【バスケットボール】強豪・京産大を1点差まで追い詰める

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◇平成29年度関西学生新人戦準決勝対京産大◇12月10日◇近畿大学記念会館◇
【第1Q】関大14-16京産大
【第2Q】関大14-25京産大
【第3Q】関大17-12京産大
【第4Q】関大18-11京産大
【試合結果】関大63-64京産大

「久しぶりにバスケ楽しいなと思えた」(窪田充希=法2)。チャレンジマッチで敗れ、全日本インカレを逃してから1ヶ月半。新たな代での最初の大会をそれぞれがいろんな思いを持ちながら迎えた。「優勝候補だし力もあるが、うちの子らっていうのは試合ごとに強くなって、上手くなるので楽しみに今日のゲームを迎えた」と、尾﨑ヘッドコーチが話したように、今回の相手だった京産大はリーグ戦優勝校。敗北とはなったが、1点差まで追い詰めたこの試合は大きな壁を乗り越えるきっかけとなったに違いない。


△応援に駆け付ける3、4年生

1、2年生のみの出場となる今大会。ベンチには、マネージャー・角田唯(人2)、学生コーチ・橘初音(人1)が控える。先制は窪田が決め、その後は連続ポイントを与えるも、秋岡和典(人1)のリバウンドシュート、フリースローで14-16。だが、続く第2Qは相手のゾーンディフェンスに攻めあぐねる。関西学生リーグ戦体重ランキング1位に輝いた賀谷勇(シス理1)を筆頭にリーグ戦ではスタンドで声を出していた内田宏紀(シス理1)が存在感を放ち、こまめに選手交代を行うも、序盤に足立臣哉(人1)の3Pが入ってからは相手の流れに。一時は中谷颯吾(情2)の3Pで点差を詰めたが、「アウトサイドを結構打ってしまって、流れが悪くなった」(秋岡)。ファウルによるフリースローやリンダ―ライアン(京産大)にディフェンスを崩され、28-41と大きく離された。


△窪田


△秋岡


△内田


△中谷

後半戦、「『お前が流れを変えろ』って言われたので、しっかり声を出して1人1人鼓舞し続けていった」と河野拓海(人2)が話したように、第3Qは2回も24秒オーバータイムを取らせ、京産大の好きにさせない。途中出場の村上勇斗(人1)が小柄な体を活かし、ボール回しやルーズに飛び込むなど要所でつなぎ、点差を一桁に戻す。


△河野


△村上

最終Q、関大が底力を見せる。足立のアシストで窪田の速攻が決まると、さらに、関野日久(文2)がパスカットでスタンドを沸かせる。残り2分、ついに河野のシュートで追いついた。だが、京産大も負けてはいない。24秒いっぱいを使ってせめてくると残り21秒で4点ビハインド。


△関野


△西岡晃司(法1)

時間ギリギリまで話し合ったタイムアウトが開けると、ここから関大の逆転劇が始まった。スローインで一気にゴール下の窪田にロングパス。そのままシュート決めると同時にバスケットカウントを奪う。2点ビハインド。1本目のフリースローがゴールに入り、2本目。リングに跳ね返ったボールを河野がもぎ取り足立へ。ここで、3Pラインでシュートモーションに入った足立に相手選手が接触。ファウルの笛が鳴り、スリーショットのチャンスが与えられた。土壇場での逆転の可能性に会場が沸き立つ。観客の視線を一身に受け、張りつめた空気の中「絶対決めなあかんな」。緊張した面持ちで胸に手を当て、ズボンの裾を握りしめた。3度バウンドさせ、放ったボールがリングを通過すると、両手で小さくガッツポーズ。ベンチメンバーも思わず立ち上がる。2本目も成功させると同点に。ベンチの仲間たちも跳び上がり、最後の1本がネットを揺らすと京産大のタイムアウトの笛と共にコートに飛び出した。


