い切って出していい形で終われるように頑張りたい」(宮原)。例年以上に様々な思いが交錯する全日本選手権だが、己にのみ集中して。宮原が決戦の舞台で持てる力を存分に発揮する。【文:宮西美紅/写真:多田知生】

▼宮原
「今までで一番緊張した全日本という感じがして、いつも演技の直前に緊張するが、結構前から緊張していてどうなるかなってちょっと思った。でも思っている以上に落ち着いて滑れたので、まずまず良かった。(濱田コーチからは)『しっかり滑ってきて』と言われた。やってきたことは絶対しっかり出すと思っていた。(全体的にジャンプが慎重に見えたが)もしかしたら緊張のせいかもしれないが、自分としては落ち着いて何とか滑れたので良かった。ショートが終わって大きな失敗なく滑れたので、あとはフリーで自分の力を存分に発揮できるように思い切り滑りたい。(今までで一番緊張した原因は)何となく会場の雰囲気が。歓声が上がってから、その後一気にしーんってなるなって思って。(全日本はけががあってから照準を合わせてきた大会だが)できることはやってきたので、あとは気持ちを持っていくだけだと思う。あっという間に全日本が来てしまって、まだまだやりたいことも思い返せばあったかもしれないが、ここまで来たからには自分の演技をしっかり見せたいと思ったので、声援はすごくパワーになった。(今日の演技は)いつも通り。もっといいときもあるので、もちろんもっといい演技がしたかったっていうのはあるが、この場面でこの演技はいつも通りかなって思う。今シーズンはけがもあって、たくさんつらい思いをしたので、今年(の全日本)は優勝とかそんなのじゃなくて、挑戦者なのでそんな思いできた。(演技は)まあまあ良かったので、悔しい思いはあるが納得はしている。(悔しいところは)点数的にもう少し伸びてほしいなっていうのはあった。でもショートで完璧よりは、フリーで思い切ってもう1回できるようにしたいので、強い気持ちを持ってできるかなと思う。ちょっとだけ緊張が演技に出てしまったかなっていうのはあるので、のびのび滑れたら良かった。でも何とかまとめられたので、それは良かった。スピードはこのリンクすごく出しやすくて、特にステップは気持ち良く滑れたので、ステップの最後のところは良かったなって思っている。ここまで一気に(調子を)上げるっていう計画ではなかったので、順調にここまで来られて本当にうれしいし、ここまで来られたことに感謝しているので、それを感動という形で伝えられるように演技をしたい。ショートの前は『できるかな?』っていう不安が全くなかったわけではなかったが、フリーではもうそんなことは考えていられないっていう思いが出てきた。フリーは自信のあるフリーなので、自分の良さを思い切って出していい形で終われるように頑張りたい」

▼細田
「めっちゃ緊張した。悔いは残っていない。(フライングシットスピンは)何があったのか自分でも分からないが、ちょっと浮きすぎたのが原因かなと思う。(アクセルジャンプはトリプルにする選択もあったが)先生と相談して、まずショートを通過することを目標にしていて、まずショートを頑張ってフリーにいきたいなという考えだった。いつもはショート通過してフリーって感じだったが、今回は(トリプル)アクセルをするっていうのが最大の目標だったので、いつも以上にショートの通過というのはこだわって練習してきた。(同じく濱田コーチに師事する選手がこの後に滑走を控えているが)どうせ楽しんでって言っても多分みんな楽しめないと思うので(笑)、自分の今までやってきたことを、できることを頑張ってやってほしい。自分の中でやり切った感はあったので、練習してきたことを出せたかなと思う。(モチベーションを持って1つのことを集中してやるのはすごいことだが)やっぱり一番はチームが一丸と言ったらおかしいが、ライバルだけどみんなで元気づけたりとかしてきたので」