△足立

1点のリードをあと15秒を守り切れば勝利。しかし、「最後の最後まで向こうのエースのリンダーライアン君がしっかり攻めてきて、それに対して俺たちのディフェンスの内容が悪かった」(関野)。残り3秒で抜かれ、相手チームのリングにボールが吸い込まれると試合終了となった。

強豪・京産大を追い詰めたが、「途中1本でも簡単なシュートでも決めていたら勝っていた」(河野)と、悔しさは拭い切れない。だが、「この1年チームでやっていた足立とかすごいよくまとめてくれていた」と窪田が話したように、足立が中心となり少しづつチームとしてまとまって来た。「これでみんながちゃんと後悔を持って進んで行くこともできるかなと思ったので、いい試合だった」と、チャレンジマッチの最後にコートに立っていた関野も前を向く。程なくして始まる3位決定戦で勝利し、新たな代で良いスタートを切ろう。【文:谷満梨奈/写真:宮西美紅】

▼尾﨑HC
「チャレンジマッチ終わったときにも言わしてもらったが、井上キャプテン(井上諒汰前主将=文4)、4年生が引退して今シーズン終わって、僕は新人戦から新チームがスタートすると考えているので、ただし、昨シーズン素晴らしいシーズンを過ごしたので、ゼロにするんじゃなくて、1から始めるんじゃなくて、去年のチームの上乗せ、続いているっていうような感じで選手らとも話してやってきたので、特に新しいチームだから、新人戦だからというような意識では練習していなかった。そのチームには雰囲気があるし、カラーがあるし、やっぱり去年のキャプテンがいた、素晴らしいキャプテンだったが、また違ったキャプテンが森田がなって、ちょっと違う色にはなったが、自分たちの在り方を探っているというか。特に指摘もしていないし、自分たちの色を見つけてもらえればいいかなと思って、ちょっと放っているというか、見ている感じ。(京産大は)リーグ戦で優勝しているチームで、そのチームも下級生中心のチームで、もちろん優勝候補だし力もあるが、うちの子らっていうのは試合ごとに強くなって、上手くなるので楽しみに今日のゲームを迎えた」

▼足立
「いつもメインで試合出てて、いつも活躍しているのが3回生の梶原さん(梶原聖大=情3)とか、森田さん(森田雄次=人3)とか、石野さん(石野渉生=人3)とかなので、その人たちが抜けて自分たちでどこまでできるかっていうのを、1人1人のレベルはそんなに高くないが、チームで頑張って、チームで攻めてっていうのをどこまでやるか、あとは課題として自分たちはなかなかしゃべれないというか、コミュニケーションなかなか取れないっていうのがあったので、それを良くしようと思った。(チャレンジマッチ後は)だいぶみんなショックで、(全日本)インカレ行きたくて、それに行けなかったが新チームになって色んな目標決める中の一番最初が新人戦優勝だったので、それに向けて頑張った。(京産大戦は)向こうはそんなに走ってくるようなチームじゃなくて、自分たちが走るべきだったがなかなか走れなくて、向こうのゆっくりのペースに自分たちが合わせてしまって、流れがつかめなかったと思うので、最後は何とか追いつけたが出だしの悪いところが最後、出だしが良かったら最後も自分たちのリードのまま終われたかもしれない。最初の出だしがちょっと悪かった。(フリースローでの逆転は)自分は前半に4本フリースローを外していたのと、ここまできたら絶対勝ちたいという気持ちがずっとあって、ここで決めたら1点リードっていう場面だったので、絶対決めなあかんなっていう気持ちはずっと持っていた。(最後は)結果的に1対1からかわされて、そのカバーが遅かったというのもあるが、やっぱりその過程で、最後の1プレーは誰かのせいとかじゃなくて、その前の流れを自分たちは作れなかったっていうのが反省」

▼窪田
「正直行って僕は、チャレンジマッチ負けてから全然バスケ楽しくなくて、なかなかモチベーション上がらない中で出た大会。練習とかも全然楽しくなくて、でも同期のみんなとやっているうちに久しぶりにバスケ楽しいなと思えた。あまりいいモチベーションではなかったが、結果的には十分できたかなと思う。まだみんなチャレンジマッチから切り替え切れていない部分もあったと思うが、僕が一番立ち直れていなくて、乗り切れないというか、大事な立場ではあるけどあまり練習試合とかでも殻を破れないというか、そんな感じだった。チームとしてはこの1年チームでやっていた足立とかすごいよくまとめてくれていたので、僕はもう乗っかって行っていただけの立場だった。(京産大戦は)相手にゾーンディフェンスされたときに、その対策を全く練習してこなかったので、そこで差が開いた。僕らはゾーンオフェンスもできないし、ハーフコートのオフェンスも全然熟成されたものではないので、京産大が最後ミスを連発したり、シュートが入らないときに僕たちが走って速攻の形で追い上げられたので良かった。この形は今後チームでも土台として続けていこうと思う」

▼関野
「チャレンジマッチで1カ月前くらいに僅差で負けて4年生が引退して、ちょっと身の入らないような日々を過ごしていたが、大会が近付くに連れて1、2年生でもしっかりやっていこうっていう気に全体的になってきて、結構まとまってできたいい大会だったかなと思う。(京産大戦は)相手が一生懸命リバウンドとかゾーンディフェンスとかしっかりやってくるチームで、それに対してこっちが慌ててミスとか変なプレーとかしてしまって、準備不足がちょっとあった。勝てた試合を落として悔しかった。(京産大は)シュートうまい子とか、リバウンドとかすごい入ってくる子がいて、関西でリーグ1位だったし名前のある強いチームだったから結構みんな意識してしまうかなと思っていたが、結構いい感じで入れた。要所要所で強い人にやられたから、そういうところをしっかりやらないと、強いチームには勝てないと思った。正直、中盤15点くらい開いてしまってて、追い上げていって同点とかまで持っていって、最後足立がフリースローで逆転して、こっちが完全に絶好調になっていたが、最後の最後まで向こうのエースのリンダーライアンくんがしっかり攻めてきて、それに対して俺たちのディフェンスの内容が悪かったから、プレーを振り返ったら多分みんなが、あのとき俺がこうしていればみたいなのがあった試合だと思う。負けたのは悔しかったし、勝てた試合だったから余計悔しかったが、これでみんながちゃんと後悔を持って進んで行くこともできるかなと思ったので、いい試合だった」

▼河野
「チーム自体もこの間チャレンジマッチがあったばかりで、入れ替わったばっかりだったので、1、2回生でどれだけできるかっていうのを頑張りながら練習では1つになるっていうことを目標に取り組んできた。(京産大戦は)出だしでまたつまずいて、点差が開いてしまった状態で、たまにある悪い流れの雰囲気が出てきてしまって、尾﨑さんからも『お前が流れを変えろ』って言われたので、しっかり声を出して1人1人鼓舞し続けていった結果、後半は点差を縮めることができたので良かったかなと思う。1点っていうのが最後悔しい面だったけど、その1点は途中フリースロー1本決めとけばなかった話だし、途中1本でも簡単なシュートでも決めていたら勝っていた場面だったので、そこはもっと1本1本大切にしていかなければいけないなと思った」

▼秋岡
「チャレンジマッチが終わって新チームになって、最初に掲げた目標が新人戦優勝っていう目標だったので、最初なので優勝できるよう気持ちを入れて頑張った。(京産大戦は)結構ファウルやってしまって、プレータイム減ったので、今後そういうところに気をつけてやっていきたいと思う。チーム全体的には別に悪くなかった。ゾーン(ディフェンス)されたときにアウトサイドを結構打ってしまって、流れが悪くなったっていうのは今後に向けて改善していかないといけないなと思う